まちの活気を呼び戻す

調査二日目は、街の魅力化促進施設として建設されたパレットごうつで、活動するNPO法人てごねっと石見の取り組みについてお聞きしました。2011年に発足した法人は、ビジネスコンテストを開催し、受賞した江津で起業したい若者を支援しています。

 

このコンテストから起業した若者が江津で活躍しており、昨日訪問した「スキモノ」もここから生まれた会社です。支援を受けた若者が江津で起業し、さらに地域の若者を刺激し、江津駅前の空き店舗がリノベーションして新たな店や事業所として生まれ変わっています。

 

 

「てごねっと」では、コンテストによる人材発掘と、さらに起業し活躍できるよう支援し、人材を育てる活動をしています。その活動が成果を生み出し、今、江津の若者が元気です。

 

午後からは街並み保存に取り組む本町地区歴史的建造物を活かしたまちづくり推進協議会の黒川聡会長から、取り組みの説明を聞いたうえで、現地に向かい街を散策しました。かつて、天領の物流拠点の一つとして栄えましたが、町村合併により、まちの中心が江津駅付近に移り、活気を失いつつあった地域の歴史的建造物の保存活動をしながら、地域の活性化に取り組んでいます。

 

日本国中どこでも、町の中心がドーナツ化現象により、活気を失いつつありますが、今一度歴史を掘り起し、まちを見直せば、再生して住める古民家も多く、人を呼び寄せることができるのではないでしょうか。そうした取り組みを県内各地で取り組めば、また人を呼び戻すことができるのではないかと思いました。

 

| 角ともこ | - | - | - |
人づくり

会派の県内調査を江津市で今日、明日の予定で行っています。

 

最初に訪ねたのは、合同会社DesignOfficeSUKIMONOのショールーム。代表の平下茂親さんは地域の人、地域のものを生かした仕事に力を注ぎ、家具づくりからそれが似合う家づくりに取り組んでいます。

 

本物にこだわり、今の簡単に組み立てる家づくりではなく、古民家の良さを生かし、そこに新しいものを加えることで地域への定住を促しています。

 

今感じているのは、それぞれの技能者は集まるが、さらにその人たちがマネジメントし、より力を高めていくための学ぶ場がないということをおっしゃっていました。

 

地域に根ざした仕事に徹する若者に地域の明るい未来を感じました。

次に、伺ったのは、キリスト教愛真高校です。自ら学び、自ら考える生徒を育てようと、全寮制の生活や労働など全ての教育活動を通して人間として生きる力を身につけることを目指した高校です。

 

訪問して感じたのは、生徒たちの笑顔、明るい雰囲気の学校でした。一学年28名定員の小さな学校ですが、暖かみいっぱいの学校に教育の原点を見た思いがしました。
 

| 角ともこ | - | - | - |
閉会

11月定例議会も今日で閉会です。今回の議会では、萩・石見空港の羽田便利用促進に向けた補正予算案など25議案すべて可決しました。

 

議会終了後、恒例となっている県庁前での議会報告の街頭活動をして今年最後の定例会の活動を終えました。

 

来週は会派で県内調査を予定しており、年内の活動はまだまだ続きますが、とりあえず議場での活動は終了です。今年はいろいろなことがありました。特に会派では、政務活動費の不正受給があり、仲間が辞任するということもあり、より公明な活動を改めてみんなで確認するということがありました。

 

また、秋には総選挙もあり、私たちが応援した亀井亜紀子さんを比例復活ではありましたが、当選をさせることができました。来年もさらに、良い年であるよう、今日の街宣時の天気のように明るい年であることを祈ります。

| 角ともこ | - | - | - |
知事要望

民主県民クラブでは、今年も来年度予算編成に向かい、要望書を知事に提出しました。

 

平成19年度から始まった財政健全化により10年間で2,124億円の収支改善がなされましたが、その内容は職員定数の大幅な削減と給与カットによるもので、事務事業の見直しによって総支出の削減に終始し、メリハリのない予算になっています。今後の財政運営方針においては、知事のリーダーシップを発揮した事務事業の見直しを進め、人口減少が進む島根が持続可能な県として生き残れるよう、課題解決に向けた要望書を提出しました。

 

今回は例年の要望に加え、種子法の廃止や米の生産調整の廃止により、先行きに不安を抱える農業への対策、伝統技能継承や事業承継などを含め人材養成・確保に向けた雇用対策、教員定数の見直しや就学前教育の充実など61項目の要望を行いました。

 

知事からは「執行部にもよく読んでもらい、どのような対策ができるか検討し、念頭に置いて来年度予算編成で財政とやり取りしながらできるだけ対応したい」との回答でした。ぜひ知事のリーダーシップを発揮して、島根が抱える課題解決に向けた予算となるよう求めました。

| 角ともこ | - | - | - |
政治と市民の係わりを築く

松江市総合福祉センターで「島根総ががり集会 市民と野党の共同で作る私たちの政治」があり、明治学院大学の木下ちがや先生が「総選挙の結果をどう見るか」と題して講演されました。今回の総選挙を分析し、「総選挙を経て、市民運動が政党に影響を与え、政党が他の政党に影響を与えと、連鎖反応が起きている。野党共闘が進む中で、市民運動間、野党間の「化学合成」が起きている。これは現在進行であり、このプロセスから新たな組織化の可能性を見出していく必要がある」と結ばれました。

 

また、亀井亜紀子衆議院議員からは国会情勢が話されました。いずれの話からも、市民運動を盛り上げていくことが必要であり、政治への関心を高めていくことが必要だと感じました。

 

野党、市民のリレートークに立ち、私からは、最近見た小林多喜二の母タキを扱った映画「母」や、バリアフリー映画の吹替で参加した、戦後まもなく制作されたアメリカ映画で、復員兵にまつわる社会問題を取り上げていることなどを上げ、映画を通して平和について考える機会を作り、市民の関心を高めていくことで総がかりのような市民運動の輪を広げていくことの必要性を話しました。

 

北朝鮮の脅威をあおり、軍備増強に突き進む安倍政権の暴走を食い止めるためにも市民運動を高めていかなけれなばりません。

| 角ともこ | - | - | - |
総務委員会

今日の県議会は、常任委員会で、私も所属の総務委員会に出席しました。所管の議案等の審議調査があり、所管議案は一部多数決によるものがありましたが、すべて可決され、請願・陳情では、「竹島の日」の閣議決定と「竹島の日」式典の開催、式典に内閣総理大臣や関係閣僚の出席を政府に求める請願と、平成30年度税制改正に関する要望の2つを採択しました。

 

また、関係部局からの報告等があり、この中で、生活交通確保対策交付金制度の見直しについての報告がありました。人口減少が続く中、路線バスの収支が悪化し行政支援によって地域生活交通の維持が図られていますが、さらに収支悪化が進み市町村負担も増えていき、県が取り組む「小さな拠点づくり」に向けて地域生活交通の再構築を図るための取り組み支援を行うため、今年度制度の見直しを行うものです。

 

この見直しに向けて、委員から様々な意見が出されましたが、私からも地域住民の声をしっかり聞き、利用しやすいダイヤ等の見直しを図り住民に利用される路線の確保に向けて行政からの丁寧な対応を求めたところです。他の委員からも、見直しの中身がはっきりしないままに市町村説明に入る事の懸念や、見直し案の委員への説明が求められました。

 

地域に安心して住み続ける事ができる生活交通の確保は重要な課題です。しっかりとした議論を進め、確保に向けた制度の見直しが進んでいく事を望みます。

 

| 角ともこ | - | - | - |
松江城研究

白潟地域歴史再発見樂習会が白潟公民館でありました。今回の樂習会は、松江市史料編纂課の稲田信先生による「須田主殿と松江城研究」と題して講演がありました。昭和25年から30年の松江城解体修理時に須田主殿らが松江城に関する資料を集められ、その資料を松江市史編纂に伴って調査研究されて明らかになったことを話されました。

 

今の松江城は創建当時と少し違っているということ、創建当時の絵図には2階天守に千鳥破風が描かれているがその後の絵図にはないことを実際に解体修理の際の柱に残る痕跡から解明したこと、また、石垣の石がどこの石なのかを調査されたことなど、残された詳細なノートから明らかになることを話されました。

 

松江市は市史編纂を機に、戦前戦後を通して歴史研究されてきたことをさらに進める体制が作られ、新たな歴史的発見が続いています。歴史資料を丹念に研究していくことは大事なことで今後も引き継がれていきますが、一方で島根県史については、その体制ができていません。県議会の質問でも取り上げましたが、今後も要望していく必要があります。

| 角ともこ | - | - | - |
公共交通を考える

自治労島根県本部都市交通協議会が主催する「松江市における公共交通を考える会」がホテル白鳥で開かれ、出席しました。

 

この会では、国土交通省の地域公共交通マイスターに認定されている南房総市企画財政課副主幹の嶌田紀之さんを講師に「地域公共交通の課題と課題解決の方策について」と題しての講演がありました。

 

公共交通を考えるうえで大事なことは、自分たちのこととしての地域の人たちの声を聞くことであり、その声を取り入れることで地域の人たちも自分たちの声が生かされたことをうれしく思い、さらに提案される、そういった場を活かしていくことの大切さを述べられました。公共交通を通じて人づくりや地域づくりができると、熱い思いを語られました。

| 角ともこ | - | - | - |