女性議員で研修会
民主党女性議員ネットワーク中国ブロック会議を開催しました。中国ブロックの民主党自治体女性議員は少なく、8名となっています。そのうちの5名が集まり、松江市で総会と研修会を開催しました。

研修会では島根県に昨年発足した「しまね性暴力被害者支援センターさひめ」の代表で産婦人科医の河野美江さんから性暴力被害者支援についてお話を伺いました。 河野先生は、松江生協病院で思春期外来に取組む中で、性暴力被害への対応が必要と声を上げ、被害者に心を寄せるボランティアで集まった人たちとセンターを立ち上げました。まだまだ、性暴力に対する認識が深まっておらず、被害を受けた女性も悪いという心ない言葉に傷つく女性も多く、泣き寝入りしている現状も多くあるということです。

河野さんたちの活動を広く知ってもらうとともに、性暴力についての理解を深め、性暴力がなくなるよう私たちも努力していかなければなりません。
| 角ともこ | - | - | - |
日本一の子育て村
鳥取県との合同研修の二日目は、邑南町役場に伺い、邑南町の定住対策子育て支援について取り組みを伺いました。研修会には石橋町長、山中町議会議長もお出かけいただき、ご挨拶を受けました。

研修では、A級グルメのまちづくりについて商工観光課の三上課長補佐から、邑南町における定住に向けた取り組みについて定住促進課の田村課長補佐からそれぞれ説明を受けました。

 邑南町では粉もん(小麦粉)主体の料理が多いB級グルメに対してA級グルメという言葉を使っていますが、コメを主体とした地産の食材を生かした食を起爆剤として地域経済の活性化、雇用の創出、産業の振興を進め、定定住促進につなげていこうと、食を生かしたまちづくりに取組んでいます。 また、中学生までの子どもの医療費の無料化や保育料の無料化、病児保育の拡充、保育所の完全給食実施など日本一の子育て村を目指して子育て支援に取組んでいます。


役場で説明を受けた後、近くのいわみ西保育所に行き、ちょうど給食の時間の子どもたちの様子を見学させていただきました。ここでは子どもたちが自らご飯やおかずを食器に盛り付けます。毎日子どもたちが当番でコメをとぐそうで、調理から子どもが関わることで食への意識が高まっているとのことでした。また、邑南病院に隣接して設けられている病児保育室も見学させていただきました。

A級グルメの発信基地として人気を高めている町営レストラン「素材工房ajikura」で私たちも昼食をいただきました。地元でとれる素材を生かしたランチは、目にも美しく、味良く、美味しくいただき満腹になりました。
| 角ともこ | - | - | - |
鳥取県議会と合同研修会
鳥取県議会会派絆と合同研修会を開き、今日明日の2日間、島根県の中山間地域の取り組みを見て回りました。

最初に雲南市鍋山地区に調査に伺いました。雲南市では、43の地域自主組織があり、29の交流センターを拠点として、子育て、介護、環境、防災など様々な分野の課題解決に地域住民が主体となって取り組む体制をつくりあげています。鍋山地区でも、市から助成金や交付金を財源に予算を年々増やし、今年度は、1400万円の予算を組み事業に取り組んでいます。

鍋山地域自主組織会長の秦美幸さんから説明を受けましたが、地域内にある課題解決に積極的に取り組むリーダーの人柄と姿勢が、中山間地域の集落維持の原動力だと感じました。秦会長は、今までの取り組みを見ていれば誰でもできると話されましたが、その活動が定着すればということであって、活動の基礎を築くのは、現リーダーの力だと思います。そして集落存亡の危機意識をいかに持って取り組むかにかかっていることを改めて感じました。

午後からは、飯南町にある中山間地域研究センターの取り組みとセンター見学を行いました。中国地方の中山間地域研究の拠点ともなっており、これまで、中国各県から職員の派遣も受けています。中山間地域の課題は地方の課題でもあり、地方の活性化にこのセンターの研究が活かされるよう、研究成果をこれからも施策に生かしていかなければなりません。今後ともの取り組みを期待するものです。

その後、明日の調査地である邑南町に向かい、今夜の宿泊所である「いこいの村しまね」にきました。於保知盆地望む高台にあるこの宿で鳥取県議会議員と懇親を深めました。
| 角ともこ | - | - | - |
豪雨の傷跡生々しく
昨日今日と、建設環境委員会で昨夏の豪雨災害による被災状況と復旧工事の状況調査に川本町、邑南町、江津市、益田市、津和野町に行きました。昨年、委員会では被災直後に調査を計画しましたが、現場は被災状況調査などで忙しく、私たちが行けば、余計に皆さんの手を煩わせることになるということで、査定が終わり、被害規模が明らかになった段階で調査に入りました。

災害から半年以上も経過していますが、災害の傷跡はまだ生々しく残っており、観測史上最高の雨量を記録した豪雨の凄さを思い知らされました。特に津和野地域の被災状況はすさまじく、津和野川、名賀川流域には夥しい土砂や流木が田んぼを埋め尽くし、川底も高くなっていますし、JR山口線も線路が流されるなど、被害が大きいことがよくわかりました。行方不明の方もまだ見つかっておらず、復興は、なかなか進んでいません。

いずれの被災地域も復旧工事が徐々に始まっています。被災箇所が多くあったことで、すべての災害査定が終わったのは年末でした。査定がすんで工事準備が整ったものから入札にかけられ、工事発注されていますが、これから入札というものもあり、また、規模も大きいことからすべての工事が完了するまでには今年いっぱいかかりそうです。これからまた、梅雨の時期に向かい二次時災害が起きぬよう工事が急がれますし、慎重な工事が求められます。現場の皆さんは当分気の抜けない状況ですし、住民の皆さんはさらに気の休まらない状況です。
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こじんまりと報告会
昨日から今日にかけて、事務所で県議会報告会を開きました。事務所ではたくさんの人が入ることが出来ませんが、一方的な報告会ではなく、双方に意見交換できる報告会をと思い企画しました。女性の皆さんがほとんどでしたが、子育て中の方からは、ネット依存への関心がたかったことや、働く環境、雇用、教育の問題などに関心が集まりました。 会場を借りてたくさん集まる場所での報告会もいいのですが、こじんまりと出席者の誰もが発言できる雰囲気で開催するのも必要だと感じました。これからもいろいろな形で活動報告し、皆さんと意見交換できる場を作っていきたいと思います。
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条例制定請求可決叶わず

2月議会の最終日の今日は、本会議において上程された議案の議決が行われました。

今回、特に議論になっている「島根県エネルギー自立地域推進基本条例」の制定請求については、代表質問、一般質問でも質問がいろいろと出たところですし、付託された総務委員会でも議論が重ねられました。しかし、再生可能エネルギーによる自立地域の実現は難しいという意見を付して知事が提案されたことに、多くの議員が呼応したため、委員会では否決されてしまいました。

今日の本会議では、私は議案賛成の立場から討論に立ち、「省エネ推進・再生可能エネルギー活用促進によるエネルギー自立地域の実現の目標達成には時間が掛かるが、その実現はみんながもとめてやまないものだと確信する。エネルギー自立地域実現を将来の目標として、その実現のための計画策定の根拠となる条例制定は、島根県のエネルギー政策の理念、計画推進の根拠、県民がどういった形で計画策定に参加し、どんな形で計画を実施していくのかなどを明らかにしており、より実効性ある計画の策定につながるものである。」という点において、議案は可決すべきものと述べました。

残念ながら、採決では6人の賛成しか得られず、たくさん来ておられた傍聴の皆さんを失望させてしまうことになりました。知事は、最後のあいさつの中で、委員長報告の「これまで以上の調査・研究や施策の充実強化と県民意識の啓発と市町村との連携のもとでの積極的な取り組み」を要望されたことを受け止め、省エネ、再生可能エネルギーの利活用に取り組む姿勢を示されましたが、そうであるならば、最初にもう少し歩み寄る姿勢を示すべきでなかったかと思います。

これからの取り組みをしっかりと注視するとともに、全員一致で可決できる条例制定を模索していく必要があります。

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問いかける努力

円より子さんが主催する政治スクール、今回は、学習院大学法科大学院教授青井未帆さんによる「憲法改正論議の今」と題しての講義と元衆議院議員中塚一宏さんの「原発事故の今と、今後のエネルギー政策」と題する講義でした。

青井さんは、今の外交姿勢の変化、ことに日米関係が変わってきていることは、憲法改正の意味も変わってくるだろうという中で、昨今の憲法改正に関わる動きを話されました。そしていまの状況から、国会での議論がしっかりなされておらず、国会の外側にあるところで物事が決められ実施されている。民主的政治機能不全に陥っている。

言葉を簡単にすれば不正確となってくるが、しかし、何かおかしいと感じることを伝えることは大事で、詳しいところは専門家に任せれば良い。その何かおかしいと言えるのが女性であり、問いかける努力を続けるべきと締めくくられました。私たち女性の感性を活かし、おかしいことはおかしいと言い続けることが政治を変えていく力になります。私たちにエールを頂いた講義でした。

中塚さんは、内閣府副大臣当時で福島原発での現場調査の経験や工学士としての知識も生かし、原発問題について語られました。中塚さんは原発事故はプラントの事故であり、原子力物理学者だけでは対応できないといいます。核融合によって発する熱は2600度にもなりますが、それを格納している鉄は1600度で溶解するということ、従って高熱になった燃料は炉や格納庫を突き破ってさらには岩盤をも溶かしていることも考えられるということです。

テールリスク(確率は低いが発生すると非常に巨大な損失をだすこと)の高い原子力よりも低い火力を使うことや、再生可能エネルギーの活用によりエネルギー転換していくことなど話されました。また、太陽光や風力発電は不安定と言われるが、必要とする電力以上の発電容量を考えて計画すればいいことであって、原子力も常に同じ出力で夜も昼も発電しているため、夜間電力を使ってもらわなくてはいけなくなってくるとも、述べられました。

効率性という言葉によって原子力発電にシフトしていましたが、果たしてそうでしょうか。何を持って効率性を測るのか、もっといろいろな視点から考えていくことが必要です。

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エネルギー事情
午前中は、交通網整備特別委員会があり出席。高速道等における防災機能調査に関連した県の状況等について各担当から説明を聞きました。島根県でも防災機能を備えた道の駅などの整備がこれからも進めていく必要があります。 午後からは、ホテル一畑でしまねフォーラム・エネルギー問題協議会が主催する講演会がありました。講師はテレビでもおなじみの寺島実郎さん、「変貌するエネルギー事情と日本」と題して後援されました。今、ロシアとの緊張状態にあるウクライナ情勢から世界のエネルギー事情についてグローバルな視点で話されました。 原発推進ではないが、しかし、原子力技術を高めていくことは必要であって、技術力の高さは発言権の高さにつながっていくと、これまで養成された3万5千人の原子力技術者、研究者の力を世界の平和利用に活かすことが必要との考えを示されました。 さすが、寺島さんの知名度の高さでしょうか、それともタイトルに惹かれたのか、聴衆者の多さにはびっくりしました。
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エネルギー条例請求の審議

昨日、今日と、常任委員会が開かれました。建設環境委員会では新年度予算案や、消費税値上げ導入による手数料に関わる条例改正などが審議されました。

また、前回の委員会で出され継続審議にした「性的指向・性自認に基づく差別を禁止する条例の制定を求める」請願についての勉強会を、議案審議を終えた本日午後に行いました。これは性同一障害の皆さんが様々な差別を受ける状況があることから、性的少人数者の人権を尊重し、自分らしい生き方が保障され、社会参加ができ、自分たちの能力が十分に発揮できることを求め、条例の制定を請願しています。

委員の間では、性同一障害についての認識もまちまちであることから、まず皆さんの認識を一定の水準にまで高めるために今回勉強会を開きました。今回は、現段階までの状況等について、人権啓発推進センターから説明を受けました。

皆さんの意見としては、現状を認識したうえで、差別をなくすと言う点では一致しました。では、そのために条例制定はじめ、どういう手立てが必要かという問題になります。差別はほかにも個々様々にあり、個別の条例でいいのかという意見もあります。今後、そういったことも整理しながら審議していくことになります。

さて、勉強会後、すでに開催されている総務委員会に委員外で遅れて出席しました。この委員会では、「島根県エネルギー自立地域推進基本条例」の制定請求について審議がされています。

以前、このブログでも紹介したように、この条例請求の提案の際に、知事は、エネルギー自立地域にするには今の40倍の再生可能エネルギーの生産が必要だとか、財源確保、技術開発等、国の関与や対応が必要だとか、条例制定が難しい理由を並べ立てた後ろ向きの意見を付して提案されました。また、新聞報道でもあるように、この知事の意見に同調する多くの議員が反対の意向を示しています。

そのような状況下での審議であり、執行部も条例制定は難しいと言う点からの発言でしかありませんでした。委員外として発言した足立議員は「この条例請求に8万人以上の人たちが署名したことに対して所管を求めたところ、一様に重く受け止めていることを表明されました。また、反対に立った委員全員も同様にそのことを表明されました。

そうであれば、もっと違う対応になってもいいと思うのですが、反対から一歩も出ない多数の委員の意見で、審議を付託された委員会においては、条例案は否決となりました。今後は、最終日の本会議での議論となります。

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平和への思い
スティックビルでプリエールフェスティバル2014が開かれました。

午前は各団体によるワークショップが開かれ、ベアテの贈り物を届ける会では、「今考えたい日本の平和〜アウシュビッツの旅から〜」と題して、第二次大戦の際、ユダヤ人など多数の人が殺された収容所のあったポーランドアウシュビッツに、旅してこられた岡田充哲さんご夫婦のお話をもとに平和について考えました。


アウシュビッツ収容所のことは皆さんご存知のように、110万人のユダヤ人をはじめ政治犯やソビエトの捕虜など130万人が収容され、多くの人たちがガス室に送られ殺されました。その収容所跡が歴史遺産で残されており、博物館が設置され、世界の人々に二度とこのような悲劇を繰り返すまいと戦争の悲劇を世界に発しています。

戦争状態になると、こんなにも人は残虐になるのかということを改めて思いました。と同時に、だんだん戦争のことが話題にならなくなり、平和について語ることが少なくなってきている今、安倍政権の右傾化、国家主義に走る政治に不安を感じます。

フェスティバルでは午後から「花も嵐も講釈師が語ります」と講談師の神田香織さんの講演、それに先立ち、福島事故を契機にふるさとに帰り、ライブ活動をする梶谷美由紀さんのライブコンサートがありました。お二人とも、フクシマをめぐる思いを語られましたが、皆さんの思いを聞くと、本当に安心して暮らせることに、みんなが声を大きくあげていかなくてはいけないと思います。
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