院内助産の取り組み
調査2日目の今日は、最初に大阪厚生年金病院を訪れ、山崎芳郎院長から女性医師の復帰支援プログラムとその支援体制についてお話を伺いました。院内保育や病児保育に取り組むほか、地域地域の医師の協力、市民の協力を得て働きやすい環境づくりに取り組んでいます。そして何よりもマンパワーを増やすことが必要であり、土台となる人の支援、支える人が満足しているかどうかがカギとなるとも述べられました。

この後、院内保育室や病児保育室、院内助産室の見学をさせていただきました。院長始めスタッフの皆さんの熱心な対応に、ワークライフバランス委員会の機能が十分果たされ、支援プログラムが進められているということを実感しました。

続いて、社会医療法人千船病院に伺いました。ここは早くから助産外来に取り組み、その実績を得て院内助産にも取り組んでいます。年間1600件以上の分娩を扱う当病院では、その15%強の約240件が院内助産です。それだけの実績もあり、研修なども受け入れ、院内助産の普及にも寄与しています。

また、ここでは分娩食の試食もさせていただきました。栄養はもちろんのこと、味や色どり等にも気を使っておられることが伝わるたっぷりの食事でした。おなかのすく妊婦さんのために間食なども用意されているため、食べ物の持ち込みの必要もありません。(写真は祝い膳のついたもの)

いずれの病院の皆さんも熱い思いを持って取り組まれており、たくさんのことを学んだ実り多い調査でした。 
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地域医療の取り組み
今日から二日間地域医療の取り組みについて会派で関西で調査です。
 
最初は市立伊丹病院で助産外来・院内助産について調査しました。産科医師不足から、助産師が自分たちが目指すお産を自分たちの力でしようと院内助産が始まっています。ただ、本人が希望しても助産師では、難しい場合もあるため、医師との連携体制がとられています。助産師、医師の皆さんのしっかりとしたチームワークがあってのことです。助産師さんたちの熱心な取り組みが助産外来・院内助産を実現しています。

話をされた加藤主任部長は、島根が本籍地とのことで島根の医療の実情を憂いていて下さり、忙しい中、丁寧に対応していただきました。
 
続いて、大阪府看護協会にお邪魔して、看護師確保の取り組みについて調査しました。ここでは、ワークライフバランスの実現に向けた取り組みとして、アンケート調査を実施し、現状を把握することから始め、その課題解決にプロジェクトチームを作って取り組んでいる実例を3つの医療法人の看護師の皆さんから報告を受けました。

また、府民に開かれた施設をめざす看護協会では、建物内に介護機器の展示室を設けており、そこも視察させていただきました。

そして、その皆さんを引っ張っているのが、パッション、パワー、スピードをモットーとする会長の豊田百合子さん(上の写真)。豊田会長は、浜田市出身ということで、またまた島根のためにと歓待していただき、懇親会も開いて下さり、会員の皆さんと意見交換をすることができました。 充実の調査の一日でした。
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今後の島根は
今朝は、久しぶりに小室議員と一緒に朝街宣をしました。風がなかったためか思ったほど寒くなく、約1時間、現在開会中の県議会の話題などを盛り込み街頭で皆さんにお訴えしました。

今日は午前中、執行部、各部局から来年度予算要求している内容について 調査聴取しました。まだ、編成中と言うことで確定していないものもありますが、私たちも知事要望したこともあり、その確認も含め実施しました。今日は5部局実施しました。午後は総務委員会があるため、残りは14日に行う予定です。

私からは、引き続き行われる緊急雇用創出事業がその先の安定した雇用につながるよう求めました。また、森林整備加速化・林業再生事業に取り込まれなかった切り捨て間伐の対応について聞きました。これは健淡事業として取り組み引き続き支援していくようです。

午後からは、総務委員会の原子力発電所安全対策についての現地調査があり、委員外議員も参加して行われました。島根原発では、津波対策として15mの防波堤の設置、外部電源の確保、建物内への浸水対策などに取り組まれてきており、3号機周辺の堤防についてはほぼ完成に近付いており、また、外部電源として高台にディーゼル発電機の設置、建物内への水の浸入を防ぐためのドアの付け替えやパネルの設置などが進んでいました。

いずれの津波対策も進んでいますが、しかし、まだ福島原発の事故の解明が進んでいない中では、地震対策などまだすべきことがあるはずです。今後も事故の解明を見ながら、安全対策が講じられるよう見守っていかなければなりません。
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川をきれいに

NPO法人自然再生センターが主催する「みんなで中海をきれいにしよう」に参加しました。これは準絶滅危惧種であるオオクグの保護と葦の生育を助けよう企画された事業です。意宇川河口の砂浜に打ち寄せたゴミをみんなで回収して生育しやすい環境をつくろうというものです。

自然再生センターの呼びかけで集まった約30人が参加し、1時間あまりの作業でしたが、ゴミがきれいに片づきました。今後も定期的実施し、きれいな川にしようと言うことで散会しました。

近くの川でありながら、ゆっくり眺めることもなく、これだけたくさんおゴミが寄せていたことも知りませんでした。近くに住む方からも私の町内会でも意宇川の清掃したらと勧められましたが、そういえばホーランエンヤの前に行ったきりです。考えなくてはいけません。

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質問しました
今日で質問泉が終わりましたが、その最後に私は質問しました。内容は自死対策と食育についてです。

毎年3万人もの人が自死でなくなり、この島根でも2日に一人の割合で自死で亡くなる人がいるという状況に、国も県もその対策を強化して取り組んでいますが、なかなか大幅な減少という状況に至っていません。

その自死対策について、原因は様々ですが、しかし、最後は誰にも相談できず、一人悩んだ末に死を選んだということです。経済状況の悪化や職場環境の変化、そんな状況を変えて行かなくてはいけませんし、また忙しさ中で回りのことに思いを寄せることができなくなっている社会の状況を換えていかなくてはいけないと感じます。

身近な人の変化に気付き声をかけることができる環境をつくっていくため、地域や職場、教育等の分野において、自死のサインに気付き、見守りを行い、専門相談機関による相談へつなぐ役割が期待される人材(ゲートキーパー)の育成に取り組んでいますが、そうした役割を果たすことができる人がどこにでもいる状況をつくっていかねばなりません。また、そうした取り組みが自死に対する偏見をなくしていくことにもつながります。

また、子どもたちへの教育も大切です。小さいときから命の大切さ、生きる力をつけてい区ことを学ぶ環境がつくられて行くことも必要です。自死で亡くなる人が亡くなる環境がつくられて行くことを願い、今一度みんなが自死についての理解を深め人ごとでなく、みんなで考え、取り組む環境を県が先頭になってつくってことを求めて質問しました。

また、健康に大きく関わる食についての質問は、これまでも食育計画を策定して取り組まれていますが、これも社会状況の変化から、十分でない状況があります。健全な社会を形成していく上でも、食に関わる問題は様々です。自分の健康を維持していくばかりでなく、食を通しての人の絆を深めていくこと、伝統食を守ることで地域の食材に関心を持つこと、食べ物を大切にすること、いろいろなことが含まれています。食育の専門家である管理栄養士の皆さんの力を活かし、食育を進めることを求めて質問しました。

詳しくは、議会中継録画をご覧ください。
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大橋川を見て歩く

島根大学白潟サロンが企画する「大橋川を見て歩こう」の第2回が開催されました。今回は新大橋から大橋までの区間の両岸の歴史的な変化などを中心に見て歩きました。

特に大橋川北側では昭和6年に末次大火がありました。当時は川岸には道がなく、すべての家の裏側として、家が建ち並び、川の水をくみ上げて消火しようにもたどり着けなかったということがありました。これが川のそばに町がありながら大きな火事になった原因でもありました。今、川岸には道路が造られていますが、これは大火後の区画整理の中で、各家が土地を提供し、そして川の方へもせり出すことによって土地が確保され道路が造られています。

また、大橋川の南側では、大正天皇が皇太子の時の行幸の際、見苦しくない景観を整備すると言うことで、景観を損ねる川岸に立ち並ぶ漁師の家が
移転させられたり、あるいは家の一部が壊され道路がつくられました。

また現在の新大橋とは別のところに新大橋がありその位置の確認や、現在の大橋が造られるときのエピソードなどを川岸にある売布神社の青木宮司さんから聞きました。また、新大橋に向かって現在道路となっているところには、和多見川があり、それが暗渠となって道路下をどう流れているのかについて嫌悪担当者の方から話を聞きました。

何気なく見ている大橋にもいろいろな歴史があり、これからもシリーズで開催される「大橋川を見て歩こう」に期待するところです。大橋川の歴史や地形の変化などについて知る企画がなされます。

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貧困と自死をなくす
日弁連の貧困問題キャラバンが主催する「貧困と自死の根絶を目指す市民集会」がくにびきメッセでありました。 

最初に活動報告と講演があり、島根県パーソナルサポートセンター所長の足立卓久さんからパーソナルサポートセンターの取り組みについて報告がありました。リーマンショック後の派遣切りなどによる雇用対策のモデル事業として、失業などによる雇用や生活など様々な問題の相談窓口として開設され、ただ単に専門の窓口につなげるだけでなく、相談者に寄り添って解決に向けて取り組んでいることが報告されました。

また、自死遺族の会「虹」の代表桑原正好さんからは自死遺族の分かち合いの取り組みについて、島根県健康福祉部障がい福祉課自立支援医療グループリーダー中西輝雄さんから県の自殺予防対策の取り組み、大阪弁護士会の山田治彦さんから日弁連の貧困・自死に対する取り組みが報告されました。

この後、パネルディスカッションがあり、それぞれの立場から意見が述べられましたが、悩んだ末、誰にも相談する人がなく、自死に至ってしまうということをなくさなければならない、様々な問題で悩む人を一人にすることのない取り組みの重要性が確認されました。
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