天神市に楽団
毎月25日は天神市の日です。今日は、天気もよく、休みと重なったため人出も多く、たくさんの人が事務所の前を行き来していました。通りがかりの人も何人も立ち寄っていかれ、私も間で出かけたりしていて留守をしていたときもあり、残念ながらお会いできなかった人もありましたが、皆さん露天を覗き込んだり買い物したりと天神市を楽しんでいました。

今回は、韓国の「ノリダン」によるパフォーマンスもあり、さらに賑やかさを増していました。「ノリダン」は韓国の延世大学青年文化院が運営するソウル市立青少年職業体験センター「ハジャ」から生まれグループで、資源ごみをリサイクルした手作りの楽器を使って演奏活動をしています。

観客も飛び入りで参加して一緒にリサイクル楽器を使って演奏しながら、天神町の通りを練り歩き、見ているものも楽しくなるパフォーマンスでした。このグループの招聘に力を尽くされた中野篤子さんはすごいと思いますし、ここにもたくさんのボランティアの皆さんが係わっていて、市民の力の大きさを感じます。
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市民による演劇祭
11月21日から25日にかけて、松江市で八雲国際演劇祭が開催されています。今年は第3回目ですが、これまでの2回は、以前は八雲町で行われていたもので、市町村合併により松江市に引き継がれ、NPO法人あしぶえと地域住民と行政が協働して開催しています。

世界7カ国からの団体や地元劇団あしぶえも参加し、しいの実シアターとアルバホールを使って、演劇が上演されます。また、地元住民のボランティアによる劇団員や観客、スタッフのためのカフェやパブレストランが開かれ、かやぶき交流館では地元の工芸品などの展示即売が行われています。

私も開会式と劇団あしぶえの公演に出かけました。開会式ではすばらしい舞台飾りの中で、参加団体の紹介と大会長の松江市長やコーチェアパーソンの田江松江書店社長の挨拶に続き、特別ゲストの溝口知事の英語を交えたあいさつがあり開会式を盛り立てていました。

劇団あしぶえによる「セロ弾きのゴーシュ」は2回目の観劇ですが、しいの実シアターでは初めてで、舞台と客席が接近している中で観ていると、劇の中に自分も入り込んでいるような一体感があり、感動も一層です。

観劇の後、レストランでバイキングの昼食を頂きましたが、値段の割りに中身の充実したもので、しっかり食べてしまいました。このレストランを始め、海外からの団員の受け入れや劇場や駐車場などでたくさんの方がボランティアとして働いておられ、まさに市民と行政の協働によるすばらしい演劇祭でした。何よりもここまでの演劇祭にしてこられた劇団あしぶえの園山土筆さんの力はすごい。
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希望を持って働ける職場を
今朝、久々に早朝の街頭宣伝活動に出かけてきました。東出雲町の揖屋駅付近で、衆議院議員選挙予定候補の小室寿明さんと連合の皆さんと一緒に、最低賃金の水準引き上げやパート労働法の改善について訴えさせていただきました。

寒さは厳しいですが、かえって気持ちが引き締まり、また、登校途中の子どもたちの元気のよいあいさつに清々しい気分でした。この子どもたちが、将来夢を持って仕事に就ける環境をつくっていくためにも、今の労働環境を変えていかなければなりません。

一生懸命働いても生活保護以下の収入しかえられないいわゆる「ワーキングプア」では働く気力も失せてしまいます。一部の人たちだけに富が集中し、都市が潤い、地方が活力を失う状況の今、島根に活気をもたらすには、将来に希望を持って働ける場、若い人たちがいきいきと働く職場が必要です。

若者たちはやはり生まれ育った故郷に戻って働きたいと思っていますし、よく見ると島根の中小企業でも元気に頑張っている企業もあり、人材を求めています。先日お伺いした「ジョブカフェ」ではそうした若者と企業の出会いの場をコーディネートし、それまで未知だった職場で元気に働いている若者もいることを知りました。

今、職場も多様化し、なかなかどのような職場が県内にあるのか知らない若い人たちに職業を紹介することは大事ですし、案外親である私たちも県内企業について知らないことが多いような気がします。若い人たちが、元気に働く姿があふれる島根であってほしいと願っています。
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福井に女性の県会議員を
福井市の女性団体「デンダー2007」と交流会を行いました。「デンダー2007」は10年以上前から、福井市の男女共同参画センターに登録する、団体の中で男女共同参画について関心の高い人たちで勉強会を行っているグループです。今回は、福井県が全国ただ1つ、女性の県議会議員がいない県となり、これを解消するために、島根では女性の県議会議員を誕生させるために女性たちがどういう活動を行ってきたかについて調査するために来松されました。

そこで、松江市の男女共同参画センターに登録する団体でつくるプリエールねっとの皆さんと互いに女性の政治参画について意見交換するために交流会を行いました。選挙資金をどう調達するのか、女性団体だけでは力が足りなくどう組織の応援を得るか、どんな活動をしたらいいのかなど、それぞれの経験を踏まえながら意見交換しました。

金の要らない選挙をといわれても、県議会選挙となるとリーフレットの枚数もかなりになりますし、事務所を借りたり車を調達したり、あれこれお金はかかります。そうなるとやはり皆さん立候補することを躊躇しますし、家族のことを考えるとなおさら難しくなります。

そうした状況の中で、「えい、やあ」と決心したときの私や白石議員の話をしたり、二人とも組織がバックについてくれたのでできたこと、その中で組織と応援してくれた女性たちの想いとのずれをどう調整していったかなどについて話をしました。次の選挙では福井県でも複数の女性の議員が誕生することを期待しますし、島根もさらに女性の議員の人数が増えるように頑張らなくてはいけません。
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お城がブルー
ライトアップされた城青色に浮かび上がる千鳥城

今日は「世界糖尿病デー」です。今、世界で糖尿が増え続けており、全世界の成人人口の5〜6%の2億4600万人が糖尿病で、年間380万人、10秒に1人の割合でこの病気による合併症で亡くなっているそうです。そこで国連では、国際糖尿病連合(IDF)の要請により、昨年12月に「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を可決しました。そして11月14日を「世界糖尿病デー」に指定しました。

そして全世界で糖尿病を抑制しようと、ブルーのリングをシンボルマークにキャンペーンが進められています。その「世界糖尿病デー」である今日、糖尿病について認識を深め予防に取り組んでもらおうと世界各地でブルーのライトアップし、この松江でも普段はオレンジ色で照らし出している松江城をブルーでライトアップするイベントがありました。

初冬の空に青くきりっと浮かび上がるお城は凛々しく、いつもとはまた違う姿を見せてくれました。せっかくなら近くで見ようと本丸まで上がろうとしましたが、門は閉まっていました。私のほかにもそんな人たちが何人もいて、「せっかくのイベントだから遅くまで明けてくれればいいのに」と不満を漏らしていました。松江市長も出席してのイベントなら、もう少しサービスをしてくれてもいいのではないでしょうか。間近で見られず残念でした。

ところで、先ごろ行ったデンマークのネストベ市の保健センターでも疾病予防の啓発活動に取り組んでいることが話され、今日本でも行われている生活習慣病予防対策と同じようなことが取り組まれていました。私自身も今一度生活習慣を見直してみなくてはいけない、特に運動をしなくてはと思っているのですが・・・。


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普通に暮らす
スウェーデンの福祉サービスについて話をしてくださったスウェーデン福祉研究所のイーメルさんは、視覚障害者だとご自分でおっしゃいましたが、言われるまでは誰も彼が視覚障害者だとは気がつきませんでした。弱視のようですが動きはスムーズで、コンピューターを操って説明される姿に「自分は障害者です」と言われる意味が最初わかりませんでした。

彼が学校へ上がったときにちょうどスウェーデンでは統合教育が始まり、健常者と同じクラスで学んだそうです。スウェーデンでは誰もが教育を受ける機会を均等に与えること、そのために教育費は大学まですべて無料、必要な人にはサポートする人がついてくれるそうです。

したがって学びたい人は一生懸命勉強する。スウェーデンではどの大学を出たか、どんな資格を取ったかより、何をどれだけ学んだかを重視する。どこかの国のように学校に入ることが目的で、卒業は入学より楽で、○○大学△△学部卒業がものをいう社会ではないようです。社会人になっても、また学びたいと思えば自分が学びたい分野の大学に入ることができる、だから大学には幅広い年代の人たちが学生として学んでいるそうです。

障害があっても補助具がありサポートする人がいて、普通に生活することができる社会、高負担であってもしっかりした福祉が実現している国です。

イーメルさんは日本語も大変上手ですが、早稲田大学に1年留学しただけだそうです。ときどき表現が難しくなると通訳の方を通して話していましたが、ほとんど日本語でスウェーデンの福祉サービスの歴史と現状、そして今後の課題について説明していただきました。

福祉研究所スウェーデンの福祉について説明するイーメルさん
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北欧の福祉視察研修の旅
街を歩くお年寄りストックホルムの街角

今月3日から11日までの9日間、北欧の福祉サービスを学ぶ旅に出かけてきました。この視察研修旅行は国際治療教育研究所が企画したもので、神戸学院の備酒伸彦准教授が同行し、14名の参加者によって行われました。視察はスウェーデン・ストックホルムとデンマーク・コペンハーゲンを中心に回ってきました。今日はその一部を報告します。

どちらの国も老人ホームに行きましたが、いずれも各部屋は高齢者個人の住まいという考え方から、キッチン、シャワー付きトイレを備え、普通のアパートのような造りで、皆、自分が以前から使っていたベットや応接セット、タンスなどの家具や食器、調度品を持ち込んでいます。普通のアパートと違うのは、10人前後を1つのユニットとして共同の食堂や居間があることです。

いずれも要介護の高齢者が入居していますが、皆さん自分たちでできることは自分でしていて、スタッフも看てはいてもすぐには手を出さない、個人の尊厳を重んじることを徹底しているため、高齢者の皆さんの表情が明るいということを感じました。

デンマークの地方都市ネストベ市の老人ホームでは夕食に招かれ、それぞれのユニットに参加者が2名ずつに別れ、入居している高齢者の皆さんと2時間にわたって食事をともにして交流しました。互いに通じているかいないかわからないような英語で楽しいひと時を過ごすことができました。

個々の部屋はコペンハーゲンで見たものより広く、居間と寝室が区切られていました。2年前に建て替えられた時に、こうした広さに変えられたということです。要介護の高齢者の施設ですが、グループホーム的なケア付き高齢者専用住宅という感じでした。施設全体のホールや談話室、図書室、趣味活動の部屋、機能訓練室などを備えていて、とても快適な施設でした。こうした雰囲気の施設が日本にも増えるよう私たちが取り組んでいかなければならないと思います。

今回の視察については、これからもこのブログで紹介したいと思います。

高齢者の部屋施設の個人の部屋の一角
ネストベ市の議場で行政担当者が説明ネストベ市の議場で行政担当者が説明
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