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命について考える

長く仕事上いろいろとお世話になった友人を亡くしました。今日の午後葬儀がありお別れをしましたが、遺影を見ていると、笑顔でまた現れるのではないかと未だ彼女の死を受け入れることができません。民主党県連の書記として長く勤め、私が議員になった時、県連の役員を受けた時、いろいろな場面で助けられました。常に笑顔で接してくれる彼女に癒しを求めて事務所を訪れたものです。しばらく入院で退院を心待ちにしていたのに残念でなりません。

 

午前中は、島根いのちの電話の公開講座があり、「はなちゃんのみそ汁」の著者で西日本新聞編集委員の安武信吾「食べることは生きること」と題した講演がありました。「はなちゃんのみそ汁」は映画にもなり、がん闘病中の安武さんの妻が食の大切さに関心を持ち、自分の命ある限り幼い子供に食事を作ることを教えたという話です。

 

そして、お弁当の日の話をされました。香川県の滝宮小学校の竹下校長は、月一回の子ども自身がメニューを考え、買い物し、自身でお弁当を作る「お弁当の日」を始めた。その取り組みを通して、子どもたちはさまざまなことを学ぶ、親への感謝、作る人の立場に立って考えることができる、給食を残さない、おいしくないと言わないなど、子どもが成長するし、また親も子の姿から学ぶなど、いろいろな効果が出てくる。

 

「はなちゃんのみそ汁」も「お弁当の日」も子どもが自分で食事を作ることで食の大切さをさらには作る過程で人への思いやり、感謝など生きていくうえで大切なことを学ぶという話をされました。子どもたちにけがをさせないように、食事を作るより勉強をと考えがちな親に、まずは生きる力をつけることが大切だということを改めて考えさせられた講演でした。

 

 

| 角ともこ | - | - | - |