憲法について学ぶ
一畑ホテルサンシャインホールを会場に、民主党憲法講演会を開催しました。200名近い来場者に、立憲主義のもとで私たち国民の権利と自由が守られていることについて、分かりやすく講演していただきました。そして民主主義は人権を守る観点からいえば必ずしもいいものではなく、多数決によって物事が決められていくため、少数の人権や自由が脅かされる危険もある。したがって、国を縛る立憲主義を前提に民主主義は成り立っているのであり、権力を握る側が憲法を変えてはいけないと話されました。

憲法の話となると敬遠しがちですが、今回の集会には若い人たちもたくさん来ていただき、理解を深めたと好評でした。 
| 角ともこ | - | - | - |
11月議会開会
今日から11月定例議会が始まります。恒例の県庁前での民主県民クラブの皆さんとの街頭演説で始まりましたが、昨日からの寒波で強い寒風の中で活動となりました。

今回の議会では、8月豪雨災害による復旧事業費などの補正予算案2件、市町村への権限委譲に関わる条例改正など条例案7件、宝くじ販売限度額の設定など一般事件案2件、報告2件の合計11件が上程されました。あすには議案説明の全員協議会が開かれ来週から一般質問が始まります。今回私は一問一答で質問を行います。詳しい内容は、追ってお知らせします。
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魅惑的な舞台に感動
中国の寧夏回族自治区から公式訪問団が島根県に昨日から来訪されています。今年友好交流20周年を迎え、双方で記念行事を行っており、先月島根県から訪問団を派遣しましたが、今回は寧夏の訪問団をお迎えしました。

今回の訪問には寧夏回族自治区舞踊団も一緒に来訪し、今夜、県民会館で舞踊劇が上演されました。寧夏地域の成り立ちを舞踊劇で表現したもので、西のアラブ系民族と地元民族との人や文化の交流、融合によって寧夏回族自治区が形成されていることを表している舞踊劇です。

音楽と踊りで表現される劇ですので、観る側もその中にストーリーを考えながら観るため、劇に集中して入り込んでいき、感動も一層です。およそ1200人の観客も感激し、拍手も一層でした。

訪問団の話によると、本来は県民会館の舞台よりも広いところで普段は上演しているため、舞台装置や上演人数も限られているということを残念がっておられました。それでも私たちは十分堪能することができました。

昨夜は、歓迎レセプションも開かれ、先月の訪問の際、受けた歓迎のお礼として島根側訪問団の皆さんとともにお迎えしました。訪問した際に対応してくださった、副主席や外事弁公室の皆さんもおられ、再会の喜びを分かち合いました。
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女性の立場から見ると
 政治スクール2日目は、映画評論家の萩野瞳さんによる「映画に見る女性と政治」と題した講義でした。映画をその時代背景やその中に見る女性の立場や地位について解説していただきました。いろいろな映画をあげ、その映画紹介のビデオを見ながらの講義で、映画のなかに見る女性という視点で映画を見ると、映画もまた面白くなりそうです。挙げられた映画の題名をメモしながら、また映画を見てみたいという気に駆られました。

午後からは、民主党女性議員ネットワークの総会及び研修会が日本都市センターで、あす午前中までの日程で開かれました。今日の研修は「女性の活躍と環境整備」と題して、職場におけるハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメントの実態や対策について3人の講師から講演、連合のマタニティーハラスメントの実態調査の報告の後、パネルディスカッションがありました。

まだまだ、出産を気に退職せざるを得ない職場環境や制度自体の理解がなされていないための退職がある実態が浮き彫りにされました。こういう状況を打開するための仕組みづくりや対策を立法化することであり、私たちはハラスメントを受けている人たちに寄り添い一緒に戦うことが必要という認識を新たにしました。

二つ目は、「性暴力ワンストップサービスセンター・大阪からみえてくるもの」と題して、性暴力救援センター・大阪の代表 加藤治子医師からセンターの活動、立ち上げの経過と意義、今後の課題などが話されました。センターで扱った事例や実態の報告を聞くと、知らされなかった女性への性暴力がいかに多いかということ、そして小中学生がその被害に遭っている実態などを聞き、早急にワンストップセンター設置の必要性を認識したところです。

特に病院内に設けるセンターがその後のケアもでき有効であるという話を聞き、各都道府県にセンター設置への働きかけや公的支援の必要性を求める動きを起こしていかなければならないと感じました。

今回は、女性の体を守るという事への社会や職場の環境整備がまだまだ進んでいないということが浮き彫りにされた研修でした。
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アウトプット
 今日から、女性のための政治スクール第19期が始まりました。これまでは半日のスケジュールでしたが、今回は今日明日2日間の日程で行われます。

最初に開講の挨拶を副校長の江端貴子前衆議院議員がされました。生活者の目線でこれからも活動を続けていかれること、そして今活動の柱に据えているオープンガバメント(政治の透明性の確保と国民との情報共有と連携を促進するために、政府が関与する情報を公開し、民間・企業・団体、NPOなどがその情報を分析、2次利用できるすること)構想実現に取り組んでいることなどを話されました。国民不在の政治であってはなりませんし、国民も政治家にお任せで現状を嘆いていても世の中よくなりません。今後もこの取り組みについて話を伺っていきたいと思います。

そして今日のメインである、津田塾大学の萱野稔人教授と円より子校長との対談が「3.11以後の成長と幸福の関係を考える」と題して行われました。今論議されている「特定秘密保護法」を巡っての対談となりましたが、誰が何を秘密にするのか、知る権利の保証や秘密の解除規定などについて問題提起されました。この問題まだまだしっかりと国民のあいだで議論されていない状況です。戦前のような言論の自由が規制されるような社会にならないよう声を大きくしていかなければなりません。

質疑の中で、社会の問題について無意識であってはいけない、かと言ってメディアの受け売りではいけない、「考える力」が必要だが、それを養っていくことについて質問したのに対して、萱野教授からはフランスでは小学生の時から小論文を書く事を教えられていることが紹介されました。日本は感想文であったり作文であるのに対して、フランスでは小さい時から論文の書き方を学ぶ、つまりもの事を受け入れる(インプット)から自分を意見を表明する(アウトプット)の意識と技術を養うことに取り組まれていること、そしてご自身も大学の授業でそれに取り組んでいることを話されました。

相手の意見を取り込んだ上で反論する、知的従順さをやめてアウトプットして自分が何かを作るんだという意識・技術を教えたいと。このこと、私も肝に命じることです。物分りのいい人間では世の中良くなっていきません。ただ単に反論するだけでもよくありません。議論の中からよりよいモノを作り上げることです。

講義後は円校長を囲んで夕食を共にしながら、情報交換、意見交換、賑やかな懇親会になりました。
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三重県の取り組み
昨日に続き、三重県での調査2日目は、三重県庁での調査ですが、その前に伊勢神宮外宮にお参りしました。ここも、遷宮で朝早くから参拝の人たちがひっきりなしで訪れていました。よくテレビなどで見るのは内宮ですが、ここ外宮は、内宮に祀られている天照大神の食事を司る豊受大神がお祀りしてあります。ここも門前町の整備が進み、観光客の受け入れに取り組まれています。

参拝のあと、県庁のある津市へ移動し、三重県議会の議会改革の取り組みと三重県の観光キャンペーンの取り組みについて調査を行いました。

議会改革の取り組みについては、議会改革検討委員会で中心的に取り組んでこられた三谷哲央議員から、改革の取り組みの経過、現在の議会の取り組み、今後についてなど丁寧にお話していただきました。

三重県議会は今、通年議会となっており、いつでも議会が開催される状況になっています。また、「出前講座」や「現場de議会」など、県議会についての理解を深めてもらうことや現場の声を聞く取り組みなど、県民により近い議会を目指して取り組まれています。また、定期的な議会広報の発行やテレビ中継など情報公開に努めています。

私たちも見習うべき点が多々ありますが、それには全議員の理解が必要です。これまでもテレビ中継など提案してきていますが、なかなか皆さんの理解が得られず前に進んでいないのが島根県の現状です。三重県の取り組みを手本にこれからも粘り強く取り組んでいかなければならないと感じたところです。

観光キャンペーンの取り組みについては、三重県雇用経済部観光誘客課の安保雅司課長から説明を受けました。伊勢神宮参拝客は目標の1000万人を超え、目標値の見直しをかけたとのことで、予想外の入り込み客に嬉しい悲鳴をあげていらっしゃいました。

観光キャンペーン推進協議会を立ち上げ、伊勢地域だけでなく全権威観光客を誘致するため地域部会を作り、それぞれに知恵を出して観光企画やパンフレットづくりを作っています。また、パスポートによるスタンプラリーの取り組みなど工夫を凝らしています。島根も同じですが、今、遷宮でその地域には観光客が集まっていますが、他地域への誘客や遷宮後の誘客が課題であることなど話を聞きました。三重県の取り組みを参考に島根県も観光誘客の取り組みが必要です。
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三重県へ調査

 今日から2日間、民主県民クラブの県外調査で三重県にきています。今回は、高校生レストランの取り組み、出雲大社と同じく今年式年遷宮の伊勢神社と周辺のおかげ横丁など遷宮に合わせた地元の取り組み、そして三重県議会が取り組む議会改革についての調査です。

高校生レストランは、県立相可高校の食物調理科が地元の行楽地五桂池にある産直市のそばでそこの食材を使って実習としてレストランをやっているものです。正規の授業ではできないため、クラブ活動という形で土日祝日に生徒たちが仕込みから調理、客に接待、配膳までそれぞれに分担して行っています。

メニューの「花御膳」はここまで指導した村林新吾先生が考え、地元食材を使い、授業で習得した調理技術が生かせるものになっています。この「花御膳」は品数豊富で、お腹いっぱいになるほどのご馳走でした。

生徒たちの話も聞くことができましたが、休みを返上して、さらには仕込みのために朝早くから行うこともまた勉強と生き生きとして取り組んでいます。こうした体験が就職しても少々の辛いことも乗り越え働き続けることができ、離職率が低いとのこと、また、受けお答えもしっかりとしており、先生の話では就職先でも期待されているとのことでした。

対応してくれた3年生の生徒は、今年オーストラリアであった、フランス料理の腕を競う高校生国際料理コンクールで優勝したそうで、す。相可高校では、これまで、2位を4年連続でとっていて、日本代表として7回目の出場で念願の1位をとったということです。今後は、さらに勉強して調理のできる管理栄養士になるため進学したいと抱負を語っていました。

このあと、伊勢神宮の内宮にお参りし、日本神話を紹介する神話館で映像とガイドによる神話についての紹介を聞きました。日本神話をよく知らない人たちに神話を知ってもらい、その神話とこの伊勢神宮の結びつきを説明するものです。ここの展示は、遷宮を機に神話の紹介をしていますが、その前はおかげ参りについての展示だったそうです。創作人形を使いビジュアル的に神宮関係の展示をするもので、館の周辺は昔懐かしいお土産屋さんなどが立ち並び、たくさんお人で賑わっていました。

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スタッフの充実

隠岐2日目の今日も穏やかな天気です。朝8時半の高速船レインボーで別府港から西郷港に向かい、お昼まで隠岐の島町のジオパークポイントの調査を行いました。

ガイドの八幡さんの案内で、海岸、福浦トンネルを見ながらこの島の形成経過、あるいは植生、伝統文化など多岐にわたるお話を聞きながら移動しました。

今後ジオパークとして誘客するためには、八幡さんのようなガイドが必要です。今は皆さんほとんどボランティアでやっています。一部NPO法人で専門的なスタッフが有料でしていますが、いずれにしてもガイド不足、これから養成されていくにしても、ガイドの層を厚くしていくことが、今後、隠岐の島をジオパークで売り出していくには重要なことです。

昼食後12:20発の飛行機で出雲空港へ移動し、バスに乗り換え、県立美術館に調査に行きました。これは、委員会の調査テーマである「文化施設のあり方」に関する調査として行ったもので、県民に開かれた美術館として今後どのような対応が必要かを調査するものです。

長谷川館長はじめスタッフの皆さんに対応していただき、美術館の取り組みについてお聞きしたうえで、館内を案内していただきました。普段見ることのないバックヤード、収蔵庫なども案内していただき、その収蔵にいかに神経を使っているか、美術品の保管状況が美術館の良し悪しにつながり、収蔵品の貸し借りにも影響するとのこと、また、いかに価値のある収蔵品があるかないかなどもそうしたことに影響するとのことでした。

美術館建設当時、文化庁の指導の上で収蔵庫はつくられており、その点では細心の注意が払われていると思いました。そして、現在展示中の阿国展を学芸員の方に案内をしていただきながら鑑賞しましたが、阿国を描いた絵が後に人物に注目して描くことにつながり、そして浮世絵の美人画へと絵画の流れを作っていったとのお話に、学芸員の力を感じました。今回の企画は美術館独自の企画であり、3年を費やして作品を集めたとのことで、企画のすばらしさを感じました。

美術館はやはり学芸員がどれだけ力を発揮していくかにあるか、改めて知る機会となりました。 

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