決算審査

県議会は、本日全員協議会が午前中開かれ、来年度予算に向けて、国への重点要望内容の説明がありました。一部修正はありましたが、大きくは、ほぼ前年と同じ要望内容です。つまりは、なかなか島根からの要望に答えてもらってないということですが、つまりは、国が一律に決めるのではなく、地方の実情に応じた予算なっていないということです。もっと地方の裁量に重きをおいた予算の配分が必要です。

午後からは、決算特別委員会が開かれ、監査報告の後、各分科会が開かれ、前回資料請求した内容について説明がありました。

私からは、小中学校の事務補助の状況について質問したのですが、昨年は各市町からの要望に至るまでの時間が少なかったため、事務補助の導入が少なかったが今年度は多くなっていること、国が想定している賃金単価より低いため、国が想定している枠に余裕があり、採択される件数が多くなっていることが分かりました。この制度を積極的に活用され、教員の事務軽減になることを期待しています。

もう一つは、県立病院の院内保育所への県の負担金が前年より大幅に増えていることについての説明を求めたものです。これまでの負担金の算定は、国の交付税算定ルールに従ったものでしたが、これでは運営経費の病院の負担が大きく、この部分は県が負担すべきものとして見直され、過去3年間の保育料収入と運営経費との収支不足分の平均額分を算定基礎とすることに改めてられたことがわかりました。

医師や看護師の確保が難しくなってきている中で、医療職に従事する人たちの働く環境を整えていく上で院内保育所は大きな役割を発揮しています。この保育所が安定した運営ができるよう十分な支援が必要です。


| 角ともこ | - | - | - |
LGBTについて学ぶ

昨日、今日と、自治体議員連合の学習会が開かれました。昨日の講義は、自治体戦略2040構想に関わるもの、公立病院等の再編統合問題、LGBTについてでした。

 

LGBTについては、自らがレズビアンであることをカミングアウトした尾辻かな子衆議院議員が講師として講演されました。最近、LGBTへの対応について話題になりますが、まだまだ充分な理解が進んでいないこと、LGBT当事者の皆さんのニーズを丁寧にききとること、特に子どもたちへの配慮について、教員の理解を進める取り組みの必要性などについて話されました。

 

同性パートナーシップ証明書発行の取り組みをする自治体が増えつつありますが、LGBTの皆さんが抱える課題はまだまだ解消されていないことが多く、社会の理解も深まっていない現状があります。当事者の皆さんの声を聴く機会を作っていくことが大事です。

 

これまでも私も質問で取り上げてきた自治体2040構想、スマート自治体へと変革を求めるものですが、単なる人員削減にならぬよう最新技術を導入することで効率化を図る部分と、社会が多様化する中で生じる様々な課題に対応できる人材の創出も必要となるということを念頭に置きながら、今後の自治体の在り方を考えていかなければなりません。

 

今日は、江崎参議院議員、岸参議院議員の国会報告、幼児教育無償化、児童虐待対策、会計年度任用職員制度等について課題提起がありました。いろいろと勉強になる充実した二日間でした。

| 角ともこ | - | - | - |
都市と地方の賃金格差をなくす

今日で約一か月間にわたって開会した9月定例議会も最終日を迎えました。朝は恒例の女性議員3人で県庁前で街頭演説を行い、それぞれにこの議会で質問した内容を中心に話をしました。

 

本会議では、上程されたすべての議案は議決し、閉会しました。

 

今議会では、来年度からの新たな島根県の総合計画となる「島根創生計画」の素案が示され、中でも、人口減少対策となる地方創生総合戦略も含まれ、計画案をめぐっての議論が活発に行われました。また、今後も20億円の収支不足が見込まれるため、その財政再建に向けた財政運営方針も出され、厳しい財政運営の中で人口減少を食い止めるための新たな施策をどうするのかという、これまでの事業を見直し、予算のやりくり、事業の優先順位付けが今後の議論となるところです。

 

議会終了後の昼休みには、地方公務員関係の組合5団体が一緒になって、今後出される県人事委員会の勧告に向け、格差是正を求めて集会が行われ、民主県民クラブの議員も参加して、共に戦う決意表明を行いました。

 

地方公務員の賃金は人事委員会の勧告を基に決められていきますが、近年、国や他の都道府県に比べ格差が広がってきています。また、最低賃金も東京都と地方の格差は広がるばかりで、時給が200円以上も違う状況になってきており、労働人口を中心に東京一極集中が進むばかりです。まずは都市と地方との賃金格差を是正する政策に国が取り組まなければ、地方の人口減少は食い止めることはできません。

 

都市部に比べ出生率が高い地方に若い人口を留める政策を実施していけば、日本全体の人口減少に歯止めをかけることになると思うのですが、政府の人口減少対策、地方創生の本気度が見えてきません。

| 角ともこ | - | - | - |