地域交通の確保
議会総務委員会の県内調査で、地域交通の確保をテーマに今日明日の二日間、江津から美郷町、飯南町、雲南市で調査を行います。三江線の存続が求められている地域の取組を聞く前に、三江線に乗ってみようと江津駅から川戸駅まで電車に乗ってみました。12時34分発の電車には、病院などの用事を済ませた高齢者の皆さんが10人余り仕事関係と思われる人が少しと圧倒的に交通弱者と言われる人たちがほとんどです。

美郷町へ移動し、三江線活性化協議会、そして地域の移動手段確保のために活動するNPOの皆さんから意見をお聞きしました。行き違いのための引き込み線が撤去されたためにも便数が減っており、そのために近隣の高校ではスクールバスを運行していることが利用者の減に拍車をかけています。三江線活性化のためにイベントを企画したりと取り組んでいますが、それにはやはり財源が必要です。しかし、広島側は関心が弱く沿線市町村の支援も難しい状況です。これからの高齢者や障がい者、通学生の足の確保が課題です。

一方で、そういう状況を打開しようと地域の人たちが有償ボランティアで輸送支援を行っています。今は担う人たちがいて順調に事業が進んでいますが、この先の担い手を確保することが課題となっています。採算性を問う民業ではきめ細かいサービスは難しく住民に寄りそう地域の人たちの力によって運航される輸送サービスはこれから地域で求められていくものでしょうが、住民の熱意だけでは事業の存続は難しいものがあります。持続可能な事業にして行く取組が必要です。
| 角ともこ | - | - | - |
自治体議員連合
自治労組織内議員でつくる自治体議員連合の総会が金沢市で開かれました。

あいさつに立たれた自治労本部の荒金副執行委員長のあいさつのなかで、マイナンバーの話が出ましたが、この秋に個人に通知されるナンバーの発送については、ハガキの発送では悪用されかねないということで簡易書留で発送されるようですが、その経費が140億円余り、その後のマイナンバー管理など膨大な経費がかかるということに国の事業とはいえ自治体の財政を圧迫するのではないかと危惧されると話されましたが、マイナンバーに関わる事務が発生する自治体にとっては想定しうる限りの対策を講じていくことなど負担がかかっていくのではないでしょうか。

2年に一回の総会では、役員の改選が行われ、私は副会長に選任されました。自治労議員の中で女性の占める割合は10数%、女性の参加が求められているにも関わらず低い比率です。中国ブロックでは1割にも到達していません。そんな状況の中で受けた役員ですが、女性の政治参画が進むよう努力したいと思います。

総会の後、元金沢市長で石川県中小企業団体中央会会長の山出 保さんから「ものづくり まちづくり 金沢物語」と題して講演がありました。金沢のまちづくりに情熱をかけて取り組まれたことについて話されました。いま地方創生が叫ばれているが、それには学術、文化ははずせないと、加賀藩が学術、文化を大切にしてきたことをうけ、20年間の市政の中で取り組まれたことを紹介されました。

文化伝統を残していくには学術調査をし、そして職人を育ていくことと、大学の支援、職人の育成に取り組まれました。まちを歩いているとその成果を感じます。若い芸術家の作品が店に並べられていますし、古い町並みが保存整備され、賑わいを作っています。金沢のまちづくりに情熱をかけてこられたことが伝わってくる講演でした。
| 角ともこ | - | - | - |
行きたくなる図書館
研修二日目の今日は、鳥取県立図書館で調査を行いました。

ここでは、企業が商品開発、販路拡大などで必要な情報を集めたいと相談を受ければ、それに関する資料などを提供できる企業支援カンファレンス(相談業務)など先進的な取り組みをしています。その業務のスキルアップに中心的に取り組む支援協力課長の小林隆志さんから説明を受けるとともに、図書館の中を案内していただきました。

閲覧室は、県民の皆さんが求める情報にたどり着きやすいような本棚の配列や本の並べ方などに工夫が凝らされており、たくさんの方が来館されていました。たとえば、仕事に役立つ雑誌のコーナーであったり、被災者(避難者)の方への情報コーナーであったり、闘病記文庫コーナーであったりと、思わず手を伸ばしたくなる
レイアウトになっています。本のほうから呼びかけているようなレイアウトに、みんな呼び寄せられてくるんだろうなと感じました。

盛りだくさんの今回の研修会では、鳥取県の議会改革の取り組みも聞かせていただき、有意義なものとなりました。

午前中で研修会を終え、午後からの監査業務のため松江に直行、今日も忙しい一日でした。

 

 
| 角ともこ | - | - | - |
先進の取り組みに学ぶ
鳥取県議会民主党との合同研修会を今年は、鳥取県で行いました。

最初に鳥取県議会で隠岐ジオパークより先に世界認定された山陰ジオパークの取り組みについて鳥取県の山陰ジオパーク推進室の遠藤室長からさらなる推進策についてお聞きしました。隠岐ジオパークより一足先に世界認定を受けているだけあって、その取り組みには見習うべきものがあります。ことに、隠岐ジオパークとの連携ということでチャーター船による隠岐と連携したツアー企画など、相乗効果を狙ったものとして注目しますし、隠岐ジオパークとしては山陰海岸からさらには隠岐へと目を転じさせ、同じジオパークでもそれぞれの地形や風土による文化形成の違いを比較する上で効果的な企画と感心しました。

また、元推進室長だった中谷英明さんからは、海中写真に魅せられて、職を辞して、起業し、山陰海岸の魅力をシュノーケリング等による海中紹介をしておれます。今やカニくんとして名を馳せ、平井知事を押し退ける勢いで鳥取県の知名度アップに貢献しておられます。

中谷さんの案内で網代港から観光船で山陰海岸を遊覧しながら、山陰海岸の特徴などお聞きしました。午前中は透明度が高かったようですが、午後からの風によって水温が高くなり濁りが出てきていたようで透き通るエメラルドの海には出会えませんでしたが、地形の特色はよく見ることができました。

また、砂を使った彫像の美術館で有名になった鳥取砂丘砂の美術館にも伺い砂を活かした観光施設の取り組みを聞かせていただきました。
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