公共交通

総務委員会の県内調査で石見地域に出かけました。電車で津和野町まで行き、そこからバスで移動しながらの調査です。今回の調査テーマである「地域交通の確保」について、各自治体の担当者から取り組みについてお聞きして回りました。

 

最初に伺った津和野町では、森町長からのあいさつで始まりました。津和野町ではタクシー会社の撤退で町からタクシーがなくなってしまうという事態になり、高齢化する町で交通弱者の移動手段としてタクシーは必須という観点から、車両等は町で用意し、運行を民間事業者が行うという上下分離方式によるタクシー事業を昨年度から実施し、公募で決まった「koikoiタクシー」の愛称で運行し、町民の移動手段を確保しています。

 

目標事業収入にはまだ達してはいませんが今のところ順調に事業が進んでいます。ただ今後、タクシードライバーが確保できるのかということが悩みの種のようです。この点については、バスをはじめ公共交通のドライバー確保は、県内どこの事業者でも聞かれる話で、この対応が県の課題でもあります。

 

この後、益田市に移動し、益田市の地域公共交通基本計画の策定と、美都町における自治会輸送の取り組みについてお聞きしました。2つの地区でそれぞれの自治会がボランティアによるデマンド方式で乗合自動車を運行し、地域の中心部への移動手段として活用されています。

 

今は地区内運行となっていますが、市の中心部への輸送を求める声もありますし、一方で運転するボランティアの確保も課題です。地域で移動手段を確保できるよう県の支援も必要です。

| 角ともこ | - | - | - |
空中給油輸送機配備

平成30年度に自衛隊美保基地に配備予定の空中給油輸送機と同型機KC767の展示と騒音測定があり、見学しました。

 

現在、美保基地に配備されているC-2輸送機と配備予定の空中給油輸送機との騒音比較がなされました。確かに騒音は小さいのですが、しかし、ここに、給油機が配備されるということは、戦時には敵国から狙われるリスクも高くなるということです。どんどん、自衛隊の装備が強化されていきますが、それだけ他国に対する抑止どころか、緊張感を高めることになるのではないかと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょう。

| 角ともこ | - | - | - |
熱のこもる海士町長の講話

二日目は、海士町の山内町長の講話から始まりました。私たち島根県議会の議員は、以前にもお話を聞く機会があり、これまでの経緯などはお聞きしていますが、鳥取県の議員の皆さんは初めてお話を聞く人がほとんどですから、本人自ら給与カットしたことに職員もついてきたという話は驚きをもって受け止められていました。

 

「地域経営は企業経営と同じ、トップの熱意を職員、住民にどう伝えるか。やらないより、やったほうがいい。そして失敗の責任はトップがとる」その気持ちが職員、住民に伝わったからこそ、今日の挑戦する海士町があるのだと思います。

 

午後からは、海士町教育委員会から、海士中学校の取り組みと島まるごと図書館構想についてお話を聞きました。海士中学校の修学旅行では一橋大学などのゼミで中学生がそれぞれに島の課題など調査したことを報告したり、子ども議会で小学校の子どもたちが町の課題について政策提案したりするなど、島の課題について考えることに取り組んでいます。そうした意識が町への愛着を産むことにつながっているようです。

 

島まるごと図書館構想は、図書館のスペースが狭い分、学校や公民館など町の施設を借りて図書スペースを置き、本館・分館合わせて19カ所、返却ポストを町内8カ所設置、そして移動図書館で診療所や港などに出かけ、町民が図書に親しむ機会を作っています。そうした取り組みによって、平成26年には、「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2014」で最優秀賞を受賞しています。

 

こうした話をお聞きしている途中、地震に襲われ、しばし騒然としましたが、その後の予定をこなし、午後3時15分のフェリーで帰途につきました。鳥取県の議員さんたちは、地元の情報収集に忙しくしていましたが、これからが大変です。

| 角ともこ | - | - | - |
海士町

鳥取県議会の「会派民進党」と、島根県議会の「民主県民クラブ」が合同で、海士町の地域活性化の取り組みについての調査に出かけました。天候もよく穏やかな航路に船酔いすることもなく海士町に到着。

 

隠岐の国学習センターで担当者からお話を聞きました。最初に、海士町地産地商課の大江課長から、CASシステムの活用状況及び取り組みについてお聞きしました。魚貝類の細胞を壊さないで急速冷凍するCASシステムによって鮮度を保ち、漁獲の時期が限定される岩ガキやイカを安定的に出荷することで出荷数を増やし、売上を伸ばしています。


初期投資が多額なため、町が施設整備を行い運営を第三セクターが行っています。ただ、第三セクターといってもほとんど役場が関わっており、役場職員の献身的な働きがあって成功しているといえるのではないでしょうか。他の自治体でもCASシステムを導入しているところもあるようですが、必ずしも成功しているとは言えないようです。いかにシステムを活用していくかにかかっているようです。

 

町ではIターンの起業に際して、初期投資は町で行っています。そうして様々な事業が始まり、UIターン者の定住が進んでいます。

 

夕方、知夫村に移動し、福井村長、佐次教育長から、今取り組みが始まりだした「島留学」についてのお話を伺い、意見交換を行いました。県内一人口の少ない知夫村ですが、UIターン者によって人口減少が止まっています。人情が厚く自然豊かな村で子どもを育てようという人が増え、さらに村に活気がわいてくることを祈っています。

 

 

| 角ともこ | - | - | - |
県庁もライトアップ

今月の松江城周辺は日が落ちると、様々な灯篭がともります。恒例となった松江水燈路、今宵出かけてみました。昨日から明日まで県庁周辺では県庁庭園水燈路結いとうろが開催されており、県庁の建物がライトアップされ、様々なイベントが開かれていました。

 

久々の水燈路でしたが、以前よりずっと磨きがかかり、灯篭のデザインも素敵なものがたくさんありました。また、高専の学生による好きな文字を送って点灯させるイベントもあり、私も自分の名字を浮かび上がらせてもらいました。屋台もたくさん出ていて、多くの見物客でにぎわっていました。

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中山間地域の研究進む

県職員会館で中山間地域研究センターの調査研究成果を発表し意見交換する場として、研究フォーラムが開かれました。5つの研究成果について発表がありましたが、この中で今、地方創生事業の中で進められている「小さな拠点づくり」に関する発表が2件ありました。

 

「小さな拠点」は決して拠点となる地域に移り住むものでもなく、ハコモノを作ることでもないこと、そして小学校区ぐらいの規模で、公民館活動や地域のつながりがベースにあって小さな拠点づくりが進むことが報告されました。

 

また、益田市の二条地区で行われた「小さな拠点づくり」のイメージ共有に向けたグループワークによる研修の実践報告があり、地域を歩き住民にヒアリング調査をし、小さな拠点機能を航空写真を使った地図上にブロック玩具のレゴを使って製作し、地域住民に地域運営の仕組みを提案発表したことが報告されました。レゴを使って地域運営にイメージを共有しやすくすることで、参加者が共通のイメージを持って話し合うことができるようになることが成果として発表されました。

 

これらの研究成果をもとに地域で「小さな拠点づくり」の取り組みが進むことが期待されます。

 

また、耕作放棄地を活用し、放牧で輸入飼料に頼らない国産飼料100%でつくる脂肪交雑の少ない赤味の牛肉「旨赤牛」の生産についての報告があり、シチューの試食がありました。柔らかなお肉でおいしくいただきました。肉用牛の飼育の低コスト化と耕作放棄地の活用が図られる研究成果です。

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新たな同窓生に巡り合う

今年も島根大学のホームカミングデーに合わせて、法文学部同窓会が開かれました。毎回幹事の方の同窓会交流会企画「同窓生と現役学生が楽しく語る会」は素晴らしく、今年も4人の卒業生の活躍ぶりに感動しましたし、これから迎える就職に懸命に取り組んでいる現役学生のみなさんの真面目さに感心しました。

 

後半は場所を変えて交流会、現役学生の皆さんと楽しく語らい、また同窓生と交流を深めました。

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9月議会終了

定例県議会最終日の恒例となった女性議員の朝街宣、今日も超党派で自民議連の田中明美議員と会派同僚の白石議員の3人で行いました。それぞれに今県議会で取り上げた課題について報告しました。

 

本会議では、32件の知事提案議案、議員提案6件、請願2件をすべて可決し終了しました。最後に知事の挨拶があったのですが、この議会で議論のあった大きな課題の一つである三江線廃止問題に触れ、JRが鉄道事業から撤退する三江線に変わる公共交通確保に向け「6市町、JR西日本、広島県とよく協議し、県議会の皆様の意見もお聞きし、持続可能な公共交通の確立に向け全力を挙げて取り組む」との決意を述べられました。私たちも、地域の移動手段確保に向けた取り組みが進むよう、今後ともこの問題を注視していきます。

 

そして、これも恒例となっている議会終了後の民主県民クラブの街宣をして、定例県議会の日程を終わりました。午後は、監査委員協議会が開かれ、監査委員として出席します。

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リスク高まる空中給油・空輸機配置

午前中は、地方創生・行政改革調査特別委員会が開かれました。

 

地方創生については、総合戦略に基づく施策の成果について報告がありましたが、H27年の人口動態をみると、15〜24歳の人口が県外に流出しており、特に20〜24歳の層では圧倒的に就職による人口減です。今回の一般質問でも、リハビリ専門職の県外流出について質しましたが、県内に留める施策が必要です。

 

午後からは、総務委員会が開かれ、新たな空中給油・輸送機(KCー46A)の美保基地への配備について参考人の意見聴取を行いました。これは、我が国の周辺空域等で各種作戦を持続的に遂行し得るよう、増強された空中給油・輸送部隊の保持について閣議決定された防衛大綱によるものです。現在、小牧基地に配備されている部隊に加え、美保基地に飛行隊を増勢し、現在、美保基地にある教育飛行隊を他へ移動するものです。

 

訓練飛行回数は、現在の教育隊が月650回の飛行訓練に対して、給油・輸送機隊は月100回程度ということでしたが、騒音は若干高いようです。そして、戦闘機への給油という点では、その輸送基地として敵国から攻撃を受けるリスクは高まるのではないかという質問に対しては、他の基地と同じで今までと変わらないという答弁でしたが、より戦闘に係わってくる分、今以上に危険度は高まると思います。

 

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