福島原発周辺を歩く
二日目の今日は福島市を出発し、福島原発のある大熊町、双葉町を車で歩きました。福島市から福島原発に近づくにつれ、除染作業による除去された泥の一時仮置場があちこちで見られ、除染作業をする人たちの姿も見られました。大熊町、双葉町など帰還困難地域では、幹線道路の通行は可能となっていますが、車から降りて歩いたり作業したりするには許可が必要です。したがって、私たちは車の中から帰還困難地域を通行可能な道路から視察です。

車の中でも線量計は4マイクロシーベルトと高い数値を示し、住民の皆さんが帰ることができないのがわかります。町の中を走行しながら周辺状況を見ると、各家のまえはフェンスで入れないようになっており、田畑は雑草が鬱蒼と生えています。支線の道路の入り口にはバリケードが張られ、警備員がいて出入りする車をチェックしています。

帰還困難地区を出て、南相馬の津波被害を受けた地域では、整地された土地が広がりますが、かつてはそこに集落があったことなど初めて見る私たちは話を聞かない限り、想像することもできません。堤防の建設作業も進められ復興に向かって進んでいる状況も見ることができますが、震災前の生活に戻るにはまだ時間がかかりそうですし、新たな地域で生活を始めた人たちも多いと聞くと、今さらながら震災の被害の深刻さを痛感します。

この後、松島町に向かい、震災後の観光の取り組みについて調査しました。役場では、議長、副市長はじめたくさんの方が対応してくださり、観光事業の取り組み状況についてお聞きすることができました。震災前の状況に戻りつつはありますが、最近、日本に来る外国人観光客が増えている中、東北地方へはなかなか増えず、原発事故による風評被害の影響が尾を引いている状況です。
| 角ともこ | - | - | - |
国の責任
東日本大震災後の復興状況等について福島県・宮城県に民主県民クラブで調査に来ています。今日は出雲空港から大阪空港経由で福島空港に到着後、福島県庁に向かい、福島原発の廃炉に向けた取り組み、地域防災計画、復興計画について調査をしました。

福島県では、震災時の経験を活かし防災計画の見直しを行っています。その説明の中で印象に残ったのが避難計画のことでした。原発事故などによる原発30キロ圏内の住民が避難するには、避難先も県内だけでは難しいですし、避難用のバスも県内だけでは調達できません。県を越えた広域にわたる調整が必要です。それにはやはり国が中心になって関係団体との調整を行わなければ、県では難しいことです。福島県でも国の調整が必要との見解を示しておられました。国が避難計画を示し、そのうえで地域住民に原発稼動に同意するのか議論するのが本来の姿ではないでしょうか。

今、放射能汚染地域では除染作業が進められていますが、市町村では除染物の置き場がなくなってきており、現場保管になっていること、また、国の除染方針が示されていないため、帰還困難地域の解消の見通しが立たない状況であることなど、福島原発事故関係の課題は解決への道のりまだまだ遠いというということを改めて感じました。

また、福島では原発からの脱却ということで再生エネルギー100%をめざして取り組んでいます。私たちも原発依存からの脱却ということで再生エネルギー推進に取り組んでいますが、原発事故被災地福島はその思いの強さを感じました。

 
| 角ともこ | - | - | - |
野党時代に力をつける
今日も毎月開催されている円より子校長の政治スクールに行ってきました。今回は、細川内閣の時の秘書官で、駿河台大学法学部教授の成田憲彦さんが講師で「民主党はどうする」と題しての講義でした。

未だ民主党に対する批判が消えない中、「自民党に対抗しうる党となっていくことが求められる。民主党がかつて掲げた『コンクリートから人へ』も、今の政権は一億総活躍といい方を変えてきているだけであって、民主党が提案してきたことを、表現を変えているに過ぎない。安倍首相はよく対案をというが、野党は批判することが大事で、その中から新たな政策が生まれてくる。」などと述べられ、今しばらく野党として力をつけていくことが大事との内容の話をされました。

安倍政権の暴走を抑えることができる対極の党となるよう民主党に期待します。

 
| 角ともこ | - | - | - |
先輩・後輩
島根大学ホームカミングデーが開かれ、法文学部同窓会交流会が法文学部棟で開かれました。私も卒業生として今年も参加しました。同窓生と在学生が楽しく語る会では、教員、公務員、会社員、記者の同窓生4人がスピーチの後、グループに分かれ、就職や生き方などについて意見交換しました。

4人同窓生からはそれぞれに就職に至った経緯や今どういったことに取り組んでいるのか話されましたが、在校生も関心が高く、その後のグループ討議でも、先輩への質問が集中していました。その後、会場を移し、会食しながらの交流会となり、先輩後輩の間で話が弾みました。これから就職に向かう学生たちに何らか役に立てたのではないでしょうか。

 
| 角ともこ | - | - | - |
9月定例議会閉会
今日、定例議会が閉会しました。今議会では、補正予算、条例案など26件が提案され審議の上、25件は全員賛成、「県の行う建設事業に対する市町村の負担について」の1件は市町村に負担を求めるべきでないとする意見もありましたが、賛成多数で可決しました。

今議会では、地方創生戦略に関する議論が特別委員会であり、私も若い人たちがこの島根で就職し、家族を持って過ごせる環境づくりの観点から、特に働く環境において、子どもを産み育てながら働き続けることができること、また、それは女性ばかりでなく男性も子育てに参画し、家族のみならず地域の子育て支援に従業員が参画できる環境づくりに企業が取り組める仕組みづくりを求めてきました。

来年度予算編成の中で具体的な事業が決定されていきますが、新たな事業実施のための約15億円の予算を確保することなどを盛り込んだ総合戦略が示されました。

これからも議会や執行部との議論を通して、島根の人たち、地域が元気になっていくことが実感できる政策づくりに取り組んでいきます。
| 角ともこ | - | - | - |
県立大学調査
総務委員会では、短期大学部の4年制化を目指す島根県立大学の調査を行いました。いろいろと議論はありましたが、すべてを4年制にするのではなく一部短期大学も残しながら4年制化にするということになり現在準備が進められています。

4年制化に向けては、短期大学部の健康栄養学科をすべて4年制化して出雲キャンパスに移し、看護科とともに看護栄養学部とし、松江キャンパスの保育学科と総合文学科は定員を減らして短期大学部に残し、新たに4年制の人間科学部を作り保育教育学科と地域文学科を創設する予定です。


出雲キャンパス、松江キャンパスとも現在の場所に校舎を建設する予定ですが、狭い敷地を工夫しながらの建設となります。特に松江キャンパスは今でも手狭な感じですが、増設となると工夫して建物を建てないといけない状況です。

実地見学の前に、本田学長はじめ各キャンパスの副学長と意見交換をしました。大学からは4年制化に向けた準備、大学院看護学研究科の設置、認定看護師教育課程の開設、27年度入学者選抜状況、県内就職促進への対応、研究における外部資金の取り扱いと獲得状況について報告がありました。これらについて委員から質問意見を述べたところです。


私から就職に関して質問したところですが、大企業が少ない中総合職を希望する学生への県内就職は難しいのではないかという問いかけに、中小企業同友会との交流を通じて熱い思いを持って経営にあたっている企業主との意思疎通を図り、産学振興を考える企業にはキャリア教育の講師として招き、直接学生に語ってもらっているとのことでした。

松江キャンパスは、現在の校舎が30年近くになり、出雲キャンパスに比べて校舎や宿舎が狭いのが課題です。休憩時間や自習の場が少なく、学生がのびのびと過ごせる環境が必要です。
| 角ともこ | - | - | - |