映画「シッコ」
映画「シッコ」の上映会を27日に松江テルサで、島根県医師会の後援をいただき行いました。この映画は、ご存じの方もあるかもしれませんが、米国の映画「華氏911」でおなじみのマイケル・ムーア監督による映画で、国民健康保険制度のないアメリカで毎年1万8千人もの人が治療を受けられずなくなっている現状を描いたものです。ちなみに、シッコ(sicko)とは英語で病人の意味です。

アメリカでは民間の保険しかないため、保険料も高く無保険者が5千万人、さらに保険に加入していてもいろいろな形で支払いを拒否されることがあり、医学・医療技術の先進国でありながら国民の多くがまともな治療を受けられない現状があります。

映画では、治療薬が高くそのために破産した人や、疾患とは関係ない「既往症」によって保険会社から拒否される人、支払い能力がないと病院から一人タクシーに乗せられ支援施設の前で置き去りにされる人など、私たちが知りえないアメリカの現状が映し出されていました。

日本は国民皆保険制度であるだけでアメリカよりはいいと言いながら、保険料の負担が重くなりつつあります。負担なくして制度はないといいますが、ヨーロッパの国々を見れば、福祉が進んでいる北欧はもちろん、イギリスでもフランスでも負担はゼロです。

医療費の負担率が上がってきているうえに、後期高齢者医療制度の導入で保険料の負担も増えてきている日本。映画を見ているうちに将来はアメリカのようになるのではないかと空恐ろしくなりました。

映画についてはお知りになりたい方は
http://sicko.gyao.jp/
| 角ともこ | - | - | - |
山登りでリフレッシュ
岡山県の那岐山に登山に行ってきました。ここ10年くらい毎年この5月の連休のところで山登りをしていたのですが、昨年は選挙後で忙しくゆとりも行く機会を失ってしまいました。今年はリフレッシュも兼ねて夫と娘の3人で出かけてきました。

登山道に咲く山野草山野草
さすが好天で連休中ということもあって登山客でにぎわっていました。上りは少々きついですが道々の山野草や眺めを楽しみながら2時間かけて山頂にたどり着きました。あいにく霞んで遠くまで望むことができませんでしたが、四方が見渡せ爽快でした。

山頂にて山頂で
帰りには湯郷まで足を延ばし、温泉で汗を流して帰ってきました。1年1〜2回しか山には登りませんが、それでも山頂にたどり着いた時の達成感が何ともいえず心地よくろフレッシュを兼ねて登っています。

さて、この那岐山の周りは国有林で杉の伐採が進んでいました。そのため、登山道の一部は木が切り倒されてはげ山になっていて興醒めなのですが、それでもよく見ると杉の苗だけではなく桜やモミジの苗が植えられていて、環境にも配慮されているのがうかがえました。

一昔前は黒の森で知られたドイツでは、今は環境に配慮し白の森に変わりつつあるということです。つまり、より二酸化炭素を吸収する広葉樹を伐採した後に植えているということです。そうしたことに日本も山林を整備する中で取り組んでいかなくてはならないことだと思いました。

杉の伐採が進む林ふもとから山頂を望む
また、ここでは、国が管理していることや作業道が整備されていているので、杉の伐採が進んでいるのだろうと思います。以前も書きましたが、今、日本の山林は杉の伐採時期に来ていますが、作業道の整備が進んでいないことや従事者が少ないことで手つかずになっているところがたくさんあります。特に島根県は民有林が多くそのために進まないこともあります。官民が協力して山の整備を行う方策も考える必要があると思いました。
| 角ともこ | - | - | - |
みんなの怒りを政治に
第79回島根県中央メーデーが松江市北公園で開催され、約2000人の参加者で盛大に行われました。式典には亀井亜希子参議院議員も来賓で出席され、あいさつをされました。亀井さんのあいさつでも、連合島根矢倉淳会長のあいさつも、今の労働者の厳しい現実を改善していくことにそれぞれの立場から取り組まれていることが話されました。

産業間、職種間、地域間で所得格差が拡大しています。非正規の労働者は全国では3分の1を占め、年間収入200万円以下の低所得者層も拡大しています。

先日、経済解説者でテレビでもお馴染みの森永卓郎独協大学教授の講演を聞く機会があったのですが、そのお話の中でも次のようなことを話されました。

ここ5年間でGDP(国内総生産)は22兆円増加しているが、そのすべては資本家に回っている。むしろ労働者は非正規雇用者が増えて賃金単価が下がり、総所得ではマイナス5兆円。株主の配当金は3倍、大企業の役員報酬は2倍となる中、サラリーマンの所得は9年連続下がり続けている。中小企業の役員も同じ。

すべて、新自由主義のアメリカをお手本とする小泉・安倍内閣の構造改革の名のもとに進められてきた政治の結果です。このままでは本当に私たちの未来は絶望的です。正規職員の皆さんは、非正規職員よりまだいいかなどと思ったらいけません。今、労働者全体の賃金がずっと下がっているのですから明日は我が身です。労働者全体の底上げのためにみんなで頑張りましょう。
| 角ともこ | - | - | - |
華やかに
ご結婚おめでとう新郎新婦とともに
昨年の選挙の際に、事務所を取り仕切ってくれた、本田智和さんの結婚式に出席ました。お相手の裕美子さんも同じ職場で、彼女も私の選挙活動を支えてくれた一人です。本田さんから好意を持っている女性だと聞いた時には、とてもお似合いのカップルなので、私はぜひ結婚するよう勧めたものです。ですので、結婚すると聞いた時は本当にうれしく思ったものです。

いろいろ工夫を凝らしたとてもいい結婚式で私はこのところ結婚式に出席する機会がなかったので久々に華やかで気持和む楽しいひと時を過ごさせていただきました。特に、披露宴でのアントキノ猪木のビデオレターはサプライズでした。

智和さんが彼のファンで出演をお願いしたのだそうですが、スケジュールの都合で実現できない代わりに送られて来たものなのだそうで、彼のユニークさの一面を表していました。こうした彼の持ち味は私の選挙でも発揮されていて、それが勝因の一つでもあると思っています。

また、ちょうどこの日がお父様の満60歳を迎える誕生日ということで、そのお祝いもされ、お父様も予想外のことで感激しておられました。随所に彼のアイディアが盛り込まれた披露宴で、私たちも一層楽しく結婚のお喜びに参加することができました。

お二人の末永きお幸せをお祈りします。
| 角ともこ | - | - | - |
にぎやかに天神市
今日は天神市の日。朝からお天気も良く、早くから準備を始める出店の方々に、人出も多く、にぎやかな天神市となりました。

前回3月の天神市は、朝のうちは天気がよく久しぶりの好天だと思っていたら、お昼から雨となり人出もまばらでした。そんな中を松南学園のブラスバンドのパレードがありましたが、沿道の観客が少なく気の毒でした。今日だったらよかったのにと思っても仕方のないことです。

今日も歩行者天国の中を端から端まで歩いて、お昼ご飯やおやつの調達、バザーの品などを買いました。お年寄りの方や障害者の方が連れ立って歩いていたり、お友達同士、あるいは家族連れで歩いている人たちで賑やかでした。

そのなかを知人のご夫婦は着物姿で出かけてきていて、とくにご主人のしゃれた着物姿は素敵でした。お二人で着物を着て歩くなんてうらやましい限りです。


本日の天神市天神市
前回の天神市でパレードする松南学園の皆さん松
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忘れてはいけないヒロシマ・ナガサキ
先日、仲間の皆さんと「ヒロシマ・ナガサキ」のDVDを観ました。これまでも広島や長崎の原爆についてテレビやビデオで観ていますが、今回のこの映画はより心に訴えるものが強くみなさんに見てほしいと思いました。

戦争が終わってから生まれた人が国民の7割に達する今日、先の戦争について語れる人が少なくなりつつあります。映画の冒頭で10代20代の若い人たちに「1945年の8月6日に何があったか知っていますか」と街頭インタビューする場面があるのですが、誰一人として答えることができませんでした。先日もこのブログに韓国の現代史を学ぶことがないということを書きましたが、日本の現代史についてもきちんと学んでいないのではないでしょうか。

この映画は、アメリカ人監督スティーブン・オカザキ氏によって制作されたアカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞した作品です。丹念に14名の被爆者にインタビューし、それがその時その時を切り分けてうまく構成されたおり、長い時間被爆者の方々が苦しんできたこと、そして今も苦しみの中で生ていることが丹念に描かれています。その人たちの悲しみ苦しみが伝わってくる映画でした。ぜひ皆さんも機会があったら見てください。

詳しいことが知りたい方は
http://www.zaziefilms.com/hiroshimanagasaki/#
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隣国のことをもっと学ぼう
重村智計早稲田大学教授の「韓国大統領訪日と東アジア情勢」と題する講義を聴きました。すぐ隣の国である韓国・朝鮮について、私たちは意外と知らないことがあるのだということを感じました。

一つは、歴史認識についてです。このことはアジア諸国との外交でもしばしば問題になることで、ことに中国との関係ではよくとり上げられるのですが、韓国・朝鮮についてもあるということです。戦前の日本が朝鮮半島を支配した一時期は日本の国という括りに入ってしまい、私たちが習う日本史にも世界史にもその時期の朝鮮半島の歴史が抜け落ちているというのです。

もう一つは、北朝鮮の脅威です。よく、北の脅威があるから日本の防衛を強化する必要があるということを聞きます。しかし、先生によれば、北朝鮮の国家予算は4000億円(ちなみに我が島根県の20年度予算は5012億円)、日本の自衛隊24万人が訓練で使う年間の油は150万t、一方北朝鮮の軍人100万人で使える油は15万tでとても戦闘状態では少ない量で、脅威と言えるものではないということです。

今回、韓国ではイ・ミョンバク氏が大統領になりました。イ・ミョンバク大統領になり、日本との関係は極めて良くなるだろうと先生はおっしゃっていました。私たち自身も歴史教育の中できちんと隣国の韓国・朝鮮の歴史を学び、アジアの一員、世界の一員として交流を続けいかなければならないと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
山は宝庫
先日、郡司参議院議員農水委員会委員長から、日本の山林は何もしなくても木が育ち外国から見れば木材の宝庫だという話を聞きました。

つまり、地球規模でみると、温暖化によって砂漠化が進んでいることや、乱開発による森林伐採が広い地域で行われ森林面積が減少しています。日本のような緑豊かな地域が世界的に少なくなってきているなか、日本は空から見ると緑のオアシス、海外から注目される地域であるということです。

なのに、われわれ日本人は身近な資源には目もくれず、加工しやすい、価格が安いということだけで海外から木材を大量に輸入しているのです。そして、そのことによって身近な山は放置され荒れてきています。木材となる山では間伐も進められていますが、その切り倒された木材は作業道が整備されていないために運び出されず山に放置されているのです。

今、あれだけ道路財源のことが問題になっていますが、これまで、スーパー林道や幹線林道は整備が進められているのですが、安い単価でできる作業道はほとんど整備されていないということです。なぜだかは皆さん察しがつくと思いますが、単価が安いから大手の建設業者の仕事にならないからです。本来地方のことを思えばそういった仕事をもっと地元の建設業者に発注すべきですし、作業道ができれば資源となる木材を搬出し活用することで地域の活性化になると思うのですが、皆さんはどう思われますか。
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私たちのこととして農政を考える
連合島根の食・緑・ネットワークと島根農政研究会の共催による農政改革の「見直し」に関する勉強会に出席しました。これは、我が国の農業政策が生産者保護から消費者重視へシフトさせるために導入された品目横断的経営安定対策(なんだか意味のわからない名前の政策ですが、簡単にいえば食料自給率を上げるために米から大豆や麦への生産転換を支援する事業)による支援を生産者が受けるための農地面積などの条件が高く、昨年、スタート9カ月目にして条件を緩和するなど見直しが図られたことや民主党の農業者戸別所得補償についての勉強会です。

今の農業政策は大規模農家を支援する形になっており、島根県のように中山間地で小規模に農業を営んでいる人たちを支援する政策になっていません。輸入によって、農産物の販売価格が安くなっている中では、農家の手元にお金が残らない状況です。

最近、盛んに食糧自給率のことが問題となっていますが、食料が輸入できなくなれば私たちはこの日本で生きていくことができなくなってしまいます。国内の農業生産を増やし、国民に安定的に食料を提供するためには、農業が続けてけるよう、特に小規模な農家が生き残っていけるような政策を行わなければなりません。生産価格に見合う所得を農家に補償することが必要です。

私たちが自分たちのこととして真剣に今の農政のあり方を考えなければ、将来にわたって安心して暮らせることができなくなります。
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一年たって
県議会選挙から1年たちました。この1年、議員としてすべきことは何かを模索してきました。

まずは、議会で質問に立つこと、これは最初に毎回登壇して質問することをお約束しましたので、この1年4回の定例議会では3回の一般質問と1回の代表質問をしました。

そのためには、今皆さんの中でどういった問題があるのかをつかむことが必要で、常にいろいろな情報に敏感でなければならないと思っています。また、直接に皆さんからお話を聞くことも大事ですが、いきなりそんなことを聞かれても皆さんはすぐには答えられないときもあります。そんなときに、今話題になっていることや身の周りの話から聞くこともありますが、あまりこちらがしゃべりすぎては相手の方の意見を聴くことができなくなってしまいます。そこのあたり、まだまだ私はうまくできないと思うことしきりです。

できるだけいろいろな方と会ってお話を聞く機会を作ることも大事です。時間があれば研修会には出かけるようにしています。また、お誘いのあった会合には出かけるようにしていますが、そこであいさつをして終わってしまうこともあり、その先につなげる議員としての技量が足りないと思うこともあります。

そして、活動したことはできるだけ皆さんに報告することにしています。議会後に毎回出している議員だよりの送付と、このブログを書くことで皆さんにお伝えしていますが、それをさらに広げていくことが必要だと感じています。できるだけお金のかからない方法として、インターネットの活用が一番ですが、まだまだ皆さんがインターネットを利用できる環境ができていないので、そこをどう埋めるかがこれからの課題です。

なんだか、課題ばかりで沈んでしまうような話になりましたが、私自身はいたって元気ですので、お声をかけていただければ出かけていきますし、お話があれば電話やファックスでも結構です。生活者としての視点を失わず、少しでも世の中が明るくなるように、暮らしやすくなるように頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。
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