市民も一緒に医療を考える
松江テルサで、地域医療崩壊防止に向けたフォーラムが「救急から見た地域医療の現状とその再構築に向けて」と題して開かれ、医療・行政関係者や市民が参加して行われました。

松江日赤や松江保健所、松江医師会から現状報告やアンケート調査報告があった後、「地域医療再生の処方箋」と題して城西大学教授の伊関友伸教授の基調講演がありました。

伊関教授は、人任せでは地域医療崩壊するとして、住民を含めたすべての人が医師の立場に立って地域の医療を考え行動することが大事、相手の立場を考え、発信、行動するのが民主主義の基本とし、地域医療の再生は、民主主義の再生につながると述べられました。

そして、医師たちが立ち去った他の地方都市の事例を挙げ、自分の事としか考えない住民ばかりの土地からは医師たちは立ち去り、後には「病院」という建物だけが残ると警告されました。

この後、各関係者によるパネルディスカッションがありましたが、高齢化する中で、ますます医療にかかる人たちが増える中、医師も高齢化しているという話もあり、医療従事者の確保に行政や医療関係者だけに任せず、共通認識を持って市民も一緒になって取り組まなければならないことを考えさせられた半日でした。 
| 角ともこ | - | - | - |
知事へ政策要望
民主県民クラブで来年度予算編成に向けて知事要望を行いました。昨年に引き続き要望するもののほかに、消費税増税で懸念される中小企業の経営への支援として新たな制度融資の創設や、災害時の緊急情報がうまく伝わる仕組みづくりなど、37項目を要望しました。

私からも隠岐ジオパーク世界認定に伴い、観光誘客には、島内の地形や地質、植生などのほか、その自然環境の中で風土や文化が形成されてきているかなどの説明ができるガイドが必要でその養成に県の支援を求めました。

アベノミクス効果は地方に及んでおらず、社会的に弱い立場にある人たちにはますます厳しい状況になりつつあります。地方あってこそ国が支えられる認識のもとで、国に対して地方を大切にする政策を要望するとともに、島根県として県民の生活と福祉を守るために県の進むべき方向をしっかりと示すべきを知事に求めました。

知事からは、予算編成の中でできるだけやれるよう努力する、景気対策も小さくなる恐れがあり、地方への配慮を国にお願いするとの発言がありました。
| 角ともこ | - | - | - |
反対するもすべて可決
11月定例議会最終日の今日は、委員会付託された議案等について各委員長からの報告があり、これに対する質疑討論が行われ表決がありました。ことに今回の委員長報告の中、総務委員長からあった「島根原発2号機における新規制基準への適合性確認審査に係る事前了解願いに関する調査」の報告で事前了解を了承したことに、反対討論がありました。

このことについては、前回総務員会に委員外で出席した時に書きましたが、事前の説明に時間をかけていないとや、まだ解明されていない点もあるなか了解するのはいかがなものか等の反対意見があります。

私も、まだ事故原因も解明されていない現状で、安全性については不安が残る中、安全性基準の審査を受けたからと再稼働へ突き進んでいくことが危惧されることや、住民の中にはまだまだ不安がいっぱいある中、丁寧な説明と議論が必要であるという立場から表決では反対しました。ただ多数の賛成により議決してしまいました。

そのほか、「高校授業料無償化」への所得制限導入に反対し、「教育費無償化」の前進を求める請願が不採択になったことに関しても反対しましたが多数決で議決してしまいました。その他の議案については賛成しました。

最後の議長あいさつでは、経済政策による景気回復も地方にあっては感じられない現状から、国会の閉塞感に苦言を呈したものでした。都市と地方の格差をなくす取り組みが国に求められています。
| 角ともこ | - | - | - |
いまできることからやる
くにびきメッセでフードバンク推進シンポジウムが開かれました。先日、質問でも取り上げましたが、島根県では社会福祉協議会が主体となってフードバンク事業に取り組んでいますが、まだまだフードバンクという言葉も浸透していませんし、事業の中身についても県民の理解が深まっていません。食品ロスの削減とフードバンク活動の必要性を広く啓発し、「もったいない」から「ありがとう」へと意識を高めていこうと、今回のシンポジウムが開かれました。

最初に、「食品ロス削減の取り組みと進捗状況」について農水省の食品産業環境対策室長の長野麻子さんから、「企業の食品ロスとフードバンクの活用」についてNPO法人セカンドハーベストジャパンの広報室長井出留美さんから、それぞれに基調講演がありました。官民が協力して食品ロスの削減に向けた国民運動としようと政府が取り組んでいること、食品ロスに向けて今それぞれの立場でできることとして流通販売での販売期限のルール見直しや、外食産業の持ちかえり許可の取り組み、福井県の食べきり運動などが提案されました。

そのあと、「フードバンクという挑戦」の著者津田塾大学特任教授の大原悦子さんのコーディネートでパネルディスカッションがあり、食品の受け手側、提供側、その間を取り持つそれぞれの立場から今の取り組みと課題について報告され議論されました。

最後に井出さんが「未来は今の積み重ね、今できることからやることが未来を作る」といろいろ心配されることはあるが、今やることが大事と、フードバンクに携わる者としてコメントされました。大原さんからも、目の前の困った人を助けることが先、「ひもじいから食べさせる」アンパンマンの正義が実現できる社会になるとことを期待されシンポジウムは終わりました。
| 角ともこ | - | - | - |
安全生に不安
島根原発2号機の新規制基準への適合性確認申請について、総務委員会で中電からの説明と県の対応についての説明がありました。私は総務委員ではありませんが、委員外として出席し、委員会でどのような議論になるのか傍聴しました。

中電からの説明は、これまでも県議会や周辺自治体に対しての説明会が開かれ質問もしましたが、議会で議論するのは最終の本会議とこの委員会ですので、議論の行方を注視する意味でも参加しました。

委員からの質問ではフィルタベントの使用についてや地下水、汚染水対策の対応について等が質問されました。中電からは、フィルタベントは発電所長の判断で使用するが、ベントによっても一部は除去が難しく一時的な避難をお願いするようになる、地下水対策は今、国が検討を進めているところであり、基本方針が出され次第、それに則って対応を検討し対策を示す、汚染水漏れは発生を防止する対策を検討中と、答えられました。

その他の質問もあった後、県から今回の新規制基準適合性確認申請は了解するとし、最終的な了解は審査結果の説明を受け県議会、安全対策協議会、松江市・周辺自治体等の意見を聞いて総合的に判断するとされました。

これに対して、委員からは事前の説明に時間をかけていない、まだ解明されていない点もあるなか了解するのはいかがなものか等の反対意見もありましたが、賛成多数で了承されてしまいました。

まだ事故原因も解明されていない現状で、安全性については不安が残る中、安全性基準の審査を受けたからと再稼働へ突き進んでいくことが危惧されます。住民の中にはまだまだ不安がいっぱいある中、丁寧な説明と議論が必要です。 
| 角ともこ | - | - | - |
建設環境委員会
今日は常任委員会開催日で、私の所属の建設環境員会では、委員会付託された議案の審議や所管事項の質疑がありました。7月〜9月にかけて発生した豪雨災害による復旧事業の国の査定が終わった事業費や海岸漂着物地域対策事業費の国からの基金増額に関わる補正予算案、旅券法改正による条例改正案などを審議しました。議案についてはすべて全員一致で可決しました。

また、「性的指向・性自認に基づく差別を禁止する条例の制定を求める請願」については、私も紹介議員になっているものですが、この請願は依然差別がある中で、差別をなくしていく取り組みとして差別を禁止する条例制定を求めているものです。性同一性障害や同性愛の人たちへの差別は依然としてあり、人権を守り、社会の中で安心して暮らしていける環境をつくっていくうえからも対策を講じていかなければなりません。ただ森山委員からもあったように条例制定にあたっては内容などについてもしっかりと審議していく必要があるという認識で、全員で継続審査としました。

このほかに、企業局による小水力発電支援事業、風力発電の保守など事故を防ぐ取り組み、災害道路の整備などについて議論しました。
 
| 角ともこ | - | - | - |
質問しました

 本日質問にたちました。今回は、一問一答方式で質問しましたが、いつもながら持ち時間ぎりぎりのところで終えました。最後は、時間がない中で知事の答弁をいただきました。

質問は次の3点について行いました。
1.ネット教育について(子どものネット被害を防ぐ取組みについて)
 前回もネット依存についてケータイ・スマホなどの危険性を知り正しい使い方を啓発する取り組みなどを質問しましたが、今回はインターネットの危険性について子どもたち自ら学び仲間に伝えていく取り組みを県でも取り組めないかという視点で質問しました。
 名古屋市の金城学園では、子どもがケータイやスマホなどを使ったインターネット利用の有効性と危険性などを自ら学び、後輩に伝えていく取り組みをしています。この取り組みなどを参考に大人が一方的に利用を規制するのではなく、子どもたち自らがネット利用を考える機会をつくると共に、保護者や教師、社会全体が考える機会つくることを求めました。県内でもそうした取り組みが始まり始めており、いろいろな事例を使って啓発に取り組むとの答弁でした。
 ネットを使った犯罪も増えており、警察や学校、地域が一体となり子どもも交えてネットについて学ぶ機会を増やしていく必要があります。

乳幼児医療費助成について (子どもの医療費負担軽減の取り組みについて)
 県が取り組む乳幼児医療費助成は就学前までの子どもを対象に1割負担とし、その負担額の上限を設定しています。しかし、県内各市町村ではそれ以上の助成をしており、多くの自治体では無料とし、さらに対象年齢の拡大に取り組んでいます。その動きに県も一緒になって取り組むべきという視点から、せめて現段階の負担を求めている部分だけでも無料にすべきではないかという点から質問しました。そのために必要な財源は約1億6千万円だそうですが、年間5千億円余の県の予算をやりくりすれば、財源を生み出すことも可能ではないでしょうか。知事は検討すると答弁しましたが、ぜひ新年度予算から対応してほしいものです。 

フードバンクについて(食料のムダな廃棄を防ぐ取組みについて)
 食品製造現場では、賞味期限までの3分の1の時期を過ぎた製品を出荷しない、卸では3分の2の時期を過ぎた製品を販売店に卸さないという取り決めができていて、多くの食品が消費者の口に入らず廃棄されているという実態があります。その無駄な廃棄を防ぐため、出荷されない製品を生活困難者や福祉施設に回そうというフードバンクという取り組みがボランティアなどで行われています。島根県でもこの動きが起きつつありますが、取り組みを定着するためにも県の支援が必要ではないかという視点で質問しました。

| 角ともこ | - | - | - |