6月議会始まる
6月議会が27日から始まりました。開会早々、議長が辞任し、議長選出、そして副議長も辞任し、副議長選出ということがありました。

議会では今、どこの議会でも議会改革が叫ばれ、議員の議会での積極的な取り組みが求められています。そのような中にあって、議長についても前期において2年任期になり、前議長は2年勤めれたのですが、今期最初の議長選出の際から、最大会派の自民党議連の中では任期1年が言われており、予定通りということです。さらには、辞任届よりも前に新聞紙上で次期議長・副議長候補が報道され、議会初日の議長選出はシナリオどおりという感じです。

しかし、我々民主県民クラブの中では、せっかく2年任期にしたのだから、それを続けるべきで、名誉職のような感じで可能性のある議員は議長・副議長になろうというのはおかしいのではないか。議長は県民代表のトップとして活動するには1年は短いのではないかということで、今回の議長辞任に異議を唱え、議長選出選挙を反対し、選挙では白票を投じました。

結果は、報道どおり森山議員が議長、多久和議員が副議長に就任しましたが、議長っていったいなんだろう、単なる議事進行役ではないはずなのだが、こんなことで議会改革は進むのだろうか。
| 角ともこ | - | - | - |
子どもの心を支える
民主県民クラブ一年生議員の勉強会として、今年2月に開院した県立「こころの医療センター」を視察してきました。出雲市下古志町にあるこの施設は、丘陵を脊にして目の前には田園が広がる、のどかな雰囲気の中に建っています。

竹下病院長のお話はまさに「私たちは 地域に開かれた緑薫る癒しの丘で、集う人々の誇りと希望と喜びを大切にし、一人ひとりのこころに寄り添う医療を提供します」という医療方針そのものでしたし、皆さんの対応を見ていると、それを実現するために頑張っている姿勢がうかがわれました。

また、入院患者の皆さんに配慮しながら施設内をくまなく案内して下さった高野看護局長の丁寧な説明には、この病院に懸ける熱意がほとばしっていました。

ここの特徴として、義務教育校の若松分校が併設しており、10数名の子どもたちが病院の治療を受けながら学んでいました。小学生から中学生までの子どもたちを受け入れることができる施設ですが、今は半数以上が中学3年生ということでした。みんな日常生活の中で頑張りすぎた結果、義務教育最終学年になってここに来るケースが多いということで、もう少し早い時期にここにくれば回復も早いのにと学校スタッフの方は話しておられました。

ここから元の学校に戻り進学していく子どもも多く、看護実習生として戻ってきた子が、自分と共通する体験をもつ子どもたちと心を分かち合い、一緒に頑張ろうと励ます姿に感動したと高野看護局長からききました。病院や学校、家族をつなぎ、子どもの心の発達を支える施設として、これからも力を尽くしてほしいと思います。

ここで療養した人たちが、また再び家族や地域の人たちと一緒に暮らせる社会づくりがまだまだ必要です。そうしたことに私たち議員も努力していかなければなりません。
| 角ともこ | - | - | - |
「三毒」追放でいきいきと働く場をつくる
毎月通っている政治スクールの今回の講師は、今話題の勝間和代さんでした。今や、書店の店頭にはかならず彼女の本が並べられているのでご存じの方も多いと思います。私も彼女の「効率が10倍アップする新・知的生産術」を読んだのですが、彼女が何冊もの本を書き、それがすべて10万冊以上売れているのか、それがよくわかりますし、私などどうやっても足元にも及ばない知的生産術の高さです。

勝間さんの「社会で女性が生き生きと活躍するために必要なこと」と題する講義は、さすがあれだけの知的生産術を日々駆使している人だけあって実にわかりやすく、人を引き込むことの上手な話術であっという間の1時間半でした。

話の中で特に印象に残ったことは「三毒」追放、つまり妬まない、怒らない、愚痴らない。精神衛生上、これを実行することが何よりだと思います。とはいえなかなかできていませんが、これを機会に気をつけて実践しようと思いました。

社会のグランドデザインを変え、システムを変えなければ、男女が共に生き生きと働ける社会は実現しないとの言葉、そのためにも私たちのあきらめず地道な努力が必要です。
| 角ともこ | - | - | - |
医療制度について考える
サンラポーむらくもで後期高齢者医療制度についての勉強会を開きました。講師には元衆議院議員の五島正規先生にきていただきました。先生はこの制度が作られる時に議員としてこのことの議論に加わっておられました。また、医師でもあり、今も医療現場で活躍しておられることから、そうした視点からこの制度について解説していただきました。

中でも今問題となっている、かかりつけ医の診察で診療計画を決める診察料が月定額6000円、あらかじめ終末期の医療を話し合い文書で決めることで診療報酬2000円などという診療報酬は、法律で定まられているわけではなく、大臣が諮問機関に諮ったうえで定めていること、また、療養期間が決められそれを過ぎると診療報酬が下がること、薬剤や医療機器が他の国に比べ高いことなど改善すべきことがたくさんあることが分かりました。

骨太方針から社会保障費が毎年2200億円下げられ、これに対応しようと作られた後期高齢者医療制度ですが、諸外国に比べ医療費の占める割合は高くない日本なのになぜそれほどまでに医療費を削減させようとするのか、そして国民負担を強いるのか、私たち自身もどこが問題なのかどうしたらいいのかもっと考えなくてはいけません。

それにしても問題ありの後期高齢者医療制度、一度廃案にしてもう一度みんなでより良い医療保険制度を考えるべきです。
| 角ともこ | - | - | - |
松江市のために考える
松江市職ユニオンの地方自治研究集会がくにびきメッセであり、審査員として参加しました。これに先立ってレポートの募集が行われましたが、これに14の職員グループが応じ、レポートの提出がありました。これらのレポートを5人の審査員が審査し、5編のレポートを選び、この集会で選ばれたグループからプレゼンテーションが行われました。

これらのレポートは、日ごろ仕事をする中で感じた、自分たちの業務の中で改善すべきことや、市で取り組む必要があることなどを課題として挙げ、先進地への視察や事例研究、仲間との討論などを通して調査研究を重ね提案されたものです。

いずれも甲乙つけがたいレポートの出来に、事前審査で5編を選ぶのはなかなか難しかったです。発表されたものは松江で生活したという「ご縁」をもとに全国にネットワークを作り、そこから発信される情報を松江の定住対策や観光振興につなげていこうという提案や、仕事を楽しく進めるための職員版パブリックコメントの提案、保健福祉総合センターと病院の連携による地域リハビリテーションの実施などが提案されました。

今後これが実現できるようさらに内容を高めていくことや当局への働き掛けが必要です。発表されなかったものの中にもいいものがあり、さらに研究を重ねて実現に向けて努力されることを期待するものです。松江市の職員はこうした取り組みによって松江をさらに良くしていこうという取り組みをしていることももっとみんなに知ってもらいたいと思いますし、そうした情報発信に努めることが必要です。
| 角ともこ | - | - | - |
安心して医療が受けられるのか
病気を患われ、久しくお会いしていなかった方が元気になったと事務所を訪ねてこられました。その方が、入院してみて本当に医療現場は大変だということをつくづく思ったということを話されました。これまで頭でわかったようなことを言っていたが、入院していて看護師さんが忙しく立ち回っている姿を見ると、自分の病気より看護師さんのことが心配になるほど、現場は大変、実際に見てよくわかった、何とかしなくてはと言う思いを強くした、政治の力で変えてほしいと。

また、これまで担当してくれた医師は、出身地の関東へ帰るといわれ、そのことがとても不安になった。とてもいい先生で自分は信頼しきっていたため、担当医が変わることに不安を覚えた。幸いに後任の先生に引き継ぎがきちんとされていたので一応安心したが、信頼を寄せていた医師がいなくなるというのは、やはり患者にとっては大きな不安になるということを話しておられました。

このあと、市職ユニオン女性部の委員会で病院支部の看護師さんと話す機会があったのですが、7対1看護(入院患者7人対して1人の看護職員)になったが、看護師が不足していて病棟のほうへ看護師が回され、外来は看護師が不足している状態で、休みを取ることもできない。看護師の募集も年齢制限を上げているがそれでも不足している、採用があっても新卒者は経験不足なので即戦力にはならないこともあり、現場では経験を積んだ看護師に負担感が大きくなっているということを話していました。

まだ、今の体制が維持できている病院はいいのですが、医師や看護師の不足によって診療科を減らす病院も出てきています。本当に地方の医療現場は看護師や医師の不足でたいへんです。そのことは私たちが安心して治療が受けられるのか、いつまでも元気に暮らしていける保障があるのかということです。医療現場だけの問題でなくわたしたちの生きることの問題として、みんなが考えなくてはいけないことです。
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自然に親しむ
市職ユニオンが行っている八雲プロジェクトに参加してきました。八雲プロジェクトとは、農山村地域で畑づくりや虫とりなどを通して自然と親しみ地域の人たちと交流することで地域のことを考えようという取り組みです。市職ユニオンの募集で集まった10数組の親子とユニオンの役員、それにお世話になる地元の人たち約50人の参加で行われました。

地元の方が準備してくれた農地を借りて、地域の人たちから指導を受けながら、子どもたちも一緒に芋苗を500本植えました。畝を作っていくのが間に合わないほどあっという間に参加した親子で苗が植えられると、子どもたちは近くの川で魚やカエル捕り、その間にイノシシから畑を守るための柵づくりをして作業を終えました。

場所を変えて集会所で世話役さんによって用意していただいた芋ご飯と豚汁、大学いものお昼をいただきました。作業をした後だけにとてもおいしく、子ども達もお代わりをするほどたくさん食べていました。

芋苗植え芋苗植えカエル捕りする子どもたちカエル捕りをする子どもたち
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ブランド産品をつくる努力
6月3日から5日にかけて、鹿児島県及び宮崎県における農水産物認証制度について農水商工委員会で調査に行ってきました。島根県でも今年度から認証制度を取り入れるための準備が始まっています。そこで、すでに認証制度をつくり実際に認証を行っている2つの県に視察に行ってきました。

認証制度は、今、食の安全・安心が求められている中、消費者の皆さんに安心して食することのできる農産物を提供しようということから始まったものです。農業団体と行政が協働してとりくむもので、生産者は農産物の生産工程をきちんと管理し、化学肥料や農薬の使用を基準以下に抑え、県はこうしたことがきちんと守られ残留農薬もないことを確認した農産物を認証し表示する制度です。

鹿児島県では、県の担当者、農協の担当者の話を聞き、そして実際に西瓜の圃場や選果場まで行ってブランド産品として出荷されるまでを見させていただきました。認証を受けた産品にはすべて生産者番号が付された認証マークが付けられ、消費者が誰で、いつ、どこで作ったかが分かるようになっています。農薬をきちんと管理し生産工程を記録することは、最初農家から抵抗があったようですが、それが消費者の安心につながり商品価値を高め売れる産物となることに理解されると、皆、認証を取るようになったということです。

畑では農家の方が西瓜の収穫中で、その場でスイカを割って皮が薄く真っ赤な味見をさせていただきました。さすがブランド産品だけあり、甘くシャリシャリ感のあるスイカでした。火山礫の畑はつるものの栽培に適しているということで、スイカやカボチャが作られていました。そしてこのあとはグリーンボール(キャベツ)が作られ、あたたかいこの地では二毛作が行われています。
スイカ栽培について聞くスイカ栽培について聞くスイカの収穫スイカの収穫
また、宮崎県でも県の担当者、経済連の農産物検査センターの視察をさせていただきました。センターでは宮崎方式という残量農薬の分析をスピーディーにできる方法を開発し、応用しているということです。出荷するときには分析が出ているため、消費者にも安心してもらうことができます。

いずれにしても、生産者の皆さんが消費者の皆さんにおいしくて安全なものを食べてもらおうと努力されていること、さらに農家を束ねる農業団体がきちんと支える体制が作られており、それを行政がしっかり応援する協働の仕組みが確立していることがこの地域の農産物の生産が上がっている要因だと思いました。

高齢化が進むなか、農林水産業を活性化し、生産額をあげるための1つの方法として島根県も認証制度を取り入れ、島根ブランドの農水産物を作る努力をしていかなければなりません。

宮崎県庁で宮崎県庁で
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