移住定住政策

昨日から、総務委員会では、移住定住政策の県と市町村との連携のあり方について大分県の取り組みの調査を行っています。昨日は大阪事務所での取り組みについて調査、今日は大分県に移動して豊後高田市、臼杵市の取り組みについて調査しました。いずれの市も住みたい田舎ランキングでベスト3に入る移住先として人気のある市です。

 

さすがに、上位に位置付けられるところとあって、子育て支援、就労支援、住宅支援などが充実しています。また、地元の人たちとの良好な関係づくりのために、体験ツアーや空き家探しの時を活用して市職員が同行して地元の人たちと接する機会をつくったり、地域情報の提供に努めるなど、移住希望者への丁寧な対応をしています。また、移住アドバイザーによる相談対応なども行うなど、熱心な取り組みが窺えました。


さらに、空き家バンクによる住宅提供にも取り組まれ、家主さんが提供しやすいよう、家の片付けや補修などの助成金や市が借り上げて改修して貸し出すなどの取り組みをされています。

 

こうした取り組みを県と連携して取り組んでいます。島根県も移住定住策に積極的に取り組んでいますが、さらなる取り組みに大分県の取り組みも参考に知恵を絞っていかねばなりません。

| 角ともこ | - | - | - |
活動の見える化

建設環境委員会の県内調査が行われており、この調査対象の中に松江市にある認定NPO自然再生センターが入っているため、地元議員として委員外議員で調査に参加しました。

 

自然再生センターは、2006年に、自然再生法に基づく中海の自然再生に取り組むために設立された中海自然再生協議会の事務局として活動が始まりました。その後、認定NPO法人として内閣府の認可を受け、さらに、島根県の認可も受けて活動を続けています。

 

活動内容について説明を受けましたが、助成事業に頼らない自立した活動の展開と、若い世代の育成を目標に取り組むための組織体制づくりに取り組んでいます。

 

その為には協働の評価が必要だと活動の見える化を進めるためのチェックシートをつくり、皆で活動を振り返り自分と他者の考えを比較することで認識の違いを明らかにし、次の活動につなげていくことに取り組んでいます。NPO 法人はたくさんありますが、その活動は様々で積極的に活動を進めているところもあれば停滞しているところもあり、助成金がなくなって活動資金が途絶えたところで活動停滞するということもよく耳にします。

 

そのためにも活動の見える化に取り組み、資金を集めるための活動を起こして持続可能な活動をしていくことが何より大事です。そして、NPO法人がそうしたことに取り組めるよう、県などが情報提供や相談などの支援を行っていくべきだということが、自然再生センターの國井秀伸副理事長と小倉加代子専務理事のお話を聞いて分かりました。

| 角ともこ | - | - | - |
急な説明会

島根原発3号機の稼働に向けて中国電力が、新規制基準への適合性申請をするため事前了解願いを、昨日、島根県に提出されました。その説明として先週木曜日17日にFAXで各県議会議員に説明会開催案内を出されましたが、あいにく私は、会派の県内調査に出ていて今週になってから知り、急きょ日程を調整して今日の説明会に参加しました。

 

このあまりにも拙速な説明会開催に他の議員からも非難の声が上がりましたが、まったく同感で、原発の稼働について住民の中にも異論が多くある中、丁寧な論が必要であるにもかかわらず、多くの議員が欠席するような形で開催されたことは遺憾です。

 

3号機は完成直前で福島原発事故が起こり、原発としては完成していても未だ放射能汚染されていない発電所のままです。今、世界中が脱原発に動いている中で、なぜ稼働しなければならないのでしょうか。

 

中電はいま運転している火力発電所の経年化による老朽問題や、それによるコスト高をあげていますが、果たしてそうでしょうか。私からはその点の疑問を質しましたが、政府の委員会が出しているコスト比較を出して、原発がコストが安いと答えられましたが、納得できませんでした。事故処理のコストは未だ定まっていない中、政府が出しているものより相当高くなるのは必然です。その負担はすべて国民に回ってきます。丁寧な議論が必要です。

| 角ともこ | - | - | - |
自然の中で育つ

昨日から、石見地域で会派の県内調査を行いました。昨日は、萩石見空港の取り組み、ダイワボウレーヨーンの環境への配慮の取り組みについて調査しました。

 

そして、今日は、津和野町左鎧で自然の中で子どもを保育する「森のようちえん」を実践する「山のこども園うしのしっぽ」に伺い、京村まゆみ園長から取り組みについてお聞きするとともに、実際の保育の様子を見学させていただきました。

 

自然の中で保育することで感受性豊かな心と強いからだを育て、地域の人たちと触れ合うことで年長者への尊敬と親しみ、郷土愛を育んでいます。

 

子どもたちは登園すると、庭で集まり、出席の確認をするとどこへ行きたいか子供たちの意見を聞き、行動します。今日はまず最初にサクランボ採りから始まりました。すぐに手を伸ばしとったサクランボをほおばる子、木に登る子、さらには枝を引き下げて、手の届かない子にとれるようにしてあげるなど助け合いの様子も見られました。

 

地域型小規模保育事業の認可を受け、フィールド内に園舎を作り、スタッフも継続雇用して運営しています。保育施設として保護者の選択肢を増やすことで、子どもの育ちの環境を豊かにしていくことができます。子どもたちがのびのび育っている様子を見ることができました。こうした保育所が県内各地に増えていくことを願っています。

| 角ともこ | - | - | - |
防災備蓄でフードバンク活動

自治体議員連合二日目の学習会は、3班に分かれて県内視察です。

 

私は、NPO法人フードバンクかごしまの取り組みについて視察しました。フードバンク鹿児島では、防災備蓄を目的に賞味期限が迫る食品や品質には何ら問題はないのに表示に問題があって市場に出せない等の食品をメーカーから引き受け、災害に備えて食糧保管に取り組んでいます。そのうえで、期限が迫った食品を福祉施設などに情報提供し利用してもらっています。

 

フードバンクの取り組みは今いろいろなところで取り組まれていますが、福祉士の視点で取り組まれているところが多い中、防災の視点で取り組んでおられるところが異色なところです。したがって、ある程度備蓄ができ、すぐに傷んでしまう可能性のあるものや冷凍庫などの保管が必要な物は断り、倉庫で保管できるものだけを扱い、搬入搬出は、持ち込まれる者、利用する者それぞれでお願し、法人では備蓄と情報収集・提供に徹しています。

 

また、若い世代にもフードロスに考えてもらおうと、学生チームを作って若い世代の活動参加を促しています。こうしたやり方のフードバンクも、廃棄食品を減らす取り組みとして大いに参考となりました。

| 角ともこ | - | - | - |
自治体議員連合学習会

今日、明日の二日間、鹿児島市で自治体議員連合の学習会です。鹿児島市に来るにあたって、どういった経路があるのか考えた時、空路のことしか考えず、大阪伊丹空港経由で来たのですが、同僚議員は伯備線で岡山に出て新幹線で来たと聞き、新幹線のない地域に住む私には新幹線という選択は全くなかったことを知らされました。

 

学習会は、鹿児島大学教授の伊藤周平先生の「安倍政権の憲法改正」の問題点として、9条と25条について触れながら、前文の平和的生存権の確認は戦争放棄を定めた9条規定の基礎となり、25条の健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、生存権を導くとして、前文から平和的生存権が削除されている問題点を指摘されました。そして、社会保障の点から憲法改正問題について考えるという点で、新たな視点をいただく機会となりました。

 

また、女性議員の意見交換会もあり、情報交換の場としての必要性も感じました。

 

今日の講義が終わったところで窓の外を見ると、桜島から噴煙が上がっているのが見られ、鹿児島に来たことを実感しました。明日は分科会に分かれての学習会です。

| 角ともこ | - | - | - |
再生エネルギーへ

映画「日本と再生」の上映会と浜田真理子さんのミニライブコンサートが市民活動センターの交流ホールでありました。

 

映画は、世界のエネルギー事情を伝えるものでしたが、福島原発事故を受け、脱原発にシフトしたドイツはじめ世界各国は、風力や太陽光などの再生可能エネルギー利用に向かっていることを改めて実感しました。それに比べて、未だに原発をベースロード電源とする日本は、世界の潮流から完全に外れてしまっていることを示しています。

 

そして、それに気づいた人たちは、全国各地で太陽光発電や風力発電、小水力発電、地熱発電に取り組まれ、それによって、雇用が生まれ、地域の活気を生んでいます。

 

この映画を多くの人に見てもらいたいですし、脱原発、再生エネルギーへのシフトと省エネに向かっていく流れをつくっていくことの必要性をさらに感じました。

 

福島原発事故以来、脱原発の活動を「スクールMARIKO」という形で進めている浜田真理子さんは、今後もいろいろな人たちと一緒にこれからも活動を進めていくことをミニライブコンサートを通して宣言されました。再生エネルギーシフトに向けて、それぞれが思い思いの形で進めていくことで大きく広がっていくことを願っています。

| 角ともこ | - | - | - |
女性の多様な働き方を支援

働きたい女性を応援する「レディース仕事センター」が今日オープンしました。県と受託する労働者福祉協議会の主催で開所式がセンターが置かれる労働会館でありました。私も来賓として出席させていただきました。

 

女性の多様な働き方を支援するため、求職者に寄り添い就労へとつなげるための相談窓口が設置されました。子育てや介護しながらでも働きたいと思う女性が、家庭と仕事の両立には不安を持っています。その不安を解消し、仕事と家庭生活を両立させながら、働き続けることができるよう、仕事選びから応援し、就労継続に向けて寄り添いながら支援していくため、これまでの就労サポートセンターにレディース仕事センターが併設されました。

 

核家族化が進む中、子育てしながら、あるいは介護しながら働くことは困難なことが付きまといますが、そうしたときに相談に乗ってくれる場があるということは心強いものです。雇用する側もどういう環境を整えれば求人に応じてもらえるのか、そういったことにも相談に応じて、このセンターによって、働く側も雇用する側も双方にとっていい状況が作られていくことを願っています。

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平成時代

来年の今日は、新しい元号が始まる日です。テレビや新聞では、平成時代を振り返る企画や、元号についての番組等が増えています。

 

受講させていただいている白潟地域歴史楽習会では、先日4月28日に、「平成の歴史を振り返る」と題して、NPO法人ツーリズム研究会理事長の安部登さんを講師に講義が行われました。

 

「平成」は、史記の「内平外成」(国の内外がよく治まっており、平和な状態のこと)、書経の「地平天成」(世の中が平穏に統治され、天の運行がうまく進み、全てのものが栄えること)を由来とされています。最初の元号、645年の「大化」から始まり、これまで247の元号があり、天皇の在位中に変わることもありましたが、明治からは一世一元です。

 

世界を見ると、中国をはじめ、かつては元号を使用している国もありましたが、現在は日本のみとなりました。西暦が分かりやすいとの声もありますが、日本の文化として今後も使用されるのでしょう。

 

先日、元号改正による県の対応について伺いましたが、すでに、コンピューターのシステム変更に取り組んでおられるようです。元号改正のためのみの変更もあれば、他のシステム変更に合わせて行われるものもあるようです。いずれにしても、混乱なく、新しい元号へと切り替わっていくことを願っていますし、できれば、一部ではすでに取り組まれていますが、西暦と併用されるとわかりやすいと思います。

 

さて、講義では平成年間の毎年の十大ニュースを紐解き、平成時代はどういう時代であったかを検証されましたが、少子高齢化の進展、経済の低迷、東京一極集中、政治不信、大規模な自然災害の頻発など、あまりいい時代ではなかったようなニュースが並んでいます。

 

私にとって働き始めてのほとんどが、この平成時代です。今、子どもたちの世代が中心の時代となって、来る新しい元号の時代が、平和で躍動感のある時代となることを願っています。

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