いのちをいただく

スティックビルで映画「カレーライスを一から作る」の上映会あがありました。この映画は、探検家で医師の関野吉晴さんが、武蔵野美術大学の関野ゼミの学生とともに、まさしく一からカレーを作ることに挑戦したドキュメンタリー映画です。

 

つまり、カレーのルーとなる香辛料や野菜は種から蒔き、水や肥料をやって育てて収穫する。ご飯は田作りから田植えに始まり草取りをして稲刈り、脱穀をしてコメを作る。肉は鶏を雛のうちから飼い餌をやって育て、自分たちで屠畜解体して食肉する、塩は海水を煮詰めてつくり、皿やスプーンも手作りする。

 

学生たち初めて種をまき野菜を育てる中で、早く大きくするために化学肥料をやるべきか否かで悩み、生き物を食べるために飼うということはどういうことか悩み考え、その都度みんなで議論しながら、試行錯誤の中で命を育て、食材を作る。そして最後にカレーライスとして食べるのだが、そのおいしさに感動する。

 

私たちは、食肉まで作るという経験をすることはないが、彼らはそこまでして、自分たちが生きるために生き物を飼うということがどういうことなのか、いろいろと議論し葛藤し、屠畜に臨むという経験をして、いのちをいただく意味を体験する。映画を見ながら、また私たち視聴者も疑似体験してその意味を考える貴重な映画でした。いのちをいただいているということをなかなか実感できない現代の若い人たちに見てもらいたい映画でした。

| 角ともこ | - | - | - |
暴風雨に負けず

夕方、松江駅前で市民と野党の共闘による総がかりの集会がありました。冷たい雨風の中、約百人の市民が集まり、安倍政権による民主主義の政治とは思えない今の状況に対する怒りの声をあげました。

 

市民や平和活動をする市民グループからの「民主主義が壊されていく」「安倍政権の暴走を止めよう」「安倍政権は即退陣」と、次々に日本の行く末に対する不安と一部の人たちだけを見た政治に対する怒りの声が発せられました。

 

市民のほかにも立憲民主党、民進党、社民党、共産党の野党からも発言があり、私も民進党を代表して参加し、「公文書の改ざんはあってはならないこと、こんなことがまかり通るような政治が進めば、地方の政治も危うくなる。私たちの知らないところで国民の不利益につながるようなことが進みつつある」と訴えました。そして「地方から声を上げ、安倍政権の退陣への力を結集しよう」と呼びかけました。

 

傘が吹き飛ばされそうな強風の中、集まった人たちは最後まで、怒りの声を結集しようと声を上げていましたし、通行人からも応援の声が上がっていました。

| 角ともこ | - | - | - |
留学生と一緒に手まり作り

日本寧夏友好交流協会の交流事業として、寧夏出身者との交流会をかんべの里で行いました。今年は島根大学と県立大学に留学している学生7人と、協会会員9人とで交流しました。

 

最初に、この一年間の交流事業の報告をして、一緒にかんべ茶屋で食事をしたのち、工芸館で手まり作りを行いました。工芸館の方に指導してもらいながら、和紙をちぎり、手まりに模様を描いていきました。私も初めてのことでしたが、学生たちと一緒になって悪戦苦闘しながらも、かわいい手まりをつくることが出来ました。


ちぎり絵の手法でつくるのですが、和紙を思うようにちぎるのはなかなか難しいですが、学生の皆さんは上手にちぎっていました。学生たちのセンスの良さに指導する女性たちも感心しながら、皆さん楽しそうに手まりを作っていました。

 

来年は寧夏友好交流25周年となり、いろいろと行事が企画されています。留学生との交流によって、島根を好きになってもらい、今後も交流が続くことを願っています。

| 角ともこ | - | - | - |
働きがいのある職場づくりをめざして

今年も春闘の時期となり、各労働組合では賃上げ交渉が進められています。連合島根では、少しでも労働条件の良い職場づくりにつながるよう、労働者が一致団結して取り組もうと、春闘総決起集会を県庁前広場で開かれました。

 

今、国会では働き方改革の論議がなされていますが、今の政権では使用者側の意向に沿っているため、とんでもない労働法制を押し付けようとしてます。長時間労働を促進するかのような裁量労働制の拡大を図り、資料のずさんさに取り下げれましたが、残業代ゼロ法案といわれる高度プロフェッショナル制度を導入しようとしています。

 

世界は時短に向かっているときに、日本はまだ長時間労働を進め、結局はそれが生産性を引き下げているということに気付かない政府によって、とんでもない国にされようとしています。

 

先日、伺った島根電工の社長のような考えを持った事業主を増やしていかなければ、労働者の体を壊すばかりでなく、家庭も家族も壊しかねません。そういった視点に事業主の皆さんが立つよう春闘で組合の皆さんには頑張ってほしいと思います。

 

寒さの厳しい中ではありましたが、たくさんの組合員が集まり労働制連合推薦議員も参加し、組合員の皆さんと一緒に春闘勝利に向けて団結しました。

| 角ともこ | - | - | - |
すべて可決

今日で2月定例議会は終わりです。今朝も超党派女性議員3名で県庁前で街宣を行いました。最初に、白石議員から、今議会に出された請願「政治分野における男女共同参画の推進を求める意見書」の審議について報告がありました。

 

国では超党派で政治分野における男女共同参画の推進に関する実効ある施策を定める法案が提出される予定です。この法案は前の国会でも提案されましたが、時間切れで審議未了のため廃案となっており、今国会に再度提案されます。この法案の成立を地方から後押しし、地方議会でも政治分野の女性の参画を進めようというのが請願の趣旨です。

 

しかし、まだ国では十分に議論が進んでいないという事を理由に、しばらく国の動向をみようということで、継続となりました。国の法案成立に向けた動きを後押ししようという趣旨ですから、本来採択して意見書を国に出すべきだと思いますが、積極的に女性の参画を進めようという姿勢が見られません。残念です。

 

本会議では知事から提案のあった、平成30年度一般会計予算など予算案39件、法律改正に伴う手数料改定など条例案27件、包括外部監査契約の締結についてなど一般事件案6件、県立大学出雲キャンパス新棟整備工事など報告4件、そして議員提出「2025年国際博覧会の誘致に関する決議」はすべて可決しました。

 

今議会は、初日に知事が提案して以降は、病気治療のため欠席され、今日もまだ医療中ということで欠席でした。閉会後は、いつものように、会派全員で県庁前で街宣を行い2月議会が終わりました。

| 角ともこ | - | - | - |
会社は人の幸せのためにある

民主県民クラブの研修会として、「『不思議な会社』に不思議なんてない」の著者、島根電工(株)社長荒木恭司さんの講義と会社見学を行いました。

 

島根電工は、公共事業受注主体から「おたすけ隊」による小口工事の受注拡大に成功。右肩上がりに成長を続け、バブル期よりも売上、利益を約2倍に伸ばしています。 また、業界活性化を目的として、全国フランチャイズ展開をして、 同業者35社以上の経営支援を行っています。

 

会社は人の幸せのためにあるとして、福利厚生、労働時間短縮にも力をいれ、週3回のノー残業デーの実施、振休、代休の取得の徹底、1つの仕事を複数人でワークシェアを実施するなど様々な働き方改革を行っています。プレミアムフライデー導入には支援金を一人一人に現金で手渡し、余暇を楽しんで過ごしてもらう取り組みなど、奇抜なアイデアで社員のモチベーションを高めています。

 

多くの会社は、業績が悪くなると社員の首切りに走りますが、そうではなく新たな仕事をつくりだし、むしろ社員には働き甲斐を作ることに力を入れていることが、さらに業績を上げることになっているのだと話を聞き納得しました。

 

最近、社屋を立て替えていますが、すでに手狭になり、さらに増築を計画されており、多くの会社が厳しいという中で、勢いを感じました。地方の会社でも知恵と工夫で、そして社員のことを一番に大事にする会社は、景気が悪くても伸びていくということを示してくださいました。

 

| 角ともこ | - | - | - |
日本版DMOを核とした観光地づくり

議会政策研修会が開かれ、大正大学地域構想研究所の清水真一教授の講義がありました。日本版DMOとは観光による地域づくりと、これまでの観光協会など観光関係者だけではなく、商店街、農業者も一緒になっていなくては観光は成り立たないというお話でした。

 

今回、私もしまね田舎ツーリズムを取り上げ、田舎暮らし体験による観光客呼び込み、特に訪日外国人を呼び込むことについて質問したということもあり、関心のある講義でした。

 

私からも、田舎ツーリズムで受け入れ側の農家は外国人を呼び込むことにまだまだハードルが高いが、その支援としてどういったことが必要かとの質問に、伴走型のコーディネーターの必要性を話されました。

 

しっかりとした支援体制をつくり、農業者や商業者、地域の人たちと知恵を出し合い、力を合わせることで島根の観光による地域づくりの未来が開けると感じました。

| 角ともこ | - | - | - |
これからもご支援を

私の県政報告会と後援会総会が開かれました。総会に合わせて、亀井亜紀子さんの講演があり、今の国会情勢についてお話しいただきました。森友問題をめぐってのこの間の長官辞任に至るまでの経緯などリアルなお話を頂きました。

 

また、講演会と報告会の間のティータイムを利用して、市役所の歌姫こと三原小百合さんに、ミニ歌謡ショーをしていただきました。三原さんは長年歌謡教室に通い、全国大会でも優勝するほどの歌唱力です。大学の後輩でもあり、初めて県議員選挙に挑戦したときには、とまちゃんの歌を歌って応援してくれました。そんなご縁もあって、この度お願いしたいのですが、素敵な歌声に皆さん好評でした。

 

私からは、今開催中の2月議会の質問内容を中心に一年間の活動報告をさせてもらいました。良い天気でいろいろとイベントが多い中、そして年度末の忙しい時期ですが、たくさんの方に来ていただきました。(写真は亀井亜紀子さんと三原小百合さんと一緒に)

| 角ともこ | - | - | - |
総務委員会

昨日今日の2日間、常任委員会が開かれ、私の所属する総務委員会では、新年度予算、補正予算、条例案など委員会付託議案について審議しました。

 

私からは、一般質問で取り上げた‟しまコトアカデミー”“しまね田舎ツーリズム”に関連する移住定住対策事業について質問しました。しまコトアカデミーの今後の展望を聞いた際に、この事業に触れられていたので、この事業の中で計画されている地方に関心のある企業等と連携したセミナー開催についての関連を聞きました。

このセミナーは、働き方の見直しをするなかで、本業を持ちつつ第二のキャリア(パラレルキャリア)形成を支援する企業が増えてきている今、しまコトアカデミーとは別の形で、企業と連携して開催するものです。

 

しまコトアカデミーも、田舎ツーリズムについても、事業を発展させていくには県の支援が重要です。今後さらなる支援を求め、関係人口との継続的な繋がりを持ち続ける取り組みをしてほしいと要望しました。

 

また、三江線に関する報告に対しては、代替バス運行に関する支援の内容が決まったことに関して報告がありました。山本議員の一般質問でも触れられましたが、運行支援の金額が妥当なのか、運行支援金がなくなった後はどうなるのかと地元住民は不安を持っています。特にいま県が行っている生活交通対策の費用も増額されない状況で効率性や採算性を求められては、たとえ路線が維持されても、必要な時間にバスが走っていないのでは意味がありません。路線維持については声を強くして言われますが、便数の確保については触れられません。必要な便数を確保しての住民の移動手段確保です。そこのところを強く求めました。

 

 

| 角ともこ | - | - | - |
あるべき子育て家庭支援

私も講演会の告知チラシを見るまで知りませんでしたが、自民党が「家庭教育支援法」をつくろうとしていることを皆さんはご存じでしょうか。

 

一見、家庭教育を支援するための法律といえば、いいことのように思えます。今、貧困や児童虐待など子育て家庭で問題を抱え、そのことが子どもの発達に影響を与えていることが課題となっており、そうした家庭に手を差し伸べるための法律かと思うのではないでしょうか。

 

しかし、自民党が考えている家庭教育支援法はそうではないということ、そして自民党がこの法案を提出しようとしていることが、この講演を聞いてわかりました。なんとなくいいことのように聞こえるこの法律の危険性について、法律家や研究者から多くの声が上がっています。

 

今回、プリエールの市民企画講座として、新日本婦人の会の主催で「あるべき子育て・孫育て支援とは〜”家庭教育支援法(案)”をめぐって〜」と題して、弁護士の原 市(はら まち)さんの講演がありました。

 

原さんによれば、「今の政権が求める家庭像をより明確にするものがこの支援法。どういうスタイルの家庭を築くかは個々の問題であり、国や地方が押し付けるものではないが、この法案を見ると、家庭や個人の価値観を法律で決めようとしてしている」と。そして「個人よりも家庭、さらには国という流れを作るものでしかない」ということを述べられ、私たちの知らないところで、安倍政権は着々と国家主義に仕向けているのだということを改めて思いました。

 

いつ、この法案が出されるかわかりませんが、私たちはしっかりと国会の行方を見つめていく必要があります。

| 角ともこ | - | - | - |