ベアテさんを偲ぶ

「ベアテ・シロタ・ゴートンを偲ぶ会」が東京田町にある女性就業センターのホールで開かれました。

松江市では、06年に映画「ベアテの贈りもの」の上映を機に「ベアテの贈り物を届ける会」が立ち上がり、平和憲法にかかわる講演や勉強会、映画上映会などをしています。私も会員として活動に参加させていただいていますが、今回、東京で偲ぶ会が開催されることを知り、会を代表して島根から私を含め3人が参加しました。

ベアテさんは、憲法草案に加わり、男女平等を謳った24条をはじめ、女性の人権に係わる取組みをされました。そのことが映画「ベアテの贈り物」で広く知られています。戦前、日本で育ったベアテさんが日本の女性の状況を見てきた中で、女性の人権を守るために憲法草案で取り組まれ、24条ができました。この外にも、法の下の平等をうたった14条にも係わっています。

昨年末、亡くなられたベアテさんを偲ぶ会がこのたび開催され、この会の主催者を代表して赤松良子(元文部大臣)さんがあいさつされました。そして、ベアテさんの娘さんから、亡くなる直前まで日本の改憲の動きを心配されていたことが報告されました。ベアテさんは、大変な親日家で、日本の芸術家をアメリカで紹介する活動に終生取り組まれ、多くの芸術家との交流もあります。(写真はベアテさんの娘さんと赤松さん)

偲ぶ会の後半は、生前ベアテさんと係のあった方々から、ベアテ里の思い出やエピソードが紹介され、皆さん3分間の制限がありましたが、制限時間関係なく話されました。会場からも発言の時間があると聴いていたので松江での活動紹介をと考えていましたが、それも制限され発言の機会を得ることができませんでした。しかし、直接かかわった人たちからの発言は、ベアテさんの人柄が偲ばれ、とてもいい会となりました。

会終了後、会場で出会った円より子さんのスクール生や松江からの参加者で茶話会となりましたが、奇遇な出会いもあり、偲ぶ会の感想やら、近況報告などで盛り上がりました。

| 角ともこ | - | - | - |
元気の源は食事から
私の後援総会が労働会館で開かれました。今回は、「元気の源は食事から」と題して、島根県栄養士会から来ていただいた石橋明子管理栄養士さんから、体にいい食事の摂り方を試食のお弁当を食べながらお話を聴きました。

この試食のお弁当は、後援会の有志にお手伝いいただき、午前中にお弁当を作り、12時からの講演会で皆さんに試食していただきました。大方の方は、薄味だけど美味しく頂けたと好評でしたが、男性の一部からは物足りないとの声もありました。こうした声の主は、ちょっとおなかが出てきかけている方のようでしたが。

先日も石見の方で地産地消の給食について調査してきたところですが、健康はやはり食にありということを感じましたし、地域の農業を守っていくためにも、在来の食を中心に栄養的にもカロリー的にもそして味覚にもバランスの良い食事がいま求められており、そして楽しく美味しく食べられる食事をとることにみんなで気をつけてみる必要があります。

| 角ともこ | - | - | - |
益田市で調査

昨日から益田市に来て、今日は、益田の医療を守る市民の会の取組み、吉田保育所の地産地消の取り組み、さらには島根県芸術文化センター「グラントワ」の調査を行いました。

最初
に益田市の保健センターに行き、益田の医療を守る市民の会の皆さんからお話を伺いました。森田泰精会長から、この会についての説明がありました。「医療を守る市民の会は、益田市の地域医療の担い手となる医師不足の問題から地域医療について市民で考えようという市議会からの要請で発足したが、役員は、医療について素人の集まりで勉強会から始まり、医療関係者と互いに言うべきことがいえる関係を作っていった。」と話され、シンポジウムや勉強会、医師と市民の意見交換会、他地域との交流などの活動を通して、市民が病院や診療所の利用の仕方を考え、かかりつけ医を決めたりコンビニ受診を控えたりして、医師の過重労働を減らし、医療従事者が働きやすい環境を作っていくことで地域の医療を守る取組みをしています。

また、岡崎副会長からは、この会の勉強会等で市民の機運が高まってきたと、市民の会の活動成果を話されました。また、杉原事務局長からは、この会が市民と医療関係者、行政をつなぐ役割を果たしているとの報告がありました。産婦人科医や脳外科医の不足から地元で十分な医療を受けることができなくなった状況を打開し、地域で安心して医療が受けられる環境づくりに、市民の会は活動しています。また、益田市の地域医療対策室からも市の取り組みについて、DVDを用いて説明がありました。

続いて、吉田保育所に伺い、地産地消の保育所給食事業の取組みについて、杉原幸江保育所長からお聞きしました。保育所給食の食材を地元産のものを使うことで、地域の農業生産意欲を高め、子どもたちが健康に育つとともに、保護者も安心して子育てできる環境づくりができることを目的に進められてきていること。給食の食材は益田市の美都町真砂地区の皆さんが生産しているお米や野菜、休耕田で養殖しているホンモロコという小魚、山野草等地元食材を中心に使い、食材に合わせてメニューを考え給食を作っているということです。5分から7部つきのご飯で、お魚をよく使い、おやつも基本的にはおにぎりで補食という考え方で取り組んでいます。私たちも試食させていただきましたが、野草の煮びたしもあり、おいしく頂きました。子どもたちはこの給食のおかげか、欠席率が下がってきているとのことです。

この後は、島根県芸術文化センター「グラントワ」に行き、ちょうどこの日おられた澄川喜一センタ長、あの東京スカイツリーのデザイン監修者の先生も同席されての視察となりました。グラントワは創立8年目で来場者数200万人を超え、催事数でも全国のトップクラスをいっており、また、石見に美術館を求めた市民が、その後はボランティアとして支え、市民密着型の施設となっていることを伺いました。また、館内をくまなく案内していただき、ホールの音響の良さ、また美術展示室の素晴らしさを見せていただきました。素晴らしい施設を持った市民の皆さんを始め、県民の宝として多くの皆さんに芸術鑑賞、披露の場として活用されていくことを期待しています。 

| 角ともこ | - | - | - |
寧夏の農村訪問

第3日目の19日は、寧夏の塩池県にある農村を訪問しました。これは、同行する島根大学の学生が卒業研究で中国の農業と歌とのかかわりを研究することになっており、その下調べとして私たちも同行して調査することになりました。

銀川市から約2時間のところにある人口700人の集落を、塩池県の外事弁公室の案内で訪ねました。ここでは若い男性はほとんど出稼ぎに出ており、村には高齢者と子どもと女性が残り、農業の担い手はお年寄りと女性という状況です。広大な土地で、これまでは羊の放牧とそばや漢方薬になるカンゾウの栽培が主でしたが、最近、黄河から水を引き灌漑できるようになり、米をつくり始めているとのことでした。

女性が農業の担い手となっている状況から政府では資金提供し、女性が学ぶ場や交流の場をつくり、農業技術などの研修を行っているとのことでした。ここでも、農業の様子など話を聞かせていただいたあと、島大の学生が三味線を披露しました。女性たちも代わりにコーラスを披露してくださいました。

寧夏は石炭が出ることから、今、火力発電が盛んに行われており、電力事情もかなり良く、自動車やバイクは電動のものが多く走っていました。そしてビルの建設が盛んに行われており、労働力が求められ、農村からそうしたところに男性は働きに出ているようです。ちょうど日本の高度経済成長時と似ています。

この後は、恐竜の発掘現場の見学や市内の古いお寺、開発した商業ビルやマンションが一緒になった森林公園などを見学しましたが、広大な中国には何でもありの感です。

| 角ともこ | - | - | - |
寧夏大学訪問
日程2日目にあたる18日は、最初に寧夏大学外国語学院を訪問し、日本寧夏友好交流協会設立の報告と意見交換をしました。この大学からは、毎年、3年生が島大に夏季研修で来ており、その学生たちも同席していました。5月には、島大と合同でシンポジウムが松江市で開催されることや、10月に島根県から11月には寧夏からそれぞれ訪問団が行くことになっており、交流の協力と今後の交流などについて意見交換しました。

また、1年生の授業を見学させていただき、同行していた島根大学の学生が三味線で地歌を披露しました。私自身も初めて彼の演奏と歌を聞かせてもらい、感激しました。現代的な若者からは地歌のイメージは結びつかなかったのですが、彼は6歳のころから三味線を弾きだしたということで、素晴らしいものでした。学生たちも興味津津で聴いていました。

そのあと、寧夏大学島根大学共同研究所を訪問し、ここでも職員の皆さんと意見交換しました。交流協会ができたことを歓迎していただき、今後、寧夏とどういう交流活動をしていくかについて意見交換しました。今、この研究所には図書室が作られつつあり、日本の書籍を集めているところで、がlく性が日本語に興味を持ちだしやすいコミックなども集めたいと話しておられました。

お昼には、昨年島根大学に研修に来た学生たちと会食し、今、中国で流行っている回転しゃぶ鍋に行きました。日本の回転寿司のように鍋に入れる食材の皿がまわっており、一人ひとりテーブルに組み込まれたIHヒーターの上に小鍋を載せ、好きな食材をとって自分の鍋で食べるというものです。日本のように大鍋をみんなでつつくのではなく、自分ひとりの鍋ですから、自分が食べたい食材を自分のペースで食べられます。飲み放題食べ放題になっているので、食材の値段を気にすることなく食べられます。したがって、空いた皿はまたベルトコンベアに乗せて返すという仕組みで、なかなかいいものです。

午後からは外事弁公室に伺い、ここでも協会設立を報告し、今後の交流事業について意見交換しました。寧夏の方からは、今後も交流を続けていくことに期待を寄せられました。今、寧夏はドバイとの貨物便が就航しており、中東との交流がおこなわれていて、これを活用して日本との経済交流の可能性を模索したい意向を示しておられました。寧夏では日本人の指導により肉牛の飼育が行われており、しゃぶしゃぶでいただきましたが、いいお肉でした。寧夏では羊が主に食べられていりますが、これから和牛の飼育も広まっていくと思われます。 こうした技術指導により土地も労力も豊富な中国で生産し、中国だけでなく海外へも販路が広がっていく可能性があり、そうした提案もありました。
| 角ともこ | - | - | - |
寧夏訪問
17日から20日までの4日間、中国寧夏回族自治区に日本寧夏友好交流協会の訪問事業として出かけます。4日間のうち、前後2日は日本と中国の移動に費やされ、寧夏での行動は中2日間となります。今回の訪問団は交流協会関係者4名に島根大学農学部の学生1名という構成です。

今日は一日かけて、寧夏に来たという感じです。黄砂の舞う時期ですので心配していましたが、それほど風も強くなく、意外と暖かく、厚着をしてきたのですが、その必要もなく、松江と同じ感覚でいいと思いました。しかし私隊が到着するまでは強風で大変だったようです。確かに上海から寧夏までの空路はかなり揺れ、降りれるかしらと心配するくらいでした。

寧夏回族自治区の首都である銀川市は、3年前に来た時よりもさらに開発が進んでいる感じで、高層ビルがたちならんでいますし、車の台数も多くなっています。

ホテルに荷物をおろして、夕食は、市内の回族のレストランを紹介していただき、食事を摂りました。7品ほど注文したのですが、どれも美味しくいただきました。


| 角ともこ | - | - | - |
江戸の白潟を歩く

白潟楽会の今日の楽習会は、「幕末、白潟魚町の変貌」と題して、松江市市史編さん絵図・地図部会長の大矢幸雄さんの講義がありました。江戸時代の白潟地区の湖岸や街並みの変遷を、絵図や地図、文献資料を用いて話されました。

この地域は水上交通による荷揚げの場として栄え、大店がいくつもあり、倉庫や蔵、そして町で働く人たちの借家が立ち並んでいたことがわかります。今現在もその子孫の方が暮らしていおるところもあります。

午後からは実際に当時の湖岸線を確認しながら、また、江戸時代の街並みを確認しながら、江戸の魚町を創造しながら歩きました。昔の大店の子孫の方から、当時の家の立ち並びや当時からの蔵や神様のお祀りしている場所などを見せてもらいました。

| 角ともこ | - | - | - |
委員会中断
昨日から常任委員会が開かれており、 土木部所管については、これまでの公共事業によって整備された建造物の維持補修のことが話題となりその中で、私の方からは、古い構造物の設計当時の図面が散逸していることがあるとの報道があったが、島根県ではどういう状況があるか聞きました。

その報道を受けて、県でも今調査中とのことで、紙ベースでなくても過去にマイクロフィルム化した時代があったので、それも含めて調査しているとのことでした。詳しい設計図がないと、どういう構造になっているのか、コンクリートの中にどのくらいの鉄筋がはいっているのかがわからず、改めてどういう構造になっているのか設計図を書き起こすには多額の調査費を要するとのことです。

安心・安全を図るうえ、老朽化する道路、橋、建物などの維持・補修を限られた財源の中で計画的に勧めていかなければなりません。県では計画を立てて取り組んでいますが、市町村でもすすめていくうえで、人員的に厳しいところ等に対して、県も支援していくための予算を今回計上しています。

さて、継続中の陳情で「性同一性障害の性別の取り扱いの特例に関する法律」を廃し、新たに「性同一性障がいに関する法律」の制定を国に求める意見書の提出を求める陳情」についての審査がありました。前回の学習会で、法律を廃止することに異議があり、不採択の雲行きであったので、この点を考慮したうえで、しかし、性同一性障がいの皆さんは不備があるために苦痛に感じていることもあり、法律の見直しを求める観点から「趣旨採択」を求めました。一方で法律の廃止を求めることは問題があり、不採択を求める者、もう少し時間をかけて審議しようと言う者ある中で、この形勢だと多数決で不採択になる恐れがあり、私はさらに理解を深めるため陳情者を参考人招致して議論することを要望して「継続」を求めました。

これらの意見を受けて、委員長が裁決を取ろうとして、委員長意見「不採択とする」を述べて裁決を取り、出席委員(委員長をのぞき7名)3名が手を挙げたところで、委員からこの運営はおかしいという声が上がり、しばし、休憩となりました。そもそも、委員の意見が分かれているので、それぞれの意見に対して裁決しなくてはいけないのに、委員長の意見を持って採決することがおかしく、再開後、委員長が先ほどの採決を撤回し、再度、採決をとられたところ、継続となりました。

今後、性同一性障がいの皆さんの人権を守ると言う点で、法律の問題点について理解を深め、議論していかなくてはいけません。
| 角ともこ | - | - | - |
交通網の整備
だんだん道路の開通式が和久羅トンネル内で行われました。昨日の好天気と打って変わって冷たい風が強くトンネル内とはいえ寒い中での開通式でした。

このトンネルを含め、昨年開通した縁結び大橋により、国道9号線松江バイパスと大橋川を挟んで国道431号線、川津地区が結ばれ、南北の交通網がさらに整備され、市内の渋滞緩和と南北交通の利便性が確保されます。松江市は大橋川を挟んで市街地が広がり、昔から南北を結ぶ交通網の整備が課題でした。中心市街地を結ぶ大橋・新大橋に宍道湖大橋、くにびき大橋と昭和の時代に4本の橋が架けられましたが、さらなる第5の橋が市民から切望されていました。その第5大橋とその先の幹線とをつなぐ道路がやっとできたということで、関係者はじめ市民には歓迎されています。

人、ものの交流が盛んになるにつれ、その基盤となる道路の整備が求められることですが、道路など建造物はその後には維持管理が必要となってきます。笹子トンネルの事故でそのことが大きくクローズアップされましたが、そうした維持管理、補修の予算も考えながら計画していかなければ、逆に不安を抱え込むことになります。

今回の議会でもそのことが議論となりました。橋やトンネルの長寿命化、補修改修の整備計画がつくられ、計画的に整備されつつありますが、県内市町村では、まだできていないところもあり、今回の補正予算でもその支援に向けての予算が組まれています。

公共事業によって、いろいろな建造物ができてきますが、その後の維持管理も考えながらつくっていかなければ、後代に大きなつけをまわすことになります。 
| 角ともこ | - | - | - |
雑草は強し
お天気が良いので野良仕事にを夫と二人で行いました。午前中は、畑の草取り。何しろ野菜よりも雑草のほうが勢いがよく、青々としているのは雑草です。堆肥の影響か牧草地に生えるような草や道端に生える草などが畝の周りを所狭しと生え、一見青々として見える畑は実は雑草に占拠されているという有様です。日ごろから丁寧に手入れをしていればこんなことにならないと思うのですが、ほとんど畑に出ていないようでは仕方ないことです。

鍬で草を削ぎながら、何か楽にできる方法はないかと考えるのですが、楽をすれば何らかのリスクを負うだけ、そう考えればたまに汗を流すのもいいじゃないかと自分に言い聞かせての草取り、とても奇麗に取ることはできませんが、とりあえず草を刈ったという感じです。

午後からは、田んぼでの作業です。そろそろ田植えの準備が始まるのですが、周りを壁に囲まれた田んぼがあり、トラクターを入れても耕すことができない周辺を、これもまた鍬で草を削ぎ、土をおこしての作業です。ぬかるむ田んぼの中では足を取られ、さすがに終わると足ががくがくになりました。日ごろからお百姓さんをしている人はすごいと思いますし、われわれはどれだけお百姓に近づくことができるのでしょうか。
| 角ともこ | - | - | - |