鑑賞、感動、そして感想
午前中は、県立美術館へ行き、今開催中の10周年記念コレクション企画展「浮世絵遊覧」後半の広重特集を見てきました。広重は街道宿場町や各地の名所などを描いたものが多く、見ごたえがあります。強調するものは大きめに描いてあるのですがそれが違和感なく、むしろ、和紙一枚に摺られた絵なのに立体感があります。たっぷりと浮世絵を見たという感じです。

美術館では、島根広告賞の展示もあり、そちらも見てきました。先日出かけた出雲市多伎のいちじく館でジャムの瓶のデザインが素敵で思わず手に取ったのですが、それがパッケージ部門の金賞を受賞していました。なんと、そのデザインを手がけたのが私の名刺のデザインをしていただいた(有)ノードさんの作品だったので驚きました。ほかにも、ノードさんの作品がいくつも出されていて活躍されていることがうかがえ、私もうれしく思います。

午後からは、女性のための市民生活連続講座「国政は変わったか〜知りたい国会の裏側〜」がスティックビルであり、小室寿明議員を講師に行われました。審議が始まった新年度予算の説明のあと、質疑応答がありましたが、中山間地の特性を生かした産業の創出への注文や、大橋川改修事業に対する要望などがありましたが、いずれにしてもみんなでしっかり議論することが大事だと思いました。島根県民は保守的で変わらないからだめという意見もありましたが、そうであるならば余計に一緒に声を出してかえる力を大きくしたいと思います。 
| 角ともこ | - | - | - |
未来に向かって学ぶ
通信制高校の視察2日目は、つくば開成高校京都校です。子どもたちが実際に授業をしているところも見せていただきましたが、皆とても明るく、今までいろいろと悩んできたなどとは思えないほど、授業に取り組んでいる姿に感動しました。教室に入るときには校長先生は島根からみんなに会いに来た人たちですと紹介され、生徒たちもにこやかに迎え入れてくれる、その雰囲気はとても和やかでした。

写真は美容コースの授業風景ですが、スクーリングのほかに専門コースがたくさん作られていて、希望する生徒は好きな専門コースの授業も受けられます。進学、声優アナウンス、ダンス、IT、芸術などなどのコースが多数あり、それぞれの専門家が講師となって授業が行われます。それぞれのプロから学ぶことができ、将来の進路を考えるいい機会になりますし、またその分野で働く先輩でもあり、そうした社会で働く大人の人との交流もできます。

市川一彦校長の学校に向ける情熱は話の端々にあふれ、だからこそ、保護者も学校の活動に参加してくれるということもわかります。この学校に来るまで引きこもりだった生徒も、ここでは写真に撮られてもいいよという、話しかけてもきちんと臆せず応えてくれる、みんなそれぞれに進路を決めて巣立っていくこの学校の生徒たちを見ると、その子その子の個性を大事にする学校をつくっていくことが必要だと思いました。 

ダンスコースの授業風景
| 角ともこ | - | - | - |
これからの高校

 通信制高校の調査に兵庫県にある相生学院高校に行きました。教育特区で設立された学校は、株式会社の設立によるもので、廃校になった中学校を市から借り受けて運営しています。元は中学校なので施設的は十分使え、机や椅子などの備品の提供を受け、古い建物なので改装にお金をかけていますが、ほとんどそのままで利用されています。

通常の学校に適応しにくい生徒のために通信制で本人の合ったペースで学習し、余裕のできた時間で地域でのボランティア活動やスポーツ、あるいは調理師などの特技を身に着けるなど、活動を通してコミュニケーション能力を養い、社会で活動できるよう育てていく学校の取り組みに新たな学校のあり方を見た気がします。

受験だけのための高等学校に成りつつある今の状況を変えていくことも必要ではないでしょうか。私たちの頭の中にある高校の姿を今一度考え直し。子どもたちに視点をおき考えていく必要があります。何よりも社会に出ていく準備としての学校です。それぞれの子どもたちが未来に描く自分に近づいていくための学校にしなければなりません。

これまで長い間高校教育、さらには通信制教育に携わってこられた土屋和男校長のお話や子どもたちのために力になりたいと事務長の仕事をしている新宅寛さんの子どもの未来を思ってのその取り組む姿勢に感銘しました。
スポーツコースの生徒がテニスの地区大会で優勝

| 角ともこ | - | - | - |
写真がこわい

今朝の新聞を見てわれながら怖いと思ってしまいました。民主党島根県連の役員の改選があるのですが、そのことについて幹事長を受ける決意をしました。まだ、正式に決定したわけではなく、今日の幹事会で了承され、2月7日の県連の総会で決定することになっています。

しかし、そのことを聞きつけ、記者が取材に来てついでに写真を撮って帰りました。その写真が今日の新聞に載せられていましたが、自分でもちょっとショックな顔つきの写真でした。

同僚議員からは「ほかに写真はなかったの」とメールがくるし、親戚のおじも「怖い顔だね」といわれるし、激励の言葉と共に写真についてのコメントがあり、以前、選挙出馬を決心したときにも同じように写真がよくなくて散々言われたことを思い出しました。

写真には気をつけなくては。 

| 角ともこ | - | - | - |
ワークライフバランスにとりくむ

 経済同友会などが主催する企業トップセミナー「経営戦略としてのワーク・ライフ・バランスの効力を探る」がありました。鍋山祥子山口大学経済学部准教授の講演と、澤アツ子島根大学男女共同参画推進室長のコーディネートによる座談会が行われました。

鍋山准教授の「一人ひとりを生かして不況を突破しよう」と最後に提案されましたが、まさに仕事のや働く時間、場所あるいは働くスタイルの見直しによってワーク・ライフ・バランスを実現することは1人1人の生活を尊重することであり、座談会で話された各企業の取り組みはまさにそういったものでした。

座談会では、山陰合同銀行の千家人事部長からの、制度の充実はもとより、その制度有効に活用されるよう専門スタッフの配置や管理職などの研修に取り組み職場の意識改革に取り組んでいるお話や、陶山島根電工社長の放課後を作るとりくみ、つまり仕事以外に趣味やスポーツ、地域の活動などをすることを勧め、残業をできるだけしない環境づくりを勧めているというお話など、それぞれに工夫し、ワークライフバランスに取り組んでいらっしゃいました。

この話を聞かれた企業の方も参考にされ、ぜひ、それぞれの職場でワークライフバランスの取り組みを積極的にしていただきたいものです。

| 角ともこ | - | - | - |
仲間をつくる
今日は一日忙しい日でした。10時から、看取りの家「なごみの里」理事長の柴田久美子さんの講演会に行き、12時からは地元町内会の婦人会の新年会、そして3時からは石倉幹元市議の後援会解散の集いに、さらに6時過ぎには地元町内の女性の集まり「くちなし会」の新年会と出かけました。

柴田さんとは以前から交流がありましたが、講演は聴いたことがなかったので出かけました。また、一昨年、知夫村に行ったときに見取りの家に寄ったのですが、会うことができなかったので久しぶりの再会でした。

穏やかな口調で話される言葉は話は心にしみるようにはいってきます。「幸齢者」と柴田さんは高齢者をこういいますが最後を迎えようとしている高齢者にはあの世から先いった家族がお迎えに来るといいます。だからあの世に行っても大丈夫、死ぬことは怖くないといわれるそうです。

そんな死を迎える幸齢者に寄り添う看取りの家は、長いこといた知夫村から江津市の過疎のまちへ本拠地を移されます。新たな地で今度は在宅の看取りをするということです。大変な仕事ににこやかに向かっていく柴田さんの足もとにも私は及びません。

そして、石倉さんを22年間支えてこられた後援会の皆さんの篤い絆にふれうらやましく思いました。そしてこれからも仲間で楽しいことをやっていくという仲間の皆さんの活動に私もときどきお邪魔させてもらおうと思います。仲間がいるっていいですね。 
| 角ともこ | - | - | - |
出雲市で勉強会

民主県民クラブの勉強会を出雲市で行いました。多伎のいちじく館では、地元の人たち141人が出資し会社を設立していちじく館の指定管理者となって管理運営にあたっています。イチジクの生産技術の開発や商品開発、普及、農産物、海産物などの販売を行い、収入アップに取り組んでいます。

特にイチジクの生産技術の向上に、コンテナによる養液栽培を導入し、連作障害を防ぐ取り組みをしています。この栽培方法では1年目から収穫ができ、1株につくイチジクの量も多く、この栽培記述の普及とさらなる研究開発に取り組んでいらっしゃいます。

このほかに、さざなみ学園に設置される情緒障害児短期治療施設の建設中の施設の見学やこの事業の取り組みについてお聞きしました。また、建設中の斐伊川放水路の状況や、出雲市の学校事務支援センターの取り組みについてもそれぞれ担当者の皆さんから勉強させていただきました。

いずれの取り組みもそれぞれ熱心にお話してくださり、事業の内容がよくわかるとともにそれぞれの皆さんの事業に取り組む熱意が伝わってくるものでした。

 

| 角ともこ | - | - | - |
先進地の島根として

政経懇話会で政策大学院教授飯尾潤教授の「鳩山政権とこれからの日本」と題する講演を聞きました。現政権の課題、閣僚間の連絡等の不十分さ、官僚を使っていないことなど、また、マニフェストは新たな政策はたくさん盛り込んでいるがそのためにやめる政策の提案がないことなどを話されました。

そして、どこよりも早いスピード日本は少子高齢化社会になり、世界の先端を走っているため、モデルになる政策はどこにもない。新たな政策を打ち出していくには国の規模で実験するのは危ない。だからこそ地方分権であり、地方がそれぞれの地域事情に応じて政策を打ち出し取り組んでいく。その中の成功例をモデルに国の政策を作っていくことを提案されました。

その意味では日本の少子高齢化の先端を行く島根は、日本の中の先進地域として日本の少子高齢化対策のモデルとなる可能性もあり、そのモデルとなる政策をつくり、取り組む姿勢が私たちに求められていますし、首長にはその実行の決断が必要です。

これからますます、地方の政治の質が問われますし、それに関わるものの力が問われます。問題は国の政治だけではありません。

さて、そのあと立ち寄った和菓子のお店で、4人の制服を着た中学生に会いました。聞くと、学校の調べ学習の一環でここへ来ていること、伝統文化について、それぞれが関心のあるテーマで調べていて、自分たちは和菓子に興味があったのでここ来ましたと話していました。熱心に店の人の話を聞き、メモをしたり写真を撮ったりしていましたが、こうした関心を持ったことについて自ら調べることの学習が習慣付けられて、さらにいえば世の中の関心を持つことにつながっていけばいいと思いました。 

| 角ともこ | - | - | - |
住民本位の議会に

斐川町に住まいされる方とお話しする機会があり、話の中で市町村合併の話になりました。今、斐川町と出雲市の間では市町村合併の協議が進められていますが、合併形態などで斐川町議会では紛糾し、協議が中断しています。

その方が話されるのは、「現在の首長である勝部町長は合併推進派として町長になったが、議会で反対にあったため、再度、合併の是非を問うために町長選挙をし再選された。そのことは、住民の多くは合併を望んだと理解している。それなのに、反対を唱える議員は阻止することばかりに取り組んでいて、住民はしらけている。」ということを話されました。

「住民の意向も考えない議会のあり方に住民も声をあげるべきだが、みんな黙ってしまっている。言っても聞いてくれないという雰囲気がある。」とも。

合併を選んだなら、合併後の町をどうするかという議論が大事であり、住民本位のまちづくりをするきっかけにもなります。自治組織を作り自分たちでできることは自分たちでする自治意識を高め、そのための予算を確保してまちづくりを進めることもできるのですが、そうなっていないことを残念がっていました。住民の意見を聞く姿勢がなければ、議員のエゴとしてしかとらえられません。
 

| 角ともこ | - | - | - |
隠岐島視察3日目
3日目の今日は知夫村役場で意見交換会をしました。閉庁日にも関わらず矢田村長はじめ幹部の方、徳田議長はじめ議員の皆さんにお出かけいただき、航路問題についてお聞きしました。
ここでもダイヤの不便さや料金の問題が出ていました。また、知夫村には高校、病院や火葬場など他の島に出かけなければできないこともあり、船は生活の一部になっています。昨夜の3町村と議員の交流会でも皆さん内航船に乗って集まり、最終の8時10分の船に間に合うようにお開きになりましたが、船あっての島の生活です。

本土に住む者の感覚で航路問題を議論するのではなく、島の人たちの意見をしっかりと聞く議論がなされなくてはいけません。今回はそういう意味で皆さんそれぞれの立場から意見を述べられましたが、この意見を生かした議論を今後議会の中でもしていける貴重な調査でした。

帰りは、10時55分発のフェリーしらしまで境港に向かいました。今日は域に比べれば弱い波でしたが、外海を航行中はさすがに起きているのは難しく、美保関を回ったところで揺れなくなってから、昼食のお弁当を食べました。

一端に家に帰えり、そのあと、プリエールフェスティバルの実行委員会に、そして夜はベアテの会の新年会に出かけました。さすがに帰る頃には睡魔との闘いでした。
| 角ともこ | - | - | - |