人権メタボリック症候群?!
またしても大臣の非常識な発言。とはいえ、今の大臣たちには常識というものがないのでしょうね。そうした人たちに私たちはこの国の政治を預けているのですから、「美しい国」など実現するはずもありません。

25日に伊吹文部科学大臣が長崎県での講演の中で、「人権だけを食べ過ぎれば、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と、また、「大和民族がずっと日本の国を統治してきたのは歴史的に間違いのない事実。きわめて同質的な国」などと述べたそうですが、大臣を始めまだまだ多くの人の人権意識が高くないから、先の柳沢大臣の発言が飛び出し問題になっているのに、伊吹大臣はそのことをどう考えているのでしょうか。

いつも、こんな大臣発言を話題にしたくはありませんが、しかし、こう立て続けに問題発言があると大臣たちの人間性を疑いたくなります。こういうときだからこそ、各大臣には緊張感をもって公務に当たってほしいですし、常識ある発言をしていただきたいものです。私たちの国の大臣なのですから。

そして、あらゆる人たちの人権を守ることに徹してほしいものです。
| 角ともこ | - | - | - |
中小企業者の憂い
景気が回復傾向にあるといわれながら、この地方ではどこの話だろうという感じです。いろんな人と話しても、我々には少しも景気の良さは感じられないという人ばかりです。

ある中小企業の経営者の方とお話をする機会がありましたが、その方が言うには、「最近、談合などにより一般競争入札が増え参加の機会は増えたが、逆にそのことによる負担が増えた。不正防止のために入札参加要件がより厳しくなり求められる書類が増えたし、工事実施にあたってもたくさんの書類を作成しなくてはならず、その書類作りに時間をとられる。中小企業では現場を抱えながら事務を行うので、労働時間は長時間にならざるを得ない」

「どの企業も落札するために必要以上に価格を下げるため、質のいい仕事をしようと思っている会社はどこで経費を減らすのかと考えるとつらい。また、できるだけいろんな資格を社員に取らせても活かすことができない。効率性や経済性ばかりを重視し、仕事の中身、質をチェックすることがない。だから、耐震偽装など不正なことがあちこちで出てくる」

「これまで、日本人は技を磨き、技を伝えることで、質のいい仕事をしてきたが、こういう状況が続くとこれからその技の伝承も難しくなってくる」と、先の人は話していました。

今の世、仕事の上でも不満、悩みを抱える人はたくさんいます。人が心豊かに暮らせる、真の意味での「美しい国、日本」にしなくては。
| 角ともこ | - | - | - |
薄紫色に染められた空
夕暮れ時に宍道湖岸を通ると、空は夕日に染まっていました。日が沈み、雲に夕日が反射して、桃色から薄紫色に染められ、私の好きな風景になっていました。こうした風景をはじめ、自然の美しさをいつでも感じることができる松江に生まれ、ここで生活できることを私は誇りに思っています。

以前、「都会の子どもたちに空をピンク色に描いた絵を見せたら、その子たちが空の色がおかしいといったが、松江の子どもたちに同じ絵を見せてもだれもおかしいといわなかったし、当たり前に受け入れていた」という話を聞いたことがあります。それだけ、松江の子どもたちは空を見る機会があるし、夕日の色が変化することも知っているということでしょう。

また、県外から転勤してきた人が、松江は湖や川や山が都市の中にありきれいな街で、今まで何箇所かを転勤してきた中で一番好きな街であると言っていました。本当に身近に自然を感じることができる街だと思います。

私たちは当たり前のこととしてこの街をとりまく自然を見ていますが、ほかにはない美しく貴重な財産です。この財産を守り、活かしていくことをこれから私たちみんなが考え取り組んでいかなくてはいけません。私たちの子どもが、ふるさとを愛し、ふるさとを大事にする心を育てるためにも。
夕焼け
| 角ともこ | - | - | - |
性同一性障害を理解する
今日、「性同一性障害を知る講演会」実行委員会が主催するプリエール(まつえ男女共同参画センター)市民企画講座に出ました。講師は「性同一性障害をかかえる人々が、普通に暮らせる社会をめざす会(略称gid.jp)」世話人の上田地優(うえだちひろ)さんでした。

性同一性障害について取り上げられている新聞記事などで多少は知っていましたが、しかし、体は男性または女性であるが、自分の認識の中では逆であるということがどういうことなのか、いわゆるオカマといわれる人たちとどう違うのかなどわからないことも多く、当事者から話を聞くよい機会でしたので、講座に参加しました。

今、上田さんは、家庭裁判所に改名を求めて審判を待っているところであり、性同一性障害の人への支援を求めて島根県議会に請願書を、松江市には陳情書を提出しています。しかし、なかなか、司法・行政担当者や議員に性同一性障害について理解してもらえない状況があるということでした。

これからは、関係者だけでなく、もっと多くの人に正しく理解してもらうことが、上田さんを始め当事者の方への理解と治療等への支援を進めていくのに必要です。今回の講座には80人位の人が参加していましたが、もっと多くの人に知ってもらうために、今日集まった私たちが行動を起こし、応援していかなくてはいけないと思いました。
| 角ともこ | - | - | - |
お年寄りの最後までを見守る
隠岐の知夫村に看取りの家「なごみの里」を開設し、一人暮らしのお年寄りと生活をともにしながら息を引き取るまで介護をしているNPO法人「なごみの里」の代表柴田久美子さんが、私の住む竹矢地区内の矢田町に第二の家を開設し、活動を続けていらっしゃいます。

柴田久美子さんは、とても明るい前向きな方で、お話をしていると私も元気が湧いてきます。最初の出会いは、松江市に看取りの家を作りたいと相談を受けたときでした。それまでまったく面識がなかったのですが、お話を聞き、新聞の切抜きや著書を読み、自分のすべてを看取りの家のためにつぎ込んでいる姿に感動しました。

今、ほとんどのお年寄りは体調が悪くなると病院にいき、最後は病院のベットで息を引き取ります。家族みんなに見守られることもなく一人寂しく死を迎える人もいます。そうした病院にお任せの終末を何とかしたい、尊い死を自宅で迎えさせてあげたいと「なごみの里」をつくられました。

そうした活動をあちこちで講演し、死の尊厳、命の尊さを皆さんに伝えていらっしゃいます。そして柴田さんのお話に共感した多くの方が支援し、ボランティアとして何人もの人が「なごみの里」で活動しています。

こうしたボランタリーな精神で支えられている取り組みをみんなが応援していく仕組みをつくり、この島根から発信していくことに柴田さんとともに私もがんばろうと思っています。

| 角ともこ | - | - | - |
とまちゃんは男の子??
本日、支援組織を中心とした方々によって、『角ともこさんを激励する集い』を開催していただきました。

気合を入れて登壇したにもかかわらず決意表明の最初の挨拶で詰まってしまいました。1,000人近い人たちを前に話す度胸はまだまだです。

この集いで、「笑顔でとまちゃん」の歌が披露されました。近いうちにホームページ上で公表いたしますが、先に歌詞の一部を紹介します。

もしも誰かが 悲しいときは
ぼくが笑顔で はげましてあげるよ
もしもきみが つらくなったときは
ぼくが元気を おくってあげるよ
だけど ぼくもときどき 負けそうになるから
そんなときは どうかみんなの勇気 わけてくれないか

とっても、とまちゃんにふさわしい歌なんだけど、「とまちゃんは男の子だったの??」って聞いたら、「男でも女でもありません。」って返事が返ってきました。そうか、それぞれ見る人によって男性だったり女性だったり、でもそれでとまちゃんはいいのです。男も女も関係ない、とまちゃんはとまちゃんなのですから。

とまちゃんは皆に勇気を与える存在なのですから、私自身も日々、とまちゃんの笑顔に元気をもらっています。
特選隊
皆さんと握手
| 角ともこ | - | - | - |
空を見る
今朝も霧が出て、今日もよい天気になる兆しです。ここのところ春のような天気が続き、農村地帯を歩くとあちこちで農作業に励む人たちに出会います。外で活動する人たちにとってはありがたい天気ではありますが、冬らしさがなく異常気象による今後の影響が懸念されます。

先日、「自分が子どもの頃は太陽がまぶしくてすりガラスなどを通してでないと見えなかったが、最近は太陽がまぶしくなくなった」と60歳代の方が話しておられました。

そういえば、あまり空を見上げて天候を予測したりすることもなくなってきたなと感じます。それほど、天気予報の精度が上がったということもあるでしょう。天候についての会話も「今日の予報は晴れから雨になるといっていたね」とか「今日の午後は降水確率80%だから雨が降るね」などテレビやラジオの天気予報によるものです。

朝焼けは雨が降る予兆、夕焼けだったら明日は晴れる、月に傘がかぶっていたら雨が降る、燕が低く飛ぶと天気が悪くなる、カエルが泣き出すと雨が降るなどという昔からの空や自然の変化を見ながらの予報はだんだんと消えていくのではないでしょうか。先の話の方は、「空を見ると空気が汚れていることがわかる。もっと、みんなが空や自然の変化に気をつけて見ることをしないと、環境は悪化するばかりだ」と嘆いていらっしゃいました。

| 角ともこ | - | - | - |
雪嵐
今朝は街頭活動の予定だったのですが、準備を始める7時30分頃には吹雪で視界も悪く、おまけに雷まで発生し、とても街頭に立てる状況ではないと判断し中止しました。

今、国会では柳沢大臣の女性蔑視発言で内閣への不信が渦巻いている中で、発言場所であるこの松江で声を挙げていかなくてはいけないと、今朝はその問題を取り上げて街頭で発言するつもりでいましたが、雪嵐に阻止されてしまいました。しかし、こんなことにめげず機会あるごとにこのことをみんなが話題にしなければ、少子化対策は進みません。

前回も書きましたように、子どもを産む産まないは一人女性だけの問題ではありません。将来に不安があるから、子どもを育てる環境が整っていないから、子どもたちを巡るいじめや自殺の問題、凶悪犯罪の多発など育児に不安を募らせる問題があるなど、社会全体の問題であるということを認識したうえで論議しなければ解決には至りません。

女性に対する風当たりは強く、嵐の中に放り出されていますが、こういうときだからこそ、女性の皆さん、そして心ある男性の皆さん、みんなが声を上げなければ社会は変わりません。女性が声を上げれば、男性の意識も変わります、どんな嵐も跳ね返す勢いでがんばりましょう。

事務所の前では雪だるまもがんばろうと声を上げています。
雪だるま

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