世田谷「ふらっと」
北海道からの帰り東京に立ち寄り、世田谷の障害者のケアセンター「ふらっと」を視察してきました。この視察には、島根県の脳外傷友の会「らぶ」の皆さんも22・23日の2日間ここに視察と夏まつりの参加できておられ、私も23日にご一緒させていただきました。

この「ふらっと」では、中途障害、とくに高次脳機能障害のある皆さんのケアを主にしている施設で、世田谷区から運営委託を受けて行っています。島根ではまだ、高次脳機能障害者の皆さんのケアの場がなく、介護施設や障害者施設に通所したりしていますが、障害者の皆さんにしっくりいくケアができていないのが現状です。

そうした状況から、「らぶ」ではこれまで、この世田谷の「ふらっと」に関わっている医師の長谷川幹先生や施設長の和田敏子さんに松江にきていただき勉強会を開催してこられました。その勉強会を通してこの「ふらっと」のようなデイサービスが高次脳機能障害者の自己実現に効果を上げていることを知り、島根でもデイケアセンターができないか考えてみようということで、今回の「らぶ」の施設見学を実施されました。

この施設見学には、5組の当事者と家族の皆さんが参加されました。一日目には、施設見学の後、和田さんの付き添いで街にでてのリハビリということで買い物をしたりしながら歩き回ったそうです。中にはホテルまでの道のりを地図などで調べ、自力でホテルに帰った人もあったそうです。みな生き生きとして街を歩きまわったということで、あくる日センターで待ち合わせた時には、当事者の皆さんも家族の皆さんも晴れやかでとても楽しそうにやってきました。そして、昨日は楽しかった、自分の地域の人たちと違って街で会う人がみな親切だったと口々に私に話しかけてくれました。

2日目のこの日は、このセンターの夏まつりの日で、午後3時からの開会に向け、朝から準備があるということで私たちはその準備から参加しました。施設にはスタッフの他にもたくさんのボランティアの方も来ていて、誰が当事者で誰がボランティアなのかそれともスタッフなのかよくわからないなかで、私たちも声をかけられるままに手伝いをしたり、お客さんでいたりという状況でゆったりとした中で半日過ごし、そして祭に参加しました。

そのなかで、島根から来た当事者の人たちは、祭りで売るパン作りに参加する人、音楽の演奏準備を手伝う人など、自ら準備作業に参加していました。また、昨日ホテルまで帰ることができた人は自信がついたのか、ひとりで町を歩きたいと出て行きました。そして、祭りが始まると売り子として参加しボランティア以上に手際よくパンを売っていました。今回の施設見学で、当事者は大きな自信をつけ、家族の人たちも皆さんから力を得たのではないでしょうか。私もとてもいい一日を過ごさせていただきました。

夏祭り1当事者もボランティアも一緒になって祭りに参加
夏祭り2施設利用者の方がコーヒーをサービス
| 角ともこ | - | - | - |
北海道に見るまちづくり
20〜22日の3日間、北海道伊達市を中心に「まちづくり」をテーマに視察してきました。伊達市は、室蘭市の西隣に位置する人口約3.7万人余りの都市です。最近開催された洞爺湖サミットの会場に近く、街から有珠山や昭和新山を望むことができます。ここは、北海道の中では比較的温暖で、冬はマイナス10度を下がることがなく、沿岸部の平均気温は最低が−2.8℃、最高が19.7℃で、北の湘南と呼ばれています。

この過ごしやすい気候を生かして、伊達市では、移住定住の取り組みや高齢者対応の住宅(安心ハウス)作りなどに取り組んでいます。こうした取り組みを「伊達ウェルシーランド構想」と名づけ、平成14年に官民協働によるプロジェクト研究会を立ち上げ、国の地域再生計画の認定を受け、安心ハウス・ライフモビリティ・地域情報センター・優良田園住宅建設事業に取り組んでいます。

何よりも、伊達市も大きな産業もなく財政が厳しい中にあって、お金をかけずにまちを活性化させようと、民間事業者やNPO、市民の力を活かしたまちづくりに取り組んでいるのが特徴です。中でも印象に残ったのが、担当課長の「10年間、金がないと言い続けたら、市民も市にものを要求しなくなった」と。しかし、その分行政は市民や民間事業者の活動をしっかりとサポートしていることがうかがえました。

たとえば、安心ハウスは、高齢者向け賃貸住宅の基準を決めその基準をクリアした住宅を市が認証するだけ、しかし、入居者にとっては、市の認証を受けているということで安心感が生まれます。その安心感を市が保証する、後は民間事業者が工夫して住宅を建設し賃貸するということです。ただ、その建設に当たっては市がいろいろとアドバイスをしたりいろいろな事業者が協力しやすいようサポートしたりして、情報交換し協力し合う体制ができていると感じました。こうした官民協働の仕組みは見習うべきだと思います。

伊達市に来る途中で見た、巨大開発が中断し工場も誘致されず原野が続く風景に、ここに投じた金はどうなるのだろう、工業を中心とした開発だけでは国は豊かになれないということを思いました。その点では、住民の生活に視点を置いた伊達市の取り組みに、私は本来の政治の在り方を見た気がします。

このほかに、古い建造物を活用したまちづくりを札幌や小樽で見て歩きました。特に国指定重要文化財である豊平館(明治天皇行幸の際の宿泊所となったホテル)を市営の結婚式場として活用しているのはいい考えだと思いました。また、小樽の倉庫をレストランや観光施設に活用しているのは有名ですが、旧日本郵船の建物はそのままを博物館として残し、当時の建築技術が見られるとても興味深いものでした。特に館長さんが丁寧に案内してくださり、建築技術の妙をつぶさに見ることができました。県内にも歴史的建造物が残っていますが、その有効な活用によって街を活性化させたいものです。
| 角ともこ | - | - | - |
同窓会
16日に北高24期の同窓会がサンラポーむらくもでありました。普通科8クラスと理数科1クラスの同窓生60名余りと4名の先生の出席があり、にぎやかに高校時代の話に花が咲き、仕事や家族の話など近況報告をしあいました。出席報告の締め切り日段階では半分くらいの出席しか出ていなくて幹事の皆さんは慌てられたそうですが、声がけが奏して会場いっぱいの出席になりました。

私のクラスの幹事によれば、我が6ルームは出席報告が1人もなく寂しい思いをしたと話していました。実は私もそれまでに出会った同窓生には「出ようね」と声をかけておきながら、出席のはがきを出し忘れており、締め切りすぎてから出した1人です。それでも幹事の奔走で当日は7人が同じテーブルにつくことができました。お世話になりました。幹事の皆さんのおかげで多くの同窓生がが集うことができました。ありがとうございました。
市内在住でない人たちに今県議会議員をしていることを話すと、一様に驚き、「高校時代は大人しかったよね、どうして議員になる気になったの」と問われます。もちろん最終的には自分自身の決断によるものですが、最初から議員になろうとしてなったのではないこと、周りからの推薦と県議会に女性を出さなくてはいけないという思いからなったことを話しました。確かに高校時代だけの交流では、どんな人物だったかなど覚えていないでしょうから、みなさん想像がつかないのでしょうね。

自営業の人たちからの話は公共事業が減ってきていること、指定管理者制度によって契約額が落ちてきたことなど経営者にとっては厳しい状況だという話や、学校現場では学校事務が多くなってきて本来の子どもの教育にさく時間にしわ寄せがきていることなどの話が多く、厳しい現実のなかでみんなが苦労していること、しかしそのなかでみんなが努力していることを知らされました。こうした情報を交換し互いに知恵を出し合い協力しあうことで現状を打開できればと思いました。

同窓会北高校歌を斉唱
| 角ともこ | - | - | - |
お盆を前に
毎日、街頭に立って朝の挨拶活動をしている小室寿明さんと一緒に私も挨拶活動にお付き合いさせていただいています。とはいえ、今のところ私のほうは毎日ではなく、水曜日のくにびき大橋南詰めと金曜日の中海大橋大井町側付近を基本に出ています。今週はあすからお盆の休みに入るため、今日は湖北道路沿い市役所付近に立ちました。

相変わらずの暑さに背中を汗が流れていきますが、それでも車の中から手を振ってくれる方もあり、応援くださる方に会うと暑さも飛んでいきます。特に今日は、立った場所が湖北道路沿いなので向こうに宍道湖が見え、シジミ採りの舟がたくさん出ているのが見えました。さらには、今開催中の北京オリンピックの出場に向け事前調整で来ているアイルランドの陸上選手が湖岸を走っている姿も見られ、清々しい気分で挨拶活動をすることができました。

また、お盆を前に市役所の駐車場ではお盆の花市が開かれ、私たちが街頭活動する前からたくさんの人が花を求めて出かけてきていました。皆さんお墓や仏壇にお花を飾り仏さんをお迎えし供養さることでしょう。明日から事務所もお盆の休みに入ります。私もお盆のお客さんを迎えたり、実家の父の墓参りに出かけてこようと思っています。
| 角ともこ | - | - | - |
水郷祭
昨日一昨日と松江は水郷祭でにぎわいました。私も久振りに花火見物に出かけました。それも二晩とも。それもお誘いくださる方があり、一日目は船上から、2日目は宍道湖を一望できる丘の上に立つお家からゆっくりと見ることができ、花火を堪能しました。

ただ残念なことに、今年は二晩ともに宍道湖の上空を航路とする大阪出雲便の飛行機が着陸不能で引き返してきたり出発の遅れで湖上を通過するため、30分以上時間がずれて始まりました。こんなことは今までになかったことではないでしょうか。花火を今か今かと待っていた者にとっては待ちぼうけをくって花火の楽しみも半減したのではないでしょうか。それでも花火自身はすばらしく、大玉や華やかなデザインの花火が開くたびに歓声を上げていました。

これで夏の楽しみの風物詩の一つが終わりましたが、暑さはまだまだ収まる気配もなく、今日も真夏日です。

ちょっとピンぼけの花火花火
| 角ともこ | - | - | - |
忘れてはいけない原爆の日
今日8月6日は広島原爆の日です。テレビや新聞などで原爆の日について報道されていたので気付かない人はいないと思いますが、ただ、地元紙の山陰中央新報では論説に掲載したことで面目を保っているということでしょうか、1面にはなく社会面で小さく載っていました。こうして、原爆のことがだんだんとみんなの意識の中から薄れていくのでしょうか。

記念式典で福田首相が「我が国は、『平和協力国家』として国際社会において責任ある役割を果たしていかなくてはならない」と述べられたと報道がありましたが、何やらキナ臭く感じるのは私一人でしょうか。

今朝、くにびき大橋の南詰で民主党1区総支部長のこむろさんと一緒に街頭宣伝活動を行いました。小室さんも演説の中で広島原爆の日について触れ、毎回平和行進に参加して平和を求める活動をしていることを述べられていましたが、折あるごとに平和について語らないと今の平和な状況の中では戦争の酷さ悲惨さに思い至らなくなってしまいます。

先日も男女共同参画センターで原爆の詩の朗読がありましたが、こうしたイベントに参加した折や、またそういう機会がなくても今日だけでも、あるいは長崎原爆の日、終戦記念日などのニュースに触れたときに歴史を振り返ってみることが必要ではないでしょうか。
| 角ともこ | - | - | - |
暑さに負けず
毎日35度を越す真夏日の日が続き、汗びっしょりなっては冷房の効いているところで涼むことの繰り返しで余計に体が疲れる感じがする今日この頃です。

その暑さの中、土日は雲南市のほうへ民主党のビラ配布に出かけてきました。玄関先で応対される方も「こんな暑い中をこられて」と同情してくださいますが、暑さのおかげで皆さん家の中におられて訪ね歩くこちらとしては助かります。

皆さん口々に「生活がえらいばっかりで、なんとかしてもらわんといけん」と言われます。原油高騰のあおりで物の値段は上がる一方、給料は一向に上がらず、手元に残る金がないというのが皆さんの実感です。そして「民主党に頑張ってもらわんといけん」といわれては、暑さに負けないようがんばるのみです。
| 角ともこ | - | - | - |