地域とともに歩む学校
雲南市大東町の塩田小学校に伺いました。先日このブログでも書いた「大東よいとこ祭」でいただいた「塩田のしし汁」を提供していた塩田地区にある小学校です。しし汁ができることからも察せられるとおり、斐伊川の支流赤川に注ぐ阿用川沿いに集落が広がる山間の地域です。

3クラスの複式学級と1クラスの特別支援学級からなり、全校12名、教員7名の小さな学校ですが、昔懐かしい面影を残す学校で温かみを感じる学校です。

校長先生のお話によると、スクールサポーターとして地域の人たちがいろいろな面で支援してくれていて、この日も、絵手紙をされる住民の方が絵の指導に来ていらっしゃいました。すぐ近くに公民館もあり、地域の人たちとの連携は密で、学校行事や学校周りの清掃などには地域の人たちが手伝いに来てくれるそうです。運動会ともなれば、ここから離れて町中に住んでいる人たちも帰ってきて盛り上げてくれるそうで、まさに地域とともにある学校です。ただ、行革の波は学校の統廃合にも及んでいて、今雲南市では再編計画を策定中とのことで、果たしてこの先この学校が存続するのかはわからない状況です。

小さな学校ゆえ、先生は皆、子どもたちひとりひとりのことがわかり、授業も本人の理解度に合わせて進められ、子どもたちにとってはとてもいい教育環境です。しかし、卒業すれば大人数の中学校に入るために、子どもたちは戸惑うことも多く、そのことに先生方も気を使われるようです。また、人数が少ないことは全校生徒が力を合わせ仲がいい反面、競争心が養えないことや、修学旅行は少人数になるので、5・6年で近くの学校と一緒に実施するなどいろいろと課題も多いようです。

よく適正規模という言葉を聞きますが、果たして適正規模というものがあるのでしょうか。そして適正規模だけでは測れないものもあるでしょう。一定の規模の学校を求めれば人口の少ない地域では遠くまで通わなくてはいけなくなりますし、地域も学校を通して地域のコミュニティが保たれていることもあり、なかなか難しい問題です。
| 角ともこ | - | - | - |
雲の上に住む
雲南市の市議会議員選挙に向けて、自治労関係議員でつくる自治体議員団の仲間である細田実市議会議員が事務所開きを行いました。挨拶に伺った小室寿明さんと私も街宣に同行していたので、一緒に事務所に伺い、事務所開きをお祝いしました。

事務所といっても市議会議員の皆さんは自宅を活用している方が多く、細田議員も大東町山王寺に自宅があるので、そこに事務所を構えられました。

大東町山王寺と言えば、ここら辺では棚田で有名で、細田議員の家の周りも棚田が広がっています。松江市と雲南市の堺に近く標高300m〜400mの山々が連なるところで、細田議員の家も山の上に位置し、庭からは連なる山並みを近くに見ることができ、目を下に転じれば雲海が広がる、まさに雲の上の家です。

こうした地域に農家が点在し、山の斜面に切り開かれた田畑を守って暮らしている地域です。ご多分に漏れず、ここでも耕作されない田畑が広がり始め、環境を維持するために耕作放棄地の解消に地域の人が立ち上がり、松江市の人たちを巻き込んで、住民活動として棚田の保全に取り組んでいる地区です。

この日は、山王寺祭りも開かれていて、お邪魔しましたが、あいにくの雨で、祭りを運営する人たちも大変そうでしたが、たくさんの人が出て賑わっていました。こうした、地域を守る人たちの力で、維持されている山村は今少なくなりつつあります。
| 角ともこ | - | - | - |
頼れる先輩
市職ユニオンの定期大会がありました。代議員制なので、組合員全員がでることはなく、昔の市職の全員参加の定期大会を思うとさみしい感じがします。とはいえ、市職ユニオンは、病院、交通など勤務体系が一般職とは違う職場もあり、1900人の組合全員が集まることは難しいことです。

さて、この定期隊大会で組織内議員として25年にわたって活躍してこられた石倉幹議員が来年4月の市議選に出られないことを表明されました。石倉議員は旧八雲村の役場に勤め、42歳で村議会議員に組織内議員として当選以来議員を続けてこられ、2005年の市町村合併の際の市議選で新松江市の市議会議員となり、会派の市民クラブの会長として民主系議員をまとめてこられました。

温和な人柄で、穏やかな温かみのあるしゃべりが私は大好きで、私が県議選への出馬を決めてからは、旧八雲村内のご自分の後援会の皆さんのところを連れて歩いてくださり、それ以後も後援会に呼んでいただいたり、私の後援会を手伝っていただいたり、優しく、頼りがいのある先輩です。そんなお人柄ですので、地域からも組織からも頼られている人です。

役場に入って間もなく労働組合が結成され、それ以来ずっと労働運動に関わってこられた人ですが、ただ自分の職場のことだけでなく、地域全体の発展についても思いを寄せられていて、合併の際にも地域の独自性を保てることを模索し、地域協議会の立ち上げに努めてこられました。人や地域を大事にする人で、市議会議員を辞められても地域のために活躍されると思います。

まだ、任期は半年残っていますが、石倉議員の長い間のご苦労を労いするとともに、これからも、私たちの先輩としてご指導いただくことをお願いします。
| 角ともこ | - | - | - |
日中友好交流書画展
くにびきメッセで松江市と友好都市を中心に日中友好交流書画展が17日から22日までの予定で開催されました。私も本日のオープニングセレモニーに招待を受け出かけてきました。

昨年、日中友好交流で杭州市に出かけた際に、西冷印社の博物館で行われた書道交流に参加させていただきました。西冷印社、松江市書道協会それぞれの代表が作品を書き交換されましたが、その時の中国側の代表として書を書かれた博物館の副館長の呉瑩さんが、杭州市を代表して友好都市挨拶をされました。とてもチャーミングな女性で、芯のあるやさしい文字を書かれる方で、またお目にかかることができうれしく思いました。

会場はメッセ1階の大展示場いっぱいに使い、各都市の書画などの作品を展示したギャラリーが作られ、講演や音楽演奏などが行われるステージも設置されています。私もゆっくり見たいと思いましたが、残念ながら次の予定が入っていたので会場を後にしましたが、もう一度期間中に来てみたいと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
隠岐で街宣
13〜14日隠岐島前で小室寿明さんの街宣に同行しました。隠岐選挙区出身の門脇議員も一緒に知夫里島、西ノ島、中ノ島と隠岐島前の島をめぐりました。天候にも恵まれ、たくさんの人にお会いすることができました。

私の母は、隠岐西ノ島出身ですので、私も子どもの頃は夏休みになると隠岐で過ごしていました。ですので、隠岐は自分のふるさとのような気がします。しかし、一か月足らずの滞在ですので、隠岐の中でも母の出身地の西ノ島町浦郷を中心としたところしか歩き回っていませんので、今回は初めていくところも多く、改めて島の様子がわかった次第です。

知夫村では、若夫婦は島後に赴任中の親戚のおじさんが草刈りをしているのに会いました。「若いもんがおらんで、腰が痛くてもさんといけんだ」と汗を流していました。また、浦郷では、伯父が街宣場所を指示し、近所の人を誘って集まってくれました。

街頭に出てくれるのはお年寄りがほとんどで、高齢化の進んだ隠岐の姿を見ました。西ノ島町の三度(みたべ)では、行く先々の家が無人で住んでいる気配がなく、出てきたおばさんが言うには「この辺の家には人が一人いるかいないかだわ」と家の戸数よりも人口が少ない様子を話してくれました。

そんな中で、IターンUターンの人たちもいて、船着場で見かけた2,3歳の子どもを連れた夫婦はIターンで来て3年になると言っていました。家族で釣りをしてアジをたくさん釣っていました。スローライフを満喫しているようで、子どものためにもこんな生活がいいなと思いました。スローライフをテーマに隠岐を見直せば、活性化の道が開けるような気がしますし、やはり島根は自然を生かした第1次産業を中心に据えた産業振興であるべきだと思いました。
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女たちの力で政権交代を
県民会館の会議室を借りて、こむろ寿明衆議院銀選挙予定候補と亀井あきこ参議院議員の対談「変わる勇気で国を変えよう」を行いました。こむろ予定候補がいう「変わる勇気」つまり、国の政治を国民の生活に視点を置いた政治に変えるのは、有権者一人一人の行動、その行動を女性から起こしてほしいとの思いから始まったこむろさんを囲む会も、今回で3回目です。

今回は対談という形で行いました。片や、昨年の参議院議員選挙でこの島根から勝利した国民新党の亀井亜紀子さん、国会で、そしてテレビでも活躍中ですので、話したいことはやまのようにあり、一方、はにかみ屋の小室さんは、ほとんど聴衆が女性、そして家族もいる中では話にくそうでしたが、自分の思いを語っていました。

仕事と家事の両立では、「小室さんも夫婦共稼ぎなので家事も手伝うでしょう」という亀井さんの問いに、小室さんは「多少はするけど、料理はだめです」と素直にあまりできないことを打ち明け、子育て支援の話では、小室さんの「子育て支援が厚く、婚外子に対しても暖かい世の中であれば、フランスのように出生数も上がる」という意見に、亀井さんは「えっ、男性の小室さんからそんな意見が出るの」という反応があったりと、人柄出る対談でした。

闘志むき出しではないないけど、政治に対する思いは深く、謙虚で物事に真面目に取りむ小室さんを、皆さんが政治を変える一人になってほしいと行動を起こしてくれる集会になったと思います。
| 角ともこ | - | - | - |
9月議会閉会
品実の本会議をもって、9月定例会は終了しました。今議会は、燃油高騰緊急対策などを盛り込んだ補正予算、条例改正、19年度決算、そして県民から提出された「後期高齢者医療制度の廃止を求める請願」、また、議員提出「地域医療体制の確立を求める意見書」など多数の案件がありました。

知事提出案件については兼営住宅条例の一部改正などに対する一部反対意見もありましたが、賛成多数で可決しました。また、「地方財政の充実強化を求める意見書」など議員提出議案も多数決で採択が議決されました。また、「後期高齢者医療制度の廃止を求める請願」「ひとり親家庭の子育て支援策の充実を求める請願」の不採択が多数決で議決されました。この2つに対しては、私は採択を求めていたので、不採択を求める表決では起立しませんでした。

議案に対しては提出後、委員会で審議し採択不採択を決定して委員長報告がされ、それに対して賛成反対で表決を取られます。そのため、報告で不採択になったものに賛成するのか反対するのかということになり、議案そのものに賛成反対で表決するのではないのであらかじめその点を確認していないと、表決になった段で戸惑うことがあります。

不採択になった2件のうち「ひとり親家庭の子育て支援策の充実」については、児童扶養手当の減額措置や生活保護の母子加算廃止の是正を求めるもので、厳しい社会状況にある中で母子家庭に対する支援が弱まってきており、弱いところにしわ寄せがきていることを示しています。世の中だんだんと弱者に対して冷たい社会になってきており、今一度今の社会のあり方を見直さなくてはいけないときにきています。

議会終了後、民主県民クラブでは恒例の県庁前での街頭演説会を行い、議員それぞれに議会報告をしました。
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事務所開き
来る総選挙に向けて、こむろ寿明予定候補の事務所開きを行いました。昨年の参議院選挙では、連合、民主党、社民党が協力し、保守王国と言われたこの島根から、亀井亜紀子さんを国政に押し上げることができました。今度は衆議院選挙で同じ協力体制で政権交代を目指し、こむろ予定候補を応援していきます。

その活動拠点となる事務所を西津田、桧山トンネル北側の道路沿いに構えました。女性の応援団も立ち上げ、事務所の一角を借り活動を開始ました。

ただ、今に至っても解散総選挙の日程が見えてこないことに、いま一つ選挙への盛り上がりが市民の間に広がって来ないのですが、しかし、いつまでも、解散が決断できないような首相にこの国の政治を任しておくわけにはいかないと思います。国民の信任を得たひとたちによる内閣に私たちの国の政治を任せたいという思いをみんなで実現させましょう。
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楽しい収穫
市職ユニオン八雲むらプロジェクトのイモ掘りに出かけてきました。空は晴れ渡りカラリとして、イモ掘りには絶好の日和でした。

八雲むらプロジェクトは農業の再生を願って、村の人たちと農作業を通して、ムラの良さ、自然の豊かさを感じ、ムラの人たちとの交流によって地域の活性化に寄与しようということで市職ユニオンが企画した事業です。

たくさんの家族が参加しましたが、ほとんどは、この春のイモ苗植えに参加した人たちですので、自分たちが植えた苗にこんなに大きなイモができたと喜びもひとしおです。

そして子どもたちにも楽に芋が掘れるようにと、地域の人が事前に草刈りと、イモのツルや葉を取り除いてくれ、さらにはイモの周りを掘り返してくれるので、あとはイモを掘りだすだけ。それでも子どもたちは、自分で掘りだしたという楽しさと喜びで歓声が上がっていました。

時々顔をみせる蛇やトカゲにびっくりして逃げる子、おいかける子、畑に中は子どもたちの声であふれ、一緒に作業する大人たちの顔もほころんできます。

収穫したイモは焼き芋をしてみんなで食べることになりましたが、残念ながら私は、街宣活動が後に控えていたので、イモ掘りまでで失礼しました。みんなと一緒に食べる焼き芋はさぞかしおいしいだろうなと心ひかれる思いで畑を後にしました。
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決算特別委員会
本日は決算特別委員会の分科会が開かれました。分科会というのは、各常任委員会で所管部局の決算について、調査をするものです。私は、農水商工委員会に所属していますので、農林水産部及び商工労働部所管の19年度決算について調査しました。

昨年度の決算審査の際にこのブログに書いたと思いますが、県にはたくさんの外部委嘱のアドバイザーやコーディネーターがいます。前回も書きましたが、何年にもわたってそうした人たちにお願いして専門的な仕事に携わってもらっていますが、そうした人たちから県職員も学び、専門性を養う必要があるのではないかということから、この問題を昨年この分科会で提起し、一年たってどうなったのかを調査したところです。

しかし、外部人材の報償費などの予算を一律削ることに力が注がれていて、職員の専門性を養うというところまでに至っていないように感じました。即戦力として、専門的な知識や技能を持つ人にお願いするのはいいのですが、それでは一体県職員は何のためにいるのだということになります。

これまでのようにただ補助金を出してあとは県民に任せるのではなく、効果的に事業を行っていくために県外の情報を集め提供したり、事業者同士の橋渡しをしたりして、県内事業者や県民が力をつけていくための支援者、応援者としての働きが職員に求められていると思います。そのために外部の人材力が効果的に活用されるように望むところです。
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