花見が待ち遠しい
昨年の今日は選挙戦の第1日目でした。慣れない演説や選挙カーからの訴えを、緊張の中ぎこちない身振り手振り話しぶりでスタートしたのが、もうずい分前のことのようにも思えます。雨は降ってはいませんでしたが、今日と同じように寒く、寒さ対策が万全でなかった私は、2日目には体調を崩して周りを心配させての選挙戦でした。

その後、天候もよくなり日増しに暖かくなり、桜も満開の中選挙戦を終え、翌日の当選の日を迎えました。今思えばよくやったなと思いますし、本当に周りからの支えが大きかったことを思い出します。このことは忘れてはならないことですし、これからもこの時期が来るたびに思い出す出来事です。

さて、暖かくなりかけてきたかなと思うと、寒くなってみたり、まさに三寒四温、徐々に暖かくなっていくのでしょうか。3月半ばから聞こえだした鶯の鳴き声も、毎朝聞くようになり、朝から気分もウキウキとしてきます。桜もちらほらと咲きだしたところもあり、次の休みまでには満開になるでしょう。今年は町内の婦人会の皆さんと花見をする予定です。花より団子、おしゃべりに夢中になるかと思いますが、ゆっくりと花見を楽しみたいと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
人と人のつながりが地域を変える
昨日は、連合松江地域協議会青年委員会の総会に招かれて行ってきました。地域で働く若い人たちとの交流は元気をいただきます。事実、私の選挙の時にも若い人たちの応援は運動に活力をもたらしてくれましたし、若い人たちのアイデアが運動の幅を広げてくれましたし、何よりも私が元気づけられました。

委員長さんのあいさつでの「いろいろな職場に働く若い人たちの交流や地域の人たちとの交流をメインに活動をしてきたしこれからも続けたい、人と人のつながりが大事」という話は、集落に入り村人と交流し、耕作放棄地の草刈りや地域の手伝いをして中山間地の再生に取り組む浜田の県立大学の学生レンジャーにもつながる話でした。

これからの世の中、いろいろな人と人との交流やつながりが地域や世の中を変える大きな力になっていくことを感じます。人と人の交流やつながりが互いを刺激しあい、視野を広げ新たな発想や力を生み出します。

若い人たちのこうした新たな交流を求めての動きは、私たち中高年に希望と力を与えてくれます。
| 角ともこ | - | - | - |
ムラを守るのは誰
3月20〜21日に浜田市で開催された中山間地の再構築を目指した「国土施策創発調査」成果報告会、「中山間地域から新たな『郷(さと)』の時代を作る全国フォーラム」に参加しました。2日間にわたって開催されたこのフォーラムには、全国各地から400名以上の参加がありました。

一日目は、総括フォーラムが島根県立大学であり、明治大学農学部小田切徳美教授の基調講演に続き、島根大学作野広和教授のコーディネートで、羽須美地区、弥栄地区で活躍する地元代表、NPO法人代表、大学代表が実践報告し、小田切教授、国交省参事官のコメントによるリレートークが行われました。

この中で、「中山間地の課題は国家対策として考えるべきで、国際的戦略物資である食糧、水、エネルギー、CO2吸収源をもつ国内的戦略地域としての取り組みが必要」という小田切教授の提言が印象に残りました。

弥栄の里美しい弥栄の風景
その日の夜は弥栄地区、羽須美地区の2つのコースに分かれ、現地交流会、2日目は見学会がありました。弥栄地区のほうに参加した私は、前回と同じように濁酒をいただきながらの交流会となりました。
見学会好天に恵まれた見学会
翌日の見学会は、いわゆる限界集落といわれる地域が地域外からの力、Iターン家族や県立大学の学生レンジャーの力によって耕作放棄地の再生などにとりくみ集落の維持取り組んでいる状況を見ました。特に学生レンジャーによる草刈りや放棄地に栽培されている菜の花、そして学生との交流を楽しんでいる一人暮らしのおばあちゃんの元気な顔は印象的でした。
学生レンジャー学生レンジャー弥栄のおばあちゃん弥栄の元気なおばあちゃん
また、ガイドの方の「田舎体験のキャンプをした近くに住む一人暮らしのおばあちゃんが昨夜は久しぶりに人の声がする中で安心して眠ることができた、来年も来てほしい」といった話は、人が少なくなった集落に住む高齢者の思いが伝わってきます。

今は外部からの力を借りて高齢者の皆さんが頑張っていますが、これから先は、Uターン・Iターンなどここに住む人を募っていくこと、そしてそうした人たちを支えていく仕組みづくりが必要だと感じました。
| 角ともこ | - | - | - |
確かな目をもって参画を
今日も女性のための政治スクールに出席するために東京へ来ました。今回の講義は朝日新聞社編集委員の星浩さんと財務省主計官迫田英典さんでした。

星さんの話の中で印象に残ったのは、私たちはメディアを通して政策を論ずるが、最近は国民の多くがテレビによる情報収集で判断している。しかし、テレビは視聴者受けを狙って制作されるために、専門家でない人たちが評論したり、絵的になる場面だけが放送されたりしていて、視聴者にきちんと問題の核心が伝わっていないということがあるということ。

確かに、よくいろいろな人たちと今の政治について話題にする時に、この間テレビでこう言っていましたねということがよくある。新聞を読んでというのは年配の人にはありますが、女性や若い人たちはほとんどテレビからの情報が多い。そのため、一部の政治家や官僚や公務員、それに関わる人たちの腐敗ぶりがでると、即政治が悪いということになってしまい、そんな汚い政治にはかかわりたくない、税金を払うのも嫌だという論調になってしまいますが、それのどこが悪くそれを正すにはどうしたらいいかということを考えなければいつまでも政治はよくなっていきません。

また、迫田さんが社会保障と負担に関して言われたことは、負担なくして社会保障の充実はないということ。でもこれも政府が信用できないから負担したくないという国民の声になっており、確かに年金のような問題があると不信だけが募ってきます。そこはきちんと私たちが支持する政治家が正していくことをしない限り、国民の信用は取り戻せません。だからこそ、私たちは政治に関心を持ち、積極的に参画していかなければなりません。

スクールの皆と話をしているときに、政府が信用できないから政治に参画したくないという意見があったのですが、それではいつまでたっても政府はよくならないし政治も良くならないと思います。私たち女性が政治の場に出ることで生活者の視点で政府をチェックし、もっと私たち生活者に近づけた政策づくりをやらなければ、外から批判しているばかりで政治は変わらないと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
葉っぱビジネスの社長に聴く
葉っぱビジネスで有名な徳島県上勝町の(株)いろどり横石知二社長の話を聞きました。昨日偶然見かけたチラシで雇用・能力開発機構島根センターで開かれる地域活性化セミナーで講演されることを知り出かけました。

さすが、地域の人がこんなものでと思う地元のものを商品として売出し、今や町の大きな事業とした人だけあり、人を引き込んでいく話で、1時間の講演もあっという間でした。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、横石社長はお料理を彩る葉や花などの「つまもの」で今や3億円を売り上げるビジネス立ち上げ、町内のお年寄りが山や畑で葉っぱなどの採取・パック詰めをして出荷し、多い人では月150万円の収入を得ています。

ここまでくるには横石社長の並々ならぬ努力によるものですが、何よりも、地域の人たちをその気にさせたことはすごいと思います。いわく、自らが考える環境を作り出すこと、ここでなければできないことにこだわる、自分のこととして考えると自分が何をしたらいいかがわかる、そして問題意識を持つようになると。出番をつくり、評価すると自信がわいて元気が出てくるとも。

補助金や公共事業に頼る体質では地域の活性化は生まれてこないと思います。自らが考えて事業を起こし、成果が出ると地域にも活気が出てきます。私もそのための政策を考えなくてはいけません。

そのあとのパネルディスカッションでは、この島根でがんばる事業者の皆さんがパネリストになり、輪を持ってあたるレストラン経営やものづくりへのこだわりなど話されましたが、今日の話は出席された皆さんには刺激となり元気が出てきたのではないでしょうか。これからまた新たなビジネスが生まれてきそうな気がします。
| 角ともこ | - | - | - |
緑の衣装で
セントパブリックス亀井議員と市職ユニオンの皆さんと
小泉八雲のアイルランドと友好交流をしている松江市でセント・パトリックス・デー・パレードが行われ、私もあきちゃん勝手連の皆さんとパレードに出ました。もちろん、亀井亜紀子参議院議員も一緒です。春の訪れを感じさせる好天で、楽しくパレードに参加できました。

亀井議員は以前アイルランド大使館関係の通訳をしていたそうで、松江市でこうした行事があることを知り、ぜひみんなで参加しようとお誘いがあり参加しました。今年で3回目だそうですが、私は初めての参加です。

参加者の皆さんは、それぞれにアイルランドに因んだ創意工夫を凝らした扮装で参加しており、私たちの仲間では、緑を基調とした着物や民族衣装の人もいましたが、全体的にはおとなし目のほうで圧倒されてしまいました。皆初めてのことなので様子がわからなかったこともあり、来年はもっと工夫して出ようということになりました。

また、高校生や優学生の吹奏楽なども加わり、にぎやかで楽しい催しとなっていました。こうしたイベントによってアイルランドという国に親近感を持つということは大事なことですし、国を超えた人々の交流が平和につながっていくと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
安定した漁業を
農水商工委員会で今の原油高騰による燃油対策について、水産庁の担当室長を招致し調査をしました。あわせて、漁業関係者の皆さんと意見交換をしました。

燃油の高騰が続く中、漁船は漁場に行くのに燃料がいり、さらにいか漁になると集魚灯をつけての操業となり漁業者の皆さんは相当な負担となっています。そうした状況を救済するために水産庁は燃油対策として、輪番制操業によって、漁船の操業日数を減らし燃油の使用量を減らし、さらに休業日に海岸清掃や植林などによる漁場の整備などのボランティア活動に要する経費への補助、燃費効率のよい船への改良への補助などの対策始めました。

しかし、いくら補助があるとはいえ、なかなかそれだけでは今の漁業は良くならないことが、意見聴取の中で明らかにされました。

たとえ、漁場に行けたとしてもいつも魚が取れるとは限らず安定した収入は確保できないし、何よりも魚が高く売れなくては、たくさん魚を取ってきても漁船の償却費や燃油などの経費を魚価に上乗せすることができないという状況があります。工業製品と違い、自分たちが採ってきた魚の値段を自分たちが決めて出荷する仕組みになっていないからです。一部ではそうした取り組みをしている人たちもありますが、なかなかそれは難しいことです。

漁業者の皆さんは、なんとか収入が安定する政策がとられない限り、将来に希望もなく若い人に後継することもできないということを切実に訴えておられました。
| 角ともこ | - | - | - |
花餅
3月3日は桃の節句。家に帰るとテーブルの上には出来立ての花餅がたくさん並んでいました。義母が昼間作ったようです。

前の日に義父が、義母が寿会の活動で小学校や幼稚園に行って、子どもたちと一緒に花餅をつくったという話を聞き、我が家の分も作れと椿の葉をとってきました。我が家の子どもたちが小さい時はひな祭りの度に義母が作っていましたが、子どもたちもさして喜んで食べるということもなくなり、いつの間にか作らなくなっていました。

早速、懐かしくいただきましたが、最近はお雛様を飾ることもなく、だんだんと季節感のない過ごし方をしているなと反省。年寄りはそれでも冬至にはゆず湯、端午の節句には菖蒲湯、彼岸には牡丹餅、おはぎなど季節季節の習わしごとを続けていますが、私にはそれができるのだろうか、忙しさに感けてそのうちにと言っているうちに忘れ去ってしまいそうです。

季節の移り変わりを感じながら、ゆとりのある暮らしをしたいものです。
| 角ともこ | - | - | - |
今語る南京での体験
松江市の市民活動センターで、上田政子さんの南京での体験談を聴きに行きました。上田さんは、太平洋戦争末期に日本赤十字の看護婦として中国南京の陸軍病院で看護にあたり、そして終戦後も引き揚げ業務に従事した経験をもっていらっしゃいます。

今回は、その南京での体験を中心に、当時の様子を話されました。今、南京大虐殺のことが話されるとき、大げさすぎるというような話をする人やそんなことはなかったという人もありますが、しかし、何の罪もない一般の人たちが何人も殺されたことは事実だということを、お話を聴いてより確信しました。

上田さんは、南京市内で弁当を食べようと腰をおろしたそのそばで、何体もの頭蓋骨やたくさんの人骨をみたそうです。そして、その前に南京で日本軍によってたくさんの人が殺されたという話を聞いていたことが事実だとその時確信したが、そのことは話してはいけないことだと長い間自分の中で封印してきたそうです。

それが話せるようになったのは、南京でお父さんを亡くされた人が父親の亡くなった場所を知りたいと連絡を取ってきたことがきっかけになったそうですが、やっとこうしてみんなの前で真実が話される時代になったということでもあると思います。

それにしても、前にも元日本兵の近藤一さんの話を書きましたが、戦争というものは人の命を粗末にするものであり、お国のためと従軍した人たちにはその体験とのギャップの苦しみをいつまでも背負わせるものだということを感じました。
| 角ともこ | - | - | - |