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いのちをいただく

スティックビルで映画「カレーライスを一から作る」の上映会あがありました。この映画は、探検家で医師の関野吉晴さんが、武蔵野美術大学の関野ゼミの学生とともに、まさしく一からカレーを作ることに挑戦したドキュメンタリー映画です。

 

つまり、カレーのルーとなる香辛料や野菜は種から蒔き、水や肥料をやって育てて収穫する。ご飯は田作りから田植えに始まり草取りをして稲刈り、脱穀をしてコメを作る。肉は鶏を雛のうちから飼い餌をやって育て、自分たちで屠畜解体して食肉する、塩は海水を煮詰めてつくり、皿やスプーンも手作りする。

 

学生たち初めて種をまき野菜を育てる中で、早く大きくするために化学肥料をやるべきか否かで悩み、生き物を食べるために飼うということはどういうことか悩み考え、その都度みんなで議論しながら、試行錯誤の中で命を育て、食材を作る。そして最後にカレーライスとして食べるのだが、そのおいしさに感動する。

 

私たちは、食肉まで作るという経験をすることはないが、彼らはそこまでして、自分たちが生きるために生き物を飼うということがどういうことなのか、いろいろと議論し葛藤し、屠畜に臨むという経験をして、いのちをいただく意味を体験する。映画を見ながら、また私たち視聴者も疑似体験してその意味を考える貴重な映画でした。いのちをいただいているということをなかなか実感できない現代の若い人たちに見てもらいたい映画でした。

| 角ともこ | - | - | - |